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(朝鮮人民民主主義共和国 労働新聞 2010年12月8日付署名論説)

http://www.uriminzokkiri.com/2010/main-gisa.php?Rel_key=30848&keyname=Rel_key&tblname=tblrodong

 

 

 

許す事が出来ない、戦争下手人の罪悪

 

 

 

 

 

最近、過ぎし朝鮮戦争に加担した日本の罪業と関連した、新しい資料が、言論を通じて世上に公開された。

 

 

 

 

それによれば、旧日本軍将校達が、かって朝鮮戦争の時期、米帝侵略軍の爆撃など軍事作戦の為に、我が国の地形を詳細に明らかにした、戦略地図を作成、提供したと言う。

 

当時、≪国連軍総司令部≫傘下に、旧日本軍情報将校らで構成された≪山崎機関≫と言う情報機関があったと言う。この機関は≪国連軍総司令部≫で、諜報、情報を担当する参謀2部に配属され、米帝侵略軍少将の直接的な指示を受け、活動した。

 

≪山崎機関≫の成員らは、我が国に構築された軍事要塞などと、港湾、工場、学校、病院だけではなく、各々の施設の形態と電圧状態に対してまで、詳細に明らかにした地図、説明書などを作成し、≪国連軍総司令部≫に提供した。

 

日本言論界の取材過程で、かって朝鮮戦争時期、旧日本軍将校達によって作成された戦略地図6点と、現地情勢を記録した説明書3通が入手された。

 

これ等は、我が国北部、ハムギョン(咸境)道・チョンジン(清津)、我が国の西海岸などの諸地域を描いた縮尺が一万分の一、または五万分の一の地図だ。説明書3通中の一つには、わが国北部に建設された、スプン(水豊)発電所の構造、送電線網、通信体系、渡河地点などに対する詳細な資料が書かれている。

 

米帝は1950年代初葉、朝鮮戦争を盛んに繰り広げる時、(現地の状況を)よく知る旧日本軍将校達を、≪山崎機関≫に引き続き受け入れ、戦略地図などを作成することとした。

 

米帝は、それらを持って、我が国の諸都市と農村、諸海岸に空中爆撃と砲撃、上陸作戦などを敢行した。

かっての朝鮮戦争の時期、米帝に対する旧日本軍将校達の地図作成、提供行為は、極めて重大な戦争犯罪であり、許す事が出来ない反人類的罪悪である。

 

当時、旧日本軍将校達が米帝に我が国の地形を明らかにした地図などを作成し、提供しなかったならば、我が国がそのように無残に廃墟とならなかったのであり、数多い平和的住民たちが殺害される事も無かったであろう。さらに我が国の分裂が、今の様に半世紀以上も続く事も無かったであろう。

 

かっての朝鮮戦争時期、米帝が敢行したインチョン(仁川)上陸作戦も、≪山崎機関≫が提供した地図を利用し敢行された。

これと関連して、この期間に働いた事がある80歳になった、以前の旧日本軍将校は、≪当時、インチョン周辺地図作成の為、ずっと徹夜作業をした。≫と証言した。

 

日本は、この様に米帝と共謀し、我が国の統一を妨げ、野蛮的な殺戮と破壊で、我々を圧殺する為に暴れまわった。

 

これは何としても否定できない厳然たる歴史的事実だ。

 

かって朝鮮戦争時期、日本は自国領土を、まるまる米帝の侵略戦争遂行の為の兵站、補給、出撃基地として(身を)ゆだねた。

 

沖縄を始めとする、日本にある米海空軍基地などから、出港、出撃した各種艦船らと戦闘機が朝鮮の前線に乗り込み、野蛮的な爆撃と砲撃を敢行した。

のみならず、日本は、軍事人員らを朝鮮前線に派遣し、米軍の軍事作戦を助ける事にした。日本反動支配層は、≪占領軍の命令に従い、戦闘行為とその他行動に従事するのは当然だ。≫と、おしゃべりしながら、数万名の旧日本軍軍人たちを、秘密裏に朝鮮の前線に派遣し、軍事作戦に参加するようにした。

 

我が国で敢行された米帝の細菌戦蛮行も、日本の細菌戦専門家達の協力を離れて考える事は出来ないのだ。

 

日本は、米帝が挑発した朝鮮戦争に積極的に加担し、自分の腹を肥やしてきたし、それを土台として、≪物質的繁栄≫と≪経済発展≫を成し遂げた。

今日でも、米帝の戦争下手人としての日本の地位と役割は、変わっていない。

 

米日軍事同盟の強化で、日本は軍事的に米国に一層従属された。

日本の西部地域には、我が国を狙った米帝の軍事基地などが数多く展開されている。日本≪自衛隊≫の基本戦闘力もここに展開されている。

 

朝鮮半島情勢が緊張される時ごとに、日本では米日合同軍事演習が猛烈に繰り広げられるかと言えば、さらには日本単独の≪敵基地打撃≫論まで公然と飛び出している。

 

これは、米帝が第2の朝鮮戦争を挑発する場合、日本が一つの侵略勢力として、再びここに加担し様とする事を実証してくれる。

 

我が軍隊と人民は、日本が、かっての朝鮮戦争に加担し、犯した犯罪行為とその厳しい結果に対して、生き生きと記憶している。そして

我が共和国に反対し強行した日本の悪辣な全犯罪を、しっかりと数えて置いている。

万が一、日本が、米帝が挑発する第二の朝鮮戦争に加担するとすれば、我が軍隊と人民は、過去罪悪と二度の朝鮮戦争加担犯罪をすべて合わせて、その対価を必ず受け取るであろう。

 

リ・ギョンス

 

(訳 柴野貞夫 2010・12・13)

 

 

参照サイト

 
☆ 89 労働新聞《計画的に推進された米帝の朝鮮戦争準備策動》 (朝鮮民主主義人民共和国・労働新聞 2008年6月24日付け)

 
☆ 172 日本共産党の朝鮮人を記憶せよ (韓国ハンギョレ21 2005年8月9日付け 第571号)

 

☆ 218 “日本は口を閉ざしているが、事実上、韓国戦争(朝鮮戦争)の参戦国だ” (韓国・ハンギョレ紙 2010年6月29日)