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(朝鮮民主主義人民共和国 労働新聞12月4日付 署名入り論説)

http://www.uriminzokkiri.com/2010/main-gisa.php?Rel_key=30807&keyname=Rel_key&tblname=tblrodong

 

 

 

 

侵略的な、三角(米・日・韓)軍事同盟をつくる策動は、情勢緊張の根源である。

 

 

 

 

 

 

 

米国は、新たな世界戦争準備をせき立てながら、東北アジア地域で、米、日、南朝鮮の三角軍事同盟の策動を強化している。

 

三角軍事同盟を作る策動が、東北アジア地域で、我が共和国を始めとする自主的な国々に反対する集団的軍事ブロックを作ろうとする事にその目的があると言うのは良く知られている。

 

米国は、我が共和国を圧殺する事に、侵略敵対朝鮮戦略と世界制覇戦略で、重要な環として見ているのであり、それを実現する為の軍事的道具として、三角軍事同盟を作り出そうとしている。

 

米・日・南朝鮮の三角軍事同盟を作る策動は、米国が侵略的なアジア太平洋政策を強行する事によって、更に一層、執拗に推進されている。

米帝のアジア太平洋政策は、彼らの世界制覇戦略遂行で、この地域の軍事的重要性の基礎に置いている。

米支配層は、アジア地域を、社会主義力量との重要な軍事的対決の場として見ているのであり、我が共和国を、この対決政策の標的にしている。米国が南朝鮮と日本など、東北アジア地域と太平洋地域で武力増強と戦争準備に拍車を加えているのは、即ちこの為だ。

 

3国軍事同盟操作策動で、現時期、主要に表れている特徴は、この同盟を、まだ条約として固定するのが出来ていない状態で、その成員諸国の軍事力を大々的に増強する事で、軍事的な三角連結を完成している事だ。

 

米国は、アジアと世界人民達の抗議糾弾を受けている三角軍事同盟操作策動を、こんなやりかたで成熟させ、事実上、条約が調印されたのと違いない軍事ブロック体制を完備する事を狙っている。

 

最近、米国・南朝鮮合同軍事演習と、≪例年安保協議会≫などを契機に、米国方担当者達が南朝鮮と日本を行脚したことは、それと同じ目的と関連される。

彼等は、日本と南朝鮮を行脚する期間に、米国、南朝鮮、日本の武力を、急速に増強する事を目論んだ。以下の様な計画に従い、東北アジア地域で、何よりも米軍武力増強がせきたてられている。

 

南朝鮮に1000余個の核武器をはじめとする、各種最新殺戮武器などを配備した米国は、南朝鮮強占の米陸海軍武力を更に増強し様と、画策している。

 

2008年に、進行された第40次米国・南朝鮮≪例年安保協議会≫で、南朝鮮に対する米国の≪核の傘の提供≫、朝鮮半島≪有事時≫の米増員武力の迅速な投入などを謀議し、それと関連した17項目の≪共同声明≫と言うものが発表された。

 

 

2009年にあった第41次米国・南朝鮮≪例年安保協議会≫では、朝鮮半島≪有事時≫、南朝鮮だけではなく、米国本土と日本に配置された米軍を始めとする、世界全域の米軍武力を≪戦略的に柔軟に増強投入≫し、南朝鮮を≪防衛≫し、核武器と在来式武力、ミサイル防衛体系を始めとする≪あらゆる範疇の軍事能力≫を発動し、南朝鮮に≪拡張抑制力を提供≫する事とした公約を再確認すると言うなどの、16項目になる≪共同声明≫が発表された。

 

今年進行された、米国・南朝鮮第42次≪例年安保協議会≫では、各種精密打撃武器などと、最新核戦争手段などで、我々を先制攻撃する事を狙った≪拡張抑制政策委員会≫新設と、新しい北侵作戦計画である≪作戦計画5015≫を、具体化する≪戦略企画指針≫まで、謀議した。

 

