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朝鮮民主主義人民共和国 労働新聞 情勢論解説 2011年9月26日付)
http://www.rodong.rep.kp/view.php?gno=19&tno=14




          対決政策るものは、孤立破滅だけだ



先日、南朝鮮でヒョン・インテクが、統一部長官の席から追われたのは、保守当局の反統一的な≪対北政策≫の総破産を意味する。統一部長官の交代を契機として今南朝鮮では、強硬一辺倒的な≪対北政策≫を即時転換し、北南関係改善に乗り出す事を要求する声がさらに高まっている。時代錯誤的な≪対北政策≫を転換することに対する要求は、進歩勢力だけではなく、執権層内部からも出て来ている。
しかし南朝鮮当局は、未だもって大勢の流れと民心の要求に顔を背けながら、対決政策を継続、固執している。南朝鮮の執権者が、ヒョン・インテク逆徒を統一政策特別補佐官の席に座らせた事実と、極右保守分子達が≪チョナン(天安)≫号事件とヨンピョン島事件に対する、その所謂≪北の責任ある処置≫
≪核問題の解決≫を云々し、≪原則固守≫を執拗に騒いでいる事実も、その事を語ってくれている。

先日、南朝鮮統一部次官オム・ジョンシクは、≪北が軍事的挑発と核を放棄してこそ、南北関係を改善する事が出来る。≫と大声を立てながら、≪対北政策≫転換要求に公然と挑戦し出した。
統一部は、数日前、10.4宣言発表4周年を契機として統一行事問題を協議する為に、ピョンヤン訪問を申請した6.15共同宣言実践南側委員会に、その所謂≪5.24処置≫を口実に不許可決定を通報した。
これだけではない。朝鮮半島の緊張緩和と対話雰囲気にも拘わらず、今、南朝鮮では、我々を武力で殺す為の軍事的挑発騒ぎが、むしろ一層強化されている。
南朝鮮当局が、時代の流れと民族の意向に逆行して対決政策に固執するなら、北南関係は破局状態から決して抜け出ることが出来ないし、日毎成長する戦争の危機も消える事はない。それは、現・南朝鮮当局が執権して来た3年半余りの期間の現実が見せてくれる教訓だ。
南朝鮮当局の対決政策は、北南関係を破局に追い込み、朝鮮半島の緊張状態を極度に激化させた。現南朝鮮当局の≪対北政策≫は、本質において≪北の先核放棄と開放≫を実現し≪自由民主主義体制下(訳注―資本主義体制下)の統一≫の野望を実現する為の反民族的な対決政策だ。すべての同胞の指向に一致して、我が民族同士の偉大な力で北南関係発展を活気あるように押出してきた6.15共同宣言(訳注―20006月ピョンヤンで、金大中大統領との間で締結された。)10.4宣言(訳注―200710月、陸路ピョンヤンを訪問した盧武鉉大統領との間で締結された。)に全面的に背馳された。
南朝鮮当局は、最初から我々を、和解と協力の対象としてではなく、対決しなければならない≪主敵≫として向かい合った。こんな凶悪な心の発露が、即ち現南朝鮮当局の≪対北政策≫だ。それによって、過ぐる時期、良く発展してきた北南関係は、またたく間に悪化され始めた。
歴史的な北南宣言等によって、(我々の)民族の和解と団結、自主統一を成し遂げる為の立場と努力は一貫していた。去る2009年、特使弔意訪問団のソウル派遣と朝鮮アジア太平洋平和委員会と南朝鮮の現代グループ間の共同報道文の発表、年頭書にあった幅広い対話と協議の提案など、いろんな事例に亘る我々の大きな度量と誠意が込められた積極的な処置などには、朝鮮半島の平和を保障し、破局に置かれた北南関係を改善する為の真情がこもっていた。
しかし、我々の、そのあらゆる誠意と努力にも拘わらず、北南関係は破局の泥沼から抜け出す事が出来なかったのであり、むしろ、もっと悪化されて行った。昨年には北南関係改善の雰囲気を破壊する為の南朝鮮当局の陰謀策動として、≪チョナン≫号事件とヨンピョン島事件が起きる事で、北南関係は一触即発の戦争危機にまで置かれる事となった。その原因は、他の所にはない。ヒョン・インテク逆徒を始めとする南朝鮮の対決狂信者達が≪原則固守≫を喋り、反民族的な≪対北政策≫の転換を必死で反対した為だ。
彼等は、北南関係改善の為の我々の積極的な努力を≪真情性≫が見えないと言う根拠なき言い訳をし、無視しながら、対決政策実現に一層発狂的にしがみ付いた。ヒョン・インテク一党が、その何か(いわゆる)≪3大条件≫をしつこく掲げ、クムガン山観光を破綻させてしまったのはその代表的事例だ。
対決狂信者達は、その誰かの≪急変事態≫を騒がしく喋り、≪非常統治計画―復興≫、≪統一大計探索研究書≫の様な、≪体制統一≫の「脚本」をでっち上げ、≪3段階統一方案≫や、≪統一税≫とか言うものを取り出しながら、我々を損なおうと血眼になって暴れまわった。こんな状態で北南関係が改善されるはずは全くない。結局、南朝鮮当局の悪辣な同族対決策動で招来されたものは、対決の激化と核戦争の危険の高まり以外になかった。
南朝鮮当局の対決政策は、民心の強力な糾弾を招き起こし、彼等の深刻な統治危機をもたらした。

