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(朝鮮民主主義人民共和国・労働党機関紙 労働新聞 2008年4月1日付)
http://www.kcna.co.jp/today-rodong/rodong.htm



           南朝鮮当局が反北対決で得るものは破滅だけだ


最近、南朝鮮に新たに座った《ハンナラ党》のリ・ミョンパク(李明博、南朝鮮では、イ・ミョンパクと発音するー訳者)《政権》は、親米事大、反北対決を露骨にしながら、自主統一時代の流れに悪辣に挑戦しだしている。
リ・ミョンパクとその一党は、《失われてしまった十年》を取り戻すのだと騒ぎながら、《韓米関係優先》とか、《北核問題完全解決》とか、《実用主義》とか言う詭弁を持ち出して、615以後の北南間に成立したあらゆる事柄を、ひっくり返そうとしている。
特に、リ・ミョンパクは、核騒動により一層しがみ付いて《核を載せたまま統一に向かうことは出来ず南北関係も難しい》と言う妄言まで、躊躇無くいい加減な話をしゃべっている。これは、以前キム・ヨンサム(金泳三)逆徒が《核を持った相手とは握手はしない》としゃべるのを、不思議に髣髴とさせている。
《統一部》長官と言う者、やはり《北核問題》進展状況を見て行きながら南北関係発展の速度と幅、推進方式を調整するのだと言って、腹立たしくふるまっている。
一方、南朝鮮の保守執権勢力は、人民の聯北統一気運を去勢して彼らの中に反北対決強調を鼓吹するため、進歩統一勢力に対する大々的な粛清遊びを拡げており、外勢と結託して北侵戦争の練習と、《人権》騒動に熱を上げている。
これは、リ・ミョンパク《政権》の反北対決・狂気症状がどの程度に至ったのかを見せてくれる。南朝鮮に組成された厳しい事態は、今内外の大きな憂慮を呼び起こしており南朝鮮各界で、現当局に対する非難の声が、日が経つほど更に強くあふれ出ている。リ・ミョンパクを語れば、去る時期、《維新》フアッショ独裁政権(朴正熙軍事政権―訳者)の時から、企業もするが、《ハンナラ党》でソウル市長を、一政商の輩(やから)として執権するやいなや、親米事大、反北対決の正体を現したのは決して驚くことではない。
リ・ミョンパクと保守執権勢力の反北対決の正体は、彼らが《対北政策》で出した《非核、開放、3000》と言う物で、一つ一つ明らかになっている。所謂(いわゆる)、《非核、開放、3000》は、われわれの《核完全放棄》と《開放》を、北南関係の前提条件として掲げた、極めて荒唐無稽で分をわきまえぬ(さしでがましい)泣き言として、民族の利益を外勢に売ってしまい、対決と戦争を追求し、北南関係を破局の方向に追い込む反統一宣言だ。
リ・ミョンパクは、何よりも、我々の《核完全放棄》を前面に持ち出すことで、米国の核戦争の使い走り、反北対決の突撃隊として進み出ている。今、リ・ミョンパクとその徒党らは、そのなんの《北核危機》を提唱しながら《北が核を持つことを絶対に許容することは出来ない》だの、《核完全放棄を優先しなければならない》だのといって、やたら大声を張り上げている。
これは、朝鮮半島核問題の発生経緯と本質、核脅威の根源と六者会談合意も判らない、識見の無い妄言である。すべて、知るところは一緒で、朝鮮半島で核問題は、米国が南朝鮮に核武器を引き入れ、われわれを核で脅すことで産まれたのだ。
米国は、南朝鮮を世界最大の核前哨基地に転換させ、悪名高い《チームスピリッツ》合同軍事演習を初めとする、北侵核戦争演習を段階的に拡大して、我が共和国を厳重に脅威恐喝して、ブッシュ政権にいたって、我々を《悪の巣窟》と扇動しながら、《核先制攻撃》を公言するに至った。
このような中で、われわれは、自身の高い尊厳を守り民族の安全を守護するため、やむなく、核抑制力を保有せざるを得ないこととなった。
今日の情勢は、我々が先軍の旗幟(きし)の下、強威力な核抑制力を保有したことがどれだけ正当であり、道理にかなった選択だったのかと言うことを、雄弁に実証してくれている。
朝鮮半島に核問題が生み出されたのは、米国の核武器搬入を黙認、庇護し、核戦争策動のように踊りを踊ってきた南朝鮮当局にも責任がある。
歴代、南朝鮮《政権》は、米国が我が民族を数十数百回皆殺しさせても、南は、危険千万な核武器を自分の土地に堂々と展開しておくのに対して、憂慮どころかむしろ、肩を持って進み出るだけでなく、米国の北侵核戦争策動に積極加担しだした。
