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(韓国 キョンヒャンシンムン<京郷新聞>2009年1月2日付 国際記事)

http://news.khan.co.kr/kh_news/khan_art_view.html?artid=200901022321055&code=970209



チョ・チャンジェ記者

 

 

“ガザ地区、犠牲者を埋める墓地もない”



 

 

 
○イスラム律法に反するも、やむなく合葬・食料、医薬品も不足、人道主義の危機深化

 

 

 

イスラエル軍の、パレスチナ・ガザ地区空襲が継続されるが、ガザ住民達が食料、医薬品のような生活必需品の不足に苦しめられるなど、人道主義の危機が深化している。

甚だしいのは、犠牲者達を埋める墓地さえ不足し、イスラム律法を破って合葬する事例まで現れている。住居地域に対する無差別空襲は、子供など民間人犠牲者を増やしている。

 

 

2日、英国日刊紙、インディペンデンツに依れば、ガザ住民達が置かれた最も大きな困難は、救護機関などが配る配給食糧を受けに行く事だ。イスラエル軍の住居地域に対する無差別空襲で、食糧配給を受けとることは、命を掛けねばならない位危険な事になってしまった。食糧を配給するガザ地区の公務員さえ、業務をためらう状況だ。ハマスを助けると言う口実で、イスラエルの空襲目標となるのか躊躇するのだ。世界食料機構(WFP)のガザ、またヨルダン川西岸地区責任者であるクリストファ・バン・ニウゼンフイゼは、“食料補給の倉庫二つの中で一つは残っているが、爆弾が落とされる所にある。”が“ガザ側担当者達は、イスラエルの攻撃目標となるかも知れないと言う恐れに(業務を)躊躇っている。”と語った。

 

 

空襲以後、救護品供給が中断されながら、配給品も底をついている。ガザ地区で難民75万名の救護に責任を負う、国連パレスチナ難民機構(UNRWA)は、約2週前、最後の補給品を受けた。この団体のクリス・コンネスは、“数日分の食料だけ残っている。”と伝えた。

 

 

負傷者が押し寄せる病院の事情も切羽詰っている。ガザのシパ病院の医師達は治療に必需的な麻酔剤と抗生剤など医療品の不足を訴えている。この病院のハサン・カルラプは、“麻酔剤と抗生剤が特に不足し、国際赤十字委員会(ICRC)に援助を要請した。”と語った。

 

 

イスラエルが、エジプトからガザ地区へ連結される補給路のトンネルを破壊する事によって、ここを通して入ってきた家庭用軽油の供給は中断された。このため大多数の住民達が救護の毛布に頼ったまま、寒さに耐えている。英国救護団体である‘イスルラミクレリーフウオルツワイドゥ’所属救護要員であるハテムシュラブは1日、BBC放送に、“住民の大部分が、軽油なく過ごし、電気供給も制限的”であるとしながら、“他の国の人々は新年を祝うが、ガザ住民達はそうではない。”と明らかにした。

 

 

英国の日刊紙、ガーディアンは2日、イスラエルの空襲の6日間だけで死亡者が400名を越えながら、ガザのセイクタドゥワン共同墓地では、当局の埋葬禁止処置にも拘わらず、合葬が公然とされていると伝えられた。イスラム律法は、合葬を禁じている。これだけではなく、空襲に対する恐れのために、住民達は長い伝統である死者のための弔問さえ躊躇している。

 

 

子供を含んだ民間人犠牲者も増えている。AP通信は、1日ハマス政府保健部と国連の発表を引用して、空襲で殺された子供が34~37名であると伝えた。女性死亡者は最小17名だ。UNRWAは、死亡者の25㌫を民間人と推算された。この日、自分の家で空襲で死亡したハマス高位指導者、ニジャルライヤンの場合、婦人4名と子女9名を同時に失った。アビタルライボビチ、イスラエル軍スポークスマンは、これに対し“我々は、軍事施設を目標にしている。”とし、“ハマスが学校や住居地域からロケット砲を発射する‘人間の盾’作戦を活用している”と言った。

 


(訳 柴野貞夫)