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(韓国民衆言論 ハンギョレ紙 社説 2011年1月4日付)

http://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/457217.html

 


 

 

韓半島の安保不安を逆に育てる、韓・日“軍事協力強化”


 

 

 

○近く予定されている、韓・日両国の国防長官の会談は、韓―米―日3国の軍事同盟として、一歩前へ進み出る性格を持っている。

 

○それは、米国の、ミサイル防御(MD)体制を環として韓・米・日三角軍事同盟構築の意図と通じている。

 

○三国軍事同盟は、韓半島の非核化どころか、北韓・中国・ロシアの三国の同盟の強化を呼び起すものとなる。(訳者要約)

 

 

 

(本文)

 

韓国と日本、両国の国防長官がもう直ぐ会談を開き、情報保護協定と相互軍事支援協定の締結を論議するのだと言う。その上、韓国軍と日本自衛隊が、平常時に包括的に協力すると言う内容の共同宣言も論議されていると、日本の言論が報道した。

 

政府は、共同宣言まで打ち合わせた事はないと言うが、両国の軍事協力が急進展する様子は、はっきりとしている。

 

政府は、情報保護協定などと関連して、他の国々とも通例結ぶ実務的水準の軍事交流であるかの様に説明する。

 

しかし、実際はその様に簡単ではない。両国は、最近目立つ様に軍事協力を強化して来た。

 

昨年7月東海(日本海)上で実施された韓―日連合訓練時、史上初めて日本の将校が訓練を参観したのを始めとして、10月プサン近隣海域での訓練には、日本の艦艇が参加した。

先月の米―日連合軍事訓練には、韓国軍将校達がオブザーバーで参加した。

 

菅直人日本総理は、韓半島有事時に自衛隊派遣の可能性まで言及した。

米国が、韓―日軍事協力をそそのかす姿も現れる。

 

こんな流れを総合的に見れば、今回の国防長官の会談は、韓―米―日3国の軍事同盟として、一歩前へ進み出る性格を持つ。

具体的に、韓・日両国は協定を通して北韓の核とミサイル情報を共有しようとしている。

これは、ミサイル防御(MD)体制を環として、韓―米―日三角同盟を構築しようとする米国の意図と一脈相通じる。バラク・オバマ米国政府は、地域エムデーを推進しながら、3国が情報から共有しようと提案した事がある。日本も、中国牽制と再武装の必要性などの為に、三角同盟に関心が多い。

 

韓―米―日三角同盟は、何よりも、北韓に核抑止力を強化する口実を与える可能性が大きい。北韓を、非核化すると言う目標に逆効果を生む憂慮があるのだ。北韓だけではない。中国・ロシアの反発も予想される。特に、西海の韓―米連合訓練に対し、自国を狙ったものと判断して来た中国は、こんな動きに警戒心を更に高めるだろう。

 

米国と日本は、それなりの戦略的考慮のため、三角同盟に積極的だ。しかし、韓―米―日軍事協力強化が、北―中―露同盟の強化を呼びながら韓半島が勢力対決の舞台となる事は、我々にとって決して望ましくはない。

我々の安保の危険を減らすどころか、かえって育てる事になる。

韓―日軍事協力と関連して慎重な接近が要求される訳だ。

 

(訳 柴野貞夫 2011・1・6)


 

 

<参考サイト>

 

☆ 248 侵略的な、三角(米・日・韓)軍事同盟をつくる策動は、情勢緊張の根源である。 (朝鮮民主主義人民共和国・労働新聞 2010年12月4日付け)

 

 

☆ 232 軍事大国化を夢見る、日本民主党政府 (韓国・チャムセサン紙 2010年9月15日付け)