ホームページ タイトル

 

(韓国ネットニュース PRESSIAN国際ニュース 2011415日付http://www.pressian.com/article/article.asp?article_num=40110415100741&section=05


       福島原発事故は日本政府の統制水準を越えた


                                                        イ・スンソン記者

日本の福島原発事態の深刻性に対し、新しい段階を意味するものとして地下水汚染が本格化している。ソ・ギュンリョル教授(ソウル大原子核工学科)が、国内でもっとも強く警告してきたことだ
14日付け共同通信によれば、(福島)第一原発、1,2号機付近の地下水で、放射性ヨウ素やセシウムなど放射性物質の濃度が、最近1週間の間に数十、数百倍に上昇した。
これに対し、経済産業省傘下の原子力安全保安院は「原子炉タービン室の内外の高濃度汚染水が、地下に浸透した可能性がある」ことを明らかにした。

プルトニウムなど、致命的な放射能が含まれている

問題は、今も冷却水を継続して注いでおり、汚染水がますます増加し、地下と海に流れ出ているという点だ。現在、原子炉13号機のタービン室内外には、大量の汚染水が溜まり、2号基付近の配管用トンネル溝の水位は、13日夕刻から14日午前にかけて約4.5cm上昇した。
ソ教授は、現在地下水を汚染させている放射能物質には、プルトニウムなど致命的な物質が含まれていると見ている。また、こんな物質が流れ出て来た事は、核燃料棒が融解しているのは無論のこと、外部流出を防ぐ圧力容器や格納容器にも、損傷か゜ある事を意味すると見ている。
それ故、ソ・ギュンリョル教授は福島原発事態は事実上日本政府や原発運用会社である東京電力が統制する事が出来る水準を越えたと警告した。
福島一帯が、ますます死の土地死の海に変わっていく。冷却水を注入しているが、原子炉の冷却も満足になしとげられていない。この事態を防ぐ能力は日本政府に無い。
この日、3号機(プルサーマル発電)圧力容器の本体と蓋の接続部分の温度が、さる12日の170℃(正常水準)から、14日には250℃に上がった。
東京電力側は、冷却水の量が不足し、温度が急上昇した可能性があるとしながらも、放射性汚染水をコントロールできず、冷却水の投入量を増やすことも容易でなく、腐心している。
                                     (訳 柴野貞夫 2011年4月15日)