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(民衆闘争報道/「政府は、直ちに放射能廃液の意図的投棄をやめろ!」 美浜・大飯・高浜原発に対する大阪の会(美浜の会)HPより転載 2011年4月5日付
http://www.jca.apc.org/mihama/index.html


          放射性廃液の意図的な海洋投棄に抗議する


直ちに海洋投棄をやめろ

東電は4月4日から放射性廃液を海に捨てる作業を開始した。これに強く抗議する。すでに地元漁協からは東電に対し強い抗議の声が挙がっている。
この廃液には放射性のヨウ素131が1cm3当たり6.3ベクレル含まれている。これは国の規制値の約160倍にも相当する。通常であれば明らかに法律違反である。このような廃液約11,500トンを数日かけて放出するという。その中に含まれるヨウ素131は725億ベクレルにもなるのだ。
このようなヨウ素は海藻で生物濃縮される。国の資料ではその濃縮係数は4,000倍だが、フランスの実測値では24,000倍にも達している(美浜の会ホームページ「胎児や幼児を苦しめる人工の放射性ヨウ素 http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/rokkasho_series7.pdf
それを食べた魚類によってさらに濃縮され、やがて人間の口に入ってくる。すでに茨城沖のイカナゴからは1kg当たり4,080ベクレルの放射性ヨウ素が検出されている。また、海水で希釈されるから人に影響しないなどと無責任な発言がなされている。
しかし、海水によって必ずしも希釈されないことは、フランスのラ・アーグ再処理工場付近のデータが示している(下図)。

 

横軸の希釈度は廃液放出口からの距離による希釈の程度を表しており、希釈度0.2は100km離れた地点に相当している。このグラフは、距離が離れても魚類、海藻及び貝類中のセシウム137濃度が減らないことを示している。
このような海洋汚染が小児に対して深刻な影響を及ぼすことは、フランスのビエル教授によるラアーグの海岸汚染と小児白血病発生との相関調査によって明らかにされている(下図)。放射性廃液投棄による海洋汚染に抗議し、直ちに海洋投棄を止めるよう強く要求する。



関連資料>

六ヶ所再処理工場が本格運転を始めれば海や空に大量の放射能を放出

http://www.jca.apc.org/mihama/pamphlet/rokkasho/leaf_rokkasho_food.pdf