(韓国民衆言論・ハンギョレ・國際記事 2010年3月28日付)
http://www.hani.co.kr/arti/international/japan/412887.html
日本の枝野幸男行政刷新相、“朝鮮植民地化は、歴史的必然である”と主張
東京/チョン・ナムク特派員
枝野幸男(写真)日本行政刷新担当相が、或る講演で“朝鮮や中国が植民地されたのは、歴史的必然”だとし、日本の植民地支配を正当化する様な発言をしてから、すぐ謝罪した。
枝野長官は、27日島根県松江市で開かれた或る講演で、“日本は明治維新が可能だったが、中国や朝鮮半島は近代化が駄目だった。”とし、“日本は植民地を広げる側で、中国や朝鮮半島は植民地化されて侵略される側となったのは、歴史的な必然だった。”と語ったと、<朝日新聞>が28日伝えた。<朝日新聞>は、枝野長官のこの発言を“植民地支配を正当化するものとして受け止める事も出来る発言”だと分析した。
枝野長官のこの日の発言は、(枝野が)“日本の政権交代を契機に、新しい政治を準備しなければ大変なことになる”とし、明治維新を新しい政治の例として言及する過程で出て来た。
彼は、“日本は、明治維新が早目にできて、その時から約百年間一定した優位を持つ事が出来た。”としながら、“中国と朝鮮半島でも、日本の明治維新を見ながら近代化を模索した若い人達がいたが、結局進展させる事が出来なかった。”と語った。
彼は引き続いて、“日本が明治維新を出来なかったら、日本も中国や朝鮮半島と同じ様に、欧米列強の植民地や半植民地となっていただろう。”と、付け加えた。
枝野長官は、民主党所属の衆議院6選目の議員だ。彼は講演後、発言意図を問う<朝日新聞>記者の質問に、“日本が植民地支配をする側となったのは、適切でないと考えている。誤解を呼ぶ発言をした事を率直に謝罪する”と語った。
(訳 柴野貞夫 2010年4月2日)
<訳者解題>
枝野の、朝鮮半島植民地化正当論は、一貫した彼の歴史認識である。彼は鳩山とともに、憲法改悪のための改憲議員連盟の中心人物であり、先の改憲のための国民投票法を取りまとめた中心人物だ。枝野は、「日本が植民地の支配者となったことを正当化したと受け取られる発言を遺憾とする」と言っただけで、「中国や朝鮮の植民地化は歴史の必然」という主張や信念を決して謝罪したわけではない。民主党と枝野の改憲志向は、現代日本帝国主義が生き延びる手本として、明治の富国強兵によるアジア覇権論から学べと言う点から生まれたものである。
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