リ・ミョンパクが《大統領》になって最初に、韓日とも、米国の超大型の核航空母艦と核潜水艦を初めとした最新核戦争装備を南朝鮮に引き入れて、外勢と一緒になって北侵核戦争練習を繰り広げたのだ。
それだけでなく、先任者らも憚(はばか)った、危険千万な《大量殺傷武器拡散防止構想》と《ミサイル防衛体系》の参加を画策している。
事実がこの様にも拘わらず、リ・ミョンパクとその一党が、盗人猛々しく、われわれの自衛的核抑止力を、根拠無く食って掛かりながら、統一も北・南関係も全て否定し出しているのは、彼らが親米事大と反北対決に、どれだけ熱中しているかと言うことを見せてくれる。
リ・ミョンパクは、朝鮮半島非核化の内容も、正しく知らないようだ。朝鮮半島非核化は、その、どの一方の半分の非核化ではなく、朝鮮半島全体を包括する非核化だ。それは、北・南間の問題でなく、朝・米関係の問題であり、南朝鮮までも包括した国際的問題だ。だから、六者会談と言うものもあるのだ。
六者会談の919共同声明では、朝鮮半島核問題の基本当事者である米国と共に、南朝鮮の義務も明確に規定されている。
リ・ミョンパクが、919共同声明に南朝鮮が核武器を引き込まず、米国が我々に対して核の脅しをしないと言うことを担保したことと、それに明記された《同時行動の原則》に対して、知るとでも言うのか。
リ・ミョンパクは、我々に対し《核武器》を云々する前に、全朝鮮半島の非核化がどんなものなのか、明文化した六者会談919共同宣言から、きちんと正しく勉強することが必要なようだ。米国と南朝鮮がしなければならない非核化義務は、蓋をかぶせてしまって、リ・ミョンパクがわれわれの《非核》に対してだけ騒ぐのは、米国の核戦争策動の共謀者としての正体を現したことにでも、なるだけだ。
リ・ミョンパクは、朝鮮半島に核問題がどうして生まれでたのか,我々が核抑制力をどうして持つことと為ったのか、われわれが朝鮮半島の非核化をどうして主張するのかも知らずに、他人らが言う言葉をオーム(鳥)の様に、倣(なら)っておぼえるだの、むしろ朝鮮半島の非核化を台無しにしてしまっている。リ・ミョンパク《政権》は、《北核放棄優先論》を標榜したが、恥ずかしい惨敗を被った米国商店と先行《政権》の教訓を肝に銘じなければならないようだ。
偉大な先軍の産物であり、正義と平和の盾である核抑制力を、誰が、一方的に出しなさいといって、おとなしく手放す我々でなく、親米走狗であるリ・ミョンパク風情(ふぜい)がペチャクチャいって、それが駆け引きの対象となることはあり得ないのは、あまりにも自明だ。
結局、リ・ミョンパクの《北核放棄優先論》は、核問題の解決はおろか、それに障害だけ作り出し、北南関係も平和も、全て否定する対決宣言、戦争宣言以外に、異なる何者でもない。リ・ミョンパクは、さらにその、誰かの開放を云々することで、北南関係を不信と対決の断崖へと追いたてている。
今、リ・ミョンパクとその徒党は、口を開けば《北の開放》を覚えながら、《実質的な変化》とか、《国際社会との共助》とか言う妄言を、躊躇せず、あらゆる種類の烏合の衆たちを追いたて、反共和国《人権》騒動に狂奔している。リ・ミョンパクが、その何かの《開放》を口に上らせていることは、われわれの尊厳と体制に対する許すことの出来ない挑戦だ。
《開放》に対して言えば、われわれは今までその誰に対しても、門を閉めてとじたことがなく、さらには、敵対国である米国に対しても関係改善の門を開けて置いている。今回、米国ニューヨーク交響楽団のピョンヤン訪問公演は、その一つの実例だ。
北南の間にも、我々は早目から分裂の障壁を砕き、多方面的な交流と協力を実施するのを提議したし、特に615以後われわれの、主動的であって積極的である努力によって、北南間の対話と接触、往来が活性化された。
むしろ、我々に対する封鎖と孤立策動にぶら下がっているのは、他でもない米国であり南朝鮮の現執権勢力だ。米国は、《敵性国交易法》と《反テロ法》のような悪法を持ち上げて、我が共和国に対する前代未聞の孤立圧殺策動を実施してきたし、南朝鮮もそれに積極加勢に出た。特に、リ・ミョンパク《政権》は、その何かの《対北政策推進4大原則》とか言うものを掲げて、615以後、うまく発展してきた北南関係の門を閉めたままにしている。
