(韓国ネットニュースPRESSIAN 国際ニュース2011年7月13日)
http://www.pressian.com/article/article.asp?article_num=50110713170011§ion=04
‘チョナン(天安)艦の真実’が、怖かったのか?‘今年の本’選定取り消しの論難
突然の取り消し、‘外圧’があったのか? チャンビ(出版社)は、“納得できない”と反発。
チョナン(天安)艦ミステリーは、終わらなかった。
<訳者解題>
この報道は、チョナン艦沈没事故を、当初から北韓の魚雷攻撃が原因ではなく、イ・ミョンパク政権による捏造事件として糾弾してきた、米国バージニア大学・イ・スンホン教授の著作に対する、韓国政府筋の言論弾圧事件の経過である。
2010年3月のチョナン艦沈没以後、政府発表に問題を提起した米国バージニア大学、イ・スンホン教授の<科学の良心、チョナン艦を追跡する>(チャンビ発行)が、‘2011年・今年の青少年図書’として選定されたが、取り消された。
この本を発行した出版社チャンビ(創批)は、“選定を取り消した大韓出版文化協会の非常識的行動に抗議する。”と強く反発した。
当初、大韓出版文化協会は、さる6月15日‘2011年今年の青少年図書’に、<科学の良心、チュナン艦を追跡する>を選定した。しかし23日、大韓出版文化協会は、突然に“実務者の錯誤だった”とし、“チャンピ(出版社)の他の本が選定された”と、選定取り消しを通知した。続いてこの団体は、7月11日チャンピ(出版)の解明要求に、この様に回答した。
“<科学の良心、チョナン艦を追跡する>が、青少年達が読む事に不適合だと言う意見が、一部で提起されることによって、‘今年の青少年図書’選定図書を最終確定する機構である運営委員会を、6月23日に招集し再論議した結果、上記図書を春四半期選定図書から、取り消す事と決定した。”
続いて、大韓出版文化協会のパク・イクスン事務局長は、12日、チャンピ(出版)を訪問し、“(運営委員会だけではなく)出版界内外から、この本が適切でないと言う意見があり、再審査により該当本の選定を取り消した”とし、“大韓出版文化協会は固有の手続きに従って、選定と取り消しなどの権限を持つので、今回の取り消し決定は、手続き上として問題がない”と、解き明かした。
▲ <과학의 양심, 천안함을 추적하다>(이승헌 지음창비 펴냄). ⓒ창비
▲<科学の良心、チュナン艦を追跡する >(イ・スンホンチーム、チャンピ出版)写真チャンピ出版)
しかしチャンピは、13日、“こんな解明を、手続き上でも常識的に納得することは出来ない。”とし、強く反発した。
チャンピは“大韓出版文化協会の解明とは異なり、(今回の選定は)審査委員達が会議を持って30冊の図書を選定し、その後に運営委員会が開かれ、(発行日、重複図書選定の様な)形式的な問題で不適格図書があるのかを、確認するやり方だった。”とし、“こんな手続きでも<科学の良心、チョナン艦を追跡する>は、別に問題なく選定図書として公式発表された。”と指摘した。
続いてチャンピは、“(この様に選定されて)運営委員会を開き、決定を覆しながら既存の本を取り消し、他の本を代わりに選定したのは、手続きを無視した原権行為”だとし、“しかも‘この本の選定が不適切だ’と意見を出した‘出版界内外部’と言うのは、誰を指すのか”と、問いただした。
△写真 引き揚げられるチョナン艦(出処・ヨンハップ通信)
チャンピは、“韓国社会で、表現の自由、出版の自由、良心の自由を守る為にも、<科学の良心、チョナン艦を追跡する>は、‘不適格図書’として烙印を押される理由がない。”とし、“大韓出版文化協会は、‘今年の青少年図書’選定取り消しを撤回しなければならない。”と主張した。さらにチャンピは、“これだけが、大韓出版文化協会が政治的外圧によって既存の選定図書を無断で取り消したと言う誤解を避けて、出版の独立性と自律性を確保することが出来る道”だと付け加えた。
(訳 柴野貞夫 2011・7・16)
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☞→<‘チョナン(天安)艦’イ・スンホン教授“ガリレオの言葉を繰り返して言う他はない。”>を参照
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