(韓国民衆言論 ハンギョレ紙 社説 2009年8月31日 - その2
http://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/374172.html
韓半島と日本の、新しい時代を開こうとすれば
○ 日本の新しい政権が、韓半島と生じた不幸な歴史を、完全に克服する事が出来る方案を提出する事を期待する。
○ 拉致問題の台頭で中断された北―日交渉再開に、もっと積極的に出る事を願う。
○ 北―日関係改善は、地域安保の為だけではない。日本の過去史整理にも、重要な問題だ。
(本文からー訳注)
日本で、半世紀に亘った自民党時代が終わり、民主党時代が到来する事により、韓半島と日本の関係も新しく展開されると言う期待が高くなっている。民主党が、東アジア共同体推進の意思を明らかにするなど、対外政策でアジア重視の態度を明らかにしている為だ。
民主党は、公約集(マニフェスト)で、韓―日関係を‘成熟した同伴者’と規定し、関係成熟を塞いできた問題などを片付けようとする積極的な態度を見せている。
侵略行為を反省し謝罪した村山談話を継承すると明らかにした。韓・中・日間の、永く放置した争点である、総理や閣僚の靖国神社参拝に対する、反対の態度の立場を明らかにしたし、靖国に代わる新しい国立追悼施設の建設を推進する意思を明らかにした。また、日本軍慰安婦を含んだ戦争被害者の真相糾明の為、恒久平和調査局を設置し、被爆者等のための新しい救済認定制度を準備し、日本国内の永住外国人に対する地方参政権の付与問題の早期解決も公約した。
民主党のこんな姿勢は、過去の侵略主義に対する明確な整理無しには、東アジア共同体の論議は無論、その前提となる、アジアの国々との真情な和解も不可能だと言う点で、適切な方向だ。
しかし、不十分な部分もある。植民地支配の延長線上に出てきた独島問題に対して、日本の既存の立場を踏襲している点と、北韓に対する態度がそれだ。
無論民主党は、北韓との対話の可能性を開いて置いた。鳩山由紀夫党代表は、“話を聞かない場合には、強力に対応しなければならないと言う点を、念頭に置かなければならない。”としながらも、“基本的に北と協調を模索しなければ駄目だ。”と言った事がある。
そうであるが、民主党が夢見る‘安定した経済協力と安保の為の枠組み’である東アジア共同体を作る為には、北韓核問題解決と、北―日関係改善が先行されなければならない。北韓を、地域安保の脅威となる存在として残している状態で、この地域の平和と安全を実現する事はできない。そうであれば日本は、今から、はるかにもっと、積極的に対北関係改善に努力しなければならない。
拉致問題の台頭で中断された、北―日交渉を再開する事に、もっと積極的に出る事を願う。
北―日関係改善は、地域安保の為だけではない。日本の過去史整理にも重要な問題だ。特に、来年は韓日「併合」100周年だ。
日本の新しい政権が、韓半島と生じた不幸な過去を、完全に克服する事が出来る方案を提出する事を期待する。
(訳 柴野貞夫 2009年9月1日)
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