こんな、リ・ミョンパクが、一体全体その誰の《開放》を云々する体面があるのかと言うことだ。リ・ミョンパクが、そのどの《人権問題》で、口を挟んでいることも、我々に対する無知を暴露するものであり同時に同族間に敵対感と不信を鼓吹し、北南関係を対決へと追い立てるための故意的な政治的挑発だ。
主体思想が全面的に具現され、人民大衆中心のウリ式社会主義制度では、《人権問題》と言うものは、初めからあることも無く、存在することもない。
人権は即ち国権だ。《人権問題》は、むしろ米国の軍事的強占下に置かれている南朝鮮にある。米帝侵略軍の軍靴に、人民達の生命、財産が凄惨に踏み付けられても、哀訴さえすることも無く、米国の支配に民族の自主的尊厳が、余地無く蹂躙されているのが即ち南朝鮮だ。南朝鮮では、ファッショ悪法である《保安法》が、まだ、ぎらぎらと殺気だって使われながら、人々の目と耳、口、手足を縛り付けている。
特に、リ・ミョンパク《政権》は、表札を掲げること忙しく、以前、《左派政権》の残滓(のこりかす)を粛清すると言いながら進歩統一勢力を《親北》として、一大弾圧旋風を引き起こすことで、人民達から《新ファシズム政権》、《公安政府》、《復古政権》と糾弾されている。
こんな立場にあるリ・ミョンパクとその徒党が、その誰かに大胆にも拳を突き付けながら、《人権》とか何とか言うことこそ、片腹痛い妄動だ。《開放》とか、《人権》とか言いながら我々の体制に手をつける事は、互いに誹謗中傷せず、内政干渉しないことをした、北南関係の基本原則さえ知らず、のさばった分をわきまえぬ処置だ。
リ・ミョンパクが、どれだけ政治の門外漢だとしても、《大統領》席に着こうとしたなら、少なくとも、北南関係の基本原則を明らかにした74共同声明と、祖国統一の大綱である615共同宣言とその実践綱領である104宣言は、分かっていなければ為らなかったのではないか。
南朝鮮、現当局者らは《開放》と《人権》の決まり文句に狂気の沙汰となった結果、米国商店に北の《開放》を助けてくれと頼んで国際舞台にまで出て、反共和国《人権》騒動を広げる醜態を演じている。
諸般の事実は、リ・ミョンパク《政権》がその如何なる《開放》(なるもの)を騒ぐのは、われわれの尊厳高い体制をそしり、北南関係を対決へと追い立て、ひいては、南朝鮮だけではなくわれわれまで、合わせて全体の朝鮮半島をまるごと外勢に売ってしまう段取りをしているということを、見せてくれている。
リ・ミョンパクの《開放》の泣き言は、結局、反北対決を鼓吹するための反民族的詭弁であり、北南関係を全面否定する反統一的妄動だ。
リ・ミョンパクは更に、その誰の《国民所得3000》なるものを掲げて、われわれを愚弄するものとして、よこしまな悪徳商人の輩(やから)、詐欺師の正体をそのまま暴露している。今、リ・ミョンパクとその徒党は、我々が核を放棄して《開放》すれば、10年内に一人当たり国民所得が3000us$になるまで、助けるとか何とか言って、ありとあらゆる甘言利説を全てならべている。リ・ミョンパクが《国民所得3000》の様なものの、間が抜けた話をやたらするのは、われわれをあまりにも知らず、政治感覚が無い表現だ。
米国の植民地隷属経済でもって、あえてわれわれの自律経済と我が人民の生活の是非を論じて《線審》を使うように馬鹿げた事をするのは、やはり一種の政治漫画だ。その上、南朝鮮経済と民生の破綻をして、権力の座に収まるや否や、四方に外資物乞いのパガジ(ひさご)をもって帰ってゆくざまに、その誰の《国民所得》なるものにたいし、ああだ、こうだと言うのは、茹でた小さい頭も笑う、クレミトジル稼業に違いない。
笑い種は、リ・ミョンパク一党がヨーロッパの国々で、金を借りてつくって日本が我々に支払うべき過去清算代価まで、あのひとたちが受けて使い、《対北支援》資金として利用したと言っているのだ。この、どんなに卑怯で厚顔無恥ないかさま師なのか。リ・ミョンパクが、初歩的分別感覚でもあれば、誰が誰を助けて、誰が誰に世話になるかを知ることだ。
10年前、アジアを覆った金融危機で《国家破産》の状態に落ちた南朝鮮が、生き返ることが出来たのも、615時代があったためだ。ことに、われわれの先軍あればこそ、朝鮮半島で米国の核戦争挑発を防ぐことが出来ることもしたし、その戦乱の中で南朝鮮経済が、やはり、生き残る事が出来ると言う考えも出来たのではないか。