これとともに米国は、日本本土を、米国武力の橋頭堡として、一段と転換させている。

 

沖縄米軍基地に、米空軍戦闘爆撃機などが引き続き増強配置されているのであり、佐世保などの港に対する米軍の基地化が推進されている。

 

米帝第7艦隊の武力は、新しい戦闘艦船などで補充されている。南朝鮮傀儡軍の武力増強も、急速にせき立てている。

 

日本の言論らは、米国、南朝鮮間の、前例なき軍事的結託関係に対し言及しながら、米国は南朝鮮の軍事力増強を急がせる意向だと批評した。米国側当局者達も、南朝鮮に対する米国の継続的な駐屯と軍事的支援が緊要だと騒いだ。

 

米国の好戦狂達は、米国が≪核の傘で南朝鮮の<安全>を継続保証≫するのであり、各種最新式軍事装備などを提供し、傀儡軍武力を現代化するのだとやたら叫んでいる。

 

南朝鮮傀儡軍武力増強計画によれば、米国は来年度に本年度より更に多い軍事援助を、傀儡徒党に与えようとしているのであり、最新型戦闘爆撃機とその他各種武器、装備などを引き渡す計画だ。

 

米国の庇護の下で、日本の軍国主義武力が更に強化されている。

 

米国は、侵略的なアジア戦略を遂行するのに、三角軍事同盟で果たす日本の役割に、大きな重要性を付与して、その侵略武力を強化する事を根本方針としているのであり、再侵入の野望を抱いている日本反動達は、米国の戦争政策強行に便乗し武力増強を急き立てている。

 

この間、日本は≪2010年防衛白書≫と言うものを発表した。

 

ここで日本は、≪独島領有権≫をまた再び主張し、我々の≪核、またミサイル問題≫に食ってかかった。

 

日本は、≪北朝鮮の核とミサイルが、日本の安全≫に対する≪重大脅威≫になると言いながら、その≪憂慮≫を表示すると言った。

(日本の)その主要目的は、核武装化と侵略武力増強策動を、強化し様とする事にある。

 

日本は、核関連技術と施設等を研究開発し、数千個の核武器を作る事が出来るプルトニウムを保有している。

 

極度の復讐心を抱き、海外膨張野望に浮き上がり、再侵を強行しようと目論む日本軍国主義者達は、どんな時でも、核の棍棒を手に彼らの犯罪的目的を実現しようとしている。彼等は更に、海外侵略準備を完成させる事で重要な環の一つとして、ミサイル防衛体系樹立を重視している。

 

地上と海上に数多いミサイルを配備した日本は、2007年から≪PAC‐3≫ミサイルを配備し始めた。

 

航空≪自衛隊≫に対する≪PAC-3≫ミサイル配備は、すでに完了された状態だ。

 

日本軍国主義勢力が、今回の≪防衛白書≫で、我々の≪核及びミサイル問題≫に対し≪憂慮≫を表わしたのは、日本人民達の中に危機意識を醸成し彼らのミサイル防衛体系樹立策動を合理化する為だ。

 

彼等は≪質の高い防衛力≫と言うスローガンを掲げ、日本が分担する軍事的役割を遂行する為に、武力の現代化を推進させるのに大きな力を入れている。日本の軍事的役割とは、即ち三角軍事同盟内での軍事的役割を意味する。この為に日本政府は、軍事費を増やしている。日本は、最新型軍用機などと、地対艦、地対空ミサイル、各種戦闘艦船、戦車など、最新殺人武器を備えるのに莫大な資金を蕩尽しようとしている。

 

東北アジア地域での米国と日本、南朝鮮傀儡達の大々的な武力増強策動は、三角軍事同盟の軍事的土台が構築されて行っていると言うことを見せてくれている。

 