南朝鮮保守当局の対決政策は、民族の和解と団結、統一を指向する各界団体達と人士らの正当な活動を妨害し、過酷に弾圧する極悪なファッショ独裁政策だ。
南朝鮮執権勢力は、彼等の対決政策に反旗を掲げる統一運動団体などと人士などに、≪親北左派≫、≪利敵≫の冠をかぶせ、大々的な弾圧を加えた。同時に、北南民間諸団体間の協力と交流事業に、事毎にブレーキをかけた。6.158.15などを契機として、北南共同で盛大に進行された統一行事などが、≪中途半端≫行事として執り行わなければならなかった。民族の和解と団結のために、義のある事を一韓相烈牧師の様な統一愛国人士達が、≪罪人≫として追われ、裁判にかけられた。
特に保守輩党は、昨年、≪チョナン≫号事件を契機に、その何か≪5.24処置≫と言うものを発表し、それを口実として、北南間の往来と協力、交流を全面遮断した。
南朝鮮当局の対決政策に憤怒した各階層人民達は、保守輩党の反統一策動を容赦なく打ち砕く為の、大衆的闘争に決起した。北南間の協力と交流に対する南朝鮮当局の無知粗暴な遮断策動が、各界の大きな反発を呼び起こしたのだ。南朝鮮の到る処で、保守当局の≪対北政策≫の不当性を暴露断罪し、その撤回を要求する集会と示威などが進行され、各界団体等の声明発表と記者会見、署名運動などが活発に繰り広げられた。
特に、クムガン山観光の再開と≪5.24処置≫の撤回を要求する闘争が強化された。今、北南関係を破局に追い込み、統一愛国活動を野獣的に弾圧し、北南協力(企)業体を破産の危機に追い込んだ南朝鮮保守当局に対する各階層の憤怒は、コセチャンの反≪政府≫闘争にも繋がっている。南朝鮮の野党と言論は、破綻された北南関係を回復し朝鮮半島の緊張を緩和する為に、当局が対決政策を転換する決断を下す事を引き続いて主張している。
民族の運命を傷つけ、北南関係を破壊する南朝鮮当局の対決政策は、各界の強力な抗議糾弾に直面し、それは結局保守輩党を、抜け出ることが出来ない窮地に追い込んだ。今、南朝鮮執権勢力が置かれた極度の統治危機は、民心を裏切り、対決政策固守で、南北関係を駄目にした対決狂信者達に配当される当然の対価だ。
南朝鮮当局の対決政策は、対外的にも排撃されている。南朝鮮執権勢力は、大勢の流れを見る事が出来ず、愚かにも米国を始めとした外勢に期待を賭けながら、≪対北政策≫をどうするのか実現して見ようと企んだ。彼等が≪核問題解決≫とか、≪人権≫問題とか言って、騒ぐ事もない≪北の挑発≫を云々し、我が共和国に国際的な制裁と圧迫を加える為に、他の国々を足の裏が擦り切れるまで探し回った事は世上がすべて知っている事実だ。
しかし、保守輩党の悪辣な試みは、水の泡となってしまった。対決狂信者達が、外勢の力を借り、孤立圧殺しようとしたが、我が共和国は先軍の威力で、帝国主義者達と反動達の挑戦と妨害策動を退ける尊厳と偉容を全世界に高く轟かしたのであり、強盛国家建設の為の大高潮の進軍を更に力強く引き寄せている。
最近南朝鮮の或る雑誌は、現≪政権≫が≪国際社会と共助し、北を圧迫すれば崩壊するだろうと考えたのに、今の現実を見れば、それが如何に愚かであったのか≫と、揶揄嘲笑した。
今、朝鮮半島周辺諸国が、核問題と北南関係問題を対話の方法で解決していく事を指向するにもかかわらず、対決政策を固執した南朝鮮当局は<犬の餌の中のドングリ>(やっかい者)となった。
これは、対話と北南関係改善に反対する南朝鮮保守当局の強硬一辺倒的な≪対北政策≫が対外的にも排斥を受けていると言う事を語ってくれる。南朝鮮当局の≪対北政策≫は、完全に失敗したのであり、それが南朝鮮各界だけではなく、周辺諸国の中でも排撃されていると言う事は否定できない事実だ。結局南朝鮮当局は、大勢の流れに従うことが出来ず愚かに振舞った結果、対外的にも孤立した。
過ぐる三年半余りの期間の、北南関係の現実は、南朝鮮当局が≪原則固守≫の看板の下、対決政策を固執しながら6.15共同宣言と10.4宣言の履行を引き続き拒否する場合、次に受け取るものは北南関係の破局と戦争の危険、極度の統治危機と対外的孤立だけだと言う深刻な教訓を与えている。
南朝鮮当局は、現実を正しく見て、内外の一様な糾弾を受ける対決政策を、即時転換しなければならない。
615共同宣言と10.4宣言の尊重と履行を言明するのかしないのか、と言うことは、南朝鮮当局が対決政策を転換し様とするのか、それとも引き続き維持しようとするのかを決断する試金石となるだろう。

(訳 柴野貞夫 2011929日)