(朝鮮民主主義人民共和国 朝鮮中央通信 2011・3・1)
http://www.uriminzokkiri.com/2010/main-gisa.php?Rel_key=15674&keyname=Rel_key&tblname=tblkcna
[米・韓合同軍事演習(キー・リジョブル、フォール・イーグル)に対する]
朝鮮民主主義人民共和国外務省代弁人談話
朝鮮半島の平和と安全を願う、内外の終始一貫した志向と要求に逆行し、米国と南朝鮮の好戦勢力達が、遂に我が共和国に反対する大規模戦争演習を繰り広げた。
我が共和国の平和的発展を各方面で妨害し、我が制度を力で圧殺しようとする米国の敵対視政策が、昔も今も変わらなかったと言う事が今一度実証されている。
<キー・リジョブル>、<禿鷹>合同軍事演習は、アジア大陸の東側を圧迫する為であり、全朝鮮半島を軍事的に強占しようとする米国の北侵略戦争演習であり、我々に対する、核先制打撃を狙った作戦計画に沿った、米国の膨大な核攻撃手段が投入される核戦争演習だ。
米国が、その誰かの≪挑発≫に対して云々しているが、今回の合同軍事演習こそが、誰が見ても挑発に違いない。
朝鮮半島の尖鋭な情勢について、国際社会が一様に深い憂慮を表明している時点で、ついにこの演習を強行すること自体が、明々白々な挑発であり、その誰かの≪急変事態≫に準備すると言う、演習の目的と性格で見ても、挑発中の挑発だ。
南朝鮮が、北南対決を維持する為に、各種の挑発で対話を破綻させようと策動するであろう事に対しては、予想したところだ。
現南朝鮮当局は、執権するや直ぐ、北南和解と協力を否定してしまった為に、次の選挙時まで自己の対決政策を合理化しなければならない政治的負担に悩まされている。
南朝鮮当局のこの様な心理を利用し、自己の戦略的内心を満たそうとする米国の利己的な底意地に、問題の厳重性がある。
米国は、南朝鮮当局を仰ぎたて、朝鮮半島の緊張を激化させる事で、それらを口実に、米、日、南朝鮮の三角軍事同盟を完成し、この地域全般に対する軍事的覇権を確立しようとしている。
互いの挑発と看做すことが出来る行動を避けて、対話と話し合いを通して信頼を作ろうとする我々の提議に、悪辣な軍事的挑発で答える米国が、南朝鮮当局と口を合わせ、対話の≪真情性≫を云々することは、言語道断であり偽善である。
我々は、朝鮮半島で緊張を緩和し平和と安全を保障しようとする一念から、対話の形式にこだわらず、前提条件なく必要な対話を、可能の限り成し遂げるために出来るあらゆる事を尽した。
朝鮮半島と地域の緊張の高潮を、憂慮する全般的な国際社会も、我々の平和愛好的対話努力に積極的な支持声援送っている。
この様な大勢(たいせい)の流れに完全に背いて、またもや大規模な北侵戦争演習を繰り広げる米国の強権的処置(仕打ち)に、我が軍隊と人民は、こみ上げる憤怒を禁じえない。
正当防衛のための我が軍隊の物理的対応が不可避となっているのであり、せっかく準備された対話と緊張緩和の機会が、消えて行っている。
米国は、彼らが強行する軍事的挑発が招来される事となる,あらゆる悪しき結果に対して、全的な責任を取らなければならない。
我々は、対話にも対決にも、全て準備されている。
米国は、朝鮮半島の軍事的緊張を激化させて、得るものより、失うものがもっと多いと言う事を、はっきりと知る事となるだろう。
主体100(2011)年3月1日
(訳 柴野貞夫 2011・3・5)
○参考サイト
☆ 264 [声明]韓・米軍事合同訓練に、韓半島の運命を任せてはいけない! (韓国・社会主義組織-労働解放実践連帯HP 2011年3月2日付け)
☆ 254 韓国・民主労働党、日本・新社会党共同声明 (韓国・民主労働党公式HP 報道記事 2011年1月11日
☆ 朝鮮半島の戦争危機を煽る張本人は誰か? [シリーズ・その①] (2010年12月31日更新)
☆ 243 朝鮮民主主義人民共和国 外務省代弁人談話 (朝鮮中央通信社 2010年11月25日付け)
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