リ・ミョンパクが、そんな類の甘言による、数を欺く方法でわれわれの尊厳を駆け引きしてしまおうとするのは、低俗な根性を暴露するものとして、我々に対する冒涜であり愚弄である。リ・ミョンパクは、その誰かを《心配》することの前に、自分の鼻から洗うのがよい。
われわれは、去る日にそうした様に、南朝鮮が無くても、幾らでも生きることが出来るが、南朝鮮が我々に背いて対決しながらどんなに生きていくのか、時間をかけて見て見よう。
リ・ミョンパクは民族の共同の繁栄のための神聖な北南協力事業を、自分達の不順な政治的目的に悪用することで、和解と協力の妨害者、統一と繁栄の敵としての正体を、更に赤裸々に暴露しただけだ。実に、我々に対する挑発的な詭弁で溢れた《非核、開放、3000》こそ、リ・ミョンパク《政権》の反統一性と、反民族性を集中的に見せてくれる、最大の醜悪な虚言であり、荒唐無稽なこと限りない妄想だ。リ・ミョンパクの《非核、開放、3000》の根本には、反動的な《実用主義》が敷き詰めてある。リ・ミョンパクは、その、如何なる《実用主義》なるものを掲げ、全民族と全世界がもっぱら支持歓迎した615共同宣言と104宣言も全面否定して、その履行を妨げている。
さらに、北南関係を外交関係の中で扱っていくのだと言いながら、民族問題を対米関係の従属物に、《実用外交》の籠絡手段に転落させようとしている。南朝鮮で、今まで《政権》がいろんな順に取り変わっても、北南関係を外交関係の下に置いて、それに服従させ処理して行くということを、内外に堂々と宣布した腰抜け売国逆賊は、ただ、イ・ミョンパクだけだ。
南朝鮮社会世論は、一生ただ、企業と一緒にソウルのチョンゲチョン(清渓川)の汚物を取り払う工事以外にして見た事が無いリ・ミョンパクが(以前李明博は、ソウル市長時代ドブ川のチョンゲチョンを人工の“清流”に変えた土木屋市長を売り物にしていた。−訳者注)・、対内政治も北南関係も、企業を扱う様にしようとすると言うのは、驚愕を禁じえないしリ・ミョンパク《政権》、のような《アマチュア政権》をもってすぐ南朝鮮が《先進化》どころか、後進することとなり、北南関係に陣痛を経験するほかは無く、嘲笑と憤怒を浴びせられている。
リ・ミョンパクの執権になって、北南関係の将来には険難ないばらの道が作られたし、それは、朝鮮半島とその周辺情勢に影響を及ぼさざるをえない。リ・ミョンパク《政権》は、米国と日本との結託を強化しながら、三角軍事同盟関係の構築に熱をあげている。これは、朝鮮半島とその周辺地域の緊張を激化させて、核戦争危機を一層増大させている。
リ・ミョンパク逆徒が、今のように、北南宣言と合意などを踏みにじって外勢に追従しながら対決の道に向かえば、我々も対応に走る他はなくなるのだ。ことに、その誰が、われわれの生命である尊厳高いウリ式体制を、あえて覗きながら下手の鉄砲打ちをするのにたいしては、微塵も受け入れることはない。
今日、我が軍隊と人民は、偉大な先軍の旗幟(きし・旗じるし)の下に、一心団結した不敗の威力を百方に踏み固め、社会主義強盛大国建設を力強く引き寄せている。乗勝長駆する(勝った勢いで進む)我々の偉業とわが尊厳と矜持(きょうじ)を傷つけようとする、その如何なる試みも、恥ずべき惨敗を免れることは出来ない。歴史的な615共同宣言と104宣言に従い、北南関係を発展させて自主統一と平和繁栄を築こうとするのは、われわれの一貫した立場だ。
われわれは、今後も615統一時代を乗せていく為にあらゆる努力を尽くすが、時代に逆行する、一握りにもなれない間が抜けた者たちの挑戦に対しては、容赦なく打ち砕き、売国逆賊らを全民族の名に於いて断固として審判するのだ。リ・ミョンパクは、今までの我々の忍耐と沈黙を誤算してはいけない。リ・ミョンパク《政権》は、自身の親米事大、反北対決策動によって北南関係が凍結されて、朝鮮半島の平和と安全が破壊され取り返すことが出来ない破局的事態が招来されるのに対し、全的な責任を負うこととなるのだ。民族を背いた者には未来はない。リ・ミョンパクは、大勢の流れを真っ直ぐ見て、やたらに軽挙妄動してはならないのだ。
                                                         (訳 柴野貞夫)