米帝と日本反動達、南朝鮮傀儡達は、武力増強を通して三角軍事同盟の環を、軍事的に強化し集団的侵略同盟としての体制を完備しようとしている。彼等は、米・日間、米国・南朝鮮間、南朝鮮・日本間の関係が≪戦略的同盟関係≫と言う事に対し強調すると同時に、南朝鮮傀儡達と日本反動達を政治、経済、軍事的に、一層密着させ、三角軍事同盟を完成させようと各方面に策動している。

 

特に目につくのは、彼らの間に所謂≪防衛≫また、≪有事時≫の共同研究、共同軍事訓練を始めとする各種共同行動が、しきりに進められている事だ。

 

我が共和国に対立し、絶えること無く敢行されている米国・南朝鮮合同軍事演習も、他でもない三角軍事同盟の枠の中での共同攻撃戦演習だ。

 

この軍事演習は、米国と南朝鮮だけでなく、日本も共に参加する三角連合訓練と言う事が出来る。

 

日本本土の利用と、≪自衛隊≫武力の軍事的保障がなければ、この合同軍事演習は成立する事さえない。

この外にも、米国と日本の各通常の共同演習、南朝鮮と日本間の各種形態の軍事的共同措置などは、三角軍事同盟が日を追って強化されている事を語ってくれている。

 

この間日本は、日米共同綜合演習を今月3日から10日まで、日本周辺海域で実施すると発表した。この演習には、≪自衛隊≫と米軍から約四万五〇〇〇名の兵力が参加する。

 

日本≪自衛隊≫が、米国と共同綜合演習を繰り広げるのは、明らかに、米国・南朝鮮合同軍事演習に付属したものであり、三角軍事同盟強化策動の一環であって、それはこの同盟で、日本がどれほど重要な役割を担っているかを語ってくれる。

 

この様に、米、日、南朝鮮三角軍事同盟は、たとえ条約として調印されなかっただけで、集団的軍事ブロックとしての、あらゆる条件と体貌を備え、現実的に動いている。

その様に、米国がヨーロッパではNATO、東北アジアでは米,日、南朝鮮の三角軍事同盟という、久しい前から計画して来た≪反共十字軍≫の戦争体制が、現実化されている。

 

これは、侵略と戦争の主たる勢力であり、破廉恥な干渉者、戦争の放火者である米帝国主義の正体を、そのまま暴き出して見せている。

三角軍事同盟を軍事的空間とし、米国は、我が共和国に反対する侵略戦争を引き起こし、全朝鮮に対する支配野望を実現し、引き続き朝鮮半島を軍事的橋頭保にし、世界制覇戦略を遂行し様としている。

 

このすべての事は、我が共和国に反対するのに、侵略の矛先を向けた米、日、南朝鮮の三角軍事同盟の反動的本質と、危険性を明白に見せている。

三角軍事同盟を操作する為の、米日反動らと南朝鮮傀儡らの無謀な策動によって、朝鮮半島情勢は日を追って緊張しているのであり、戦争の危機は時々刻々と大きくなっている。

 

朝鮮半島で、新たな戦争が起きれば、それが世界的な戦争、熱核戦争として燃え上がるだろうと言うのは、疑いない。

 

三角軍事同盟操作策動強化は、朝鮮半島の平和だけではない、アジアと世界平和に対する、厳しくも重い脅威であり、挑戦であり、極悪な侵略的犯罪行為だ。

 

米、日、南朝鮮の三角軍事同盟を、操作しようとする米帝の策動を容赦なく潰すのは、アジアと世界の平和と安全保障の切迫した要求だ。

 

アジアの人民達は、米帝の三角軍事同盟操作策動を粉砕し、平和で自主的な新しいアジアを建設する為の闘争に、積極的に立ち上がらなければならない。

キム・ジョンソン

                                                

                                                

(訳 柴野貞夫 2010年12月18日)

 

 

参照サイト

 

☆ 206 朝鮮外務省備忘録 (朝鮮民主主義人民共和国・労働新聞 2010年4月21日付け)

 

☆ 232 軍事大国化を夢見る、日本民主党政府 (韓国・チャムセサン紙 2010年9月15日付け)