ホームページ タイトル

 

 (民衆闘争報道) <京丹後市・米軍Xバンドレーダー基地反対闘争>20131215

 

 

     米軍基地(経が岬・米軍Xバンドレーダー基地)は、
                    京都にも沖縄にも、何処にも要らない !

 

―朝鮮への先制攻撃を狙ったミサイル防衛(MD)システム―

経が岬・米軍基地(Xバンドレーダー)を阻止せよ !

 


●政府は、自然の宝庫を破壊し漁業と生活を危険にさらす米軍基地計画をただちに白紙撤回せよ!

●政府と京都府が、米軍基地建設に義務付けられている環境影響評価も、周辺市町村の住民説明会も実施せず、基地の計画内容さえ説明せず、予定民有地の借り上げを強行しているのは、許しがたい暴挙である!

●基地予定地を評価額の30倍で借り上げ、札束で地権者を買収する行為をただちに中止せよ!

●(イージス艦搭載)スタンダードミサイル・SM3、(日本全国に配備されている)パトリオットミサイル・PC3と言う、先制攻撃を狙う攻撃的武力の為の<経が岬・米軍レーダー基地>は、憲法が禁ずる集団的自衛権の行使に他ならない。

●京都に、「有事」の際に第一攻撃目標となる米軍レーダー基地を作らせない!


京丹後市役所前での、<平和の叫び&人間の鎖>集会に1,000余名が結集した

1215日午後2時、京丹後市役所前で、経が岬・米軍Xバンドレーダー基地(京丹後市・経ヶ岬自衛隊分屯田基地に隣接)建設に反対する<平和の叫び & 人間の鎖>集会が、基地予定地住民組織・「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」を始めとする5団体による、「平和の叫び&人間の鎖、12.15実行委員会」の主催で行われた。

基地予定地の地元「宇川有志の会」の三野満代表は、青森県米軍―車力基地における米軍犯罪に明確に答えず、電磁波の影響を秘密にする防衛省の姿勢を糾弾した。市長を、受け入れ撤回まで追い込んで行く決意を表明。

地権者有志、地元漁業従事者、受け入れ反対を主張する区長の挨拶が続いた。

集会のあと、1000名の示威隊は、音楽隊を先頭に「沖縄県民の戦いに学び、戦おう!」と唱和した。

雪混じりの風雨の中、京丹後市役所前で開催された<平和の叫び & 人間の鎖>中央集会に、近畿各地から結集した参加者1000余名<写真出処―柴野貞夫時事問題研究会>

 

▲京丹後市内を行く「沖縄の高江・辺野古につながる奈良の会」の示威隊
<写真出処―柴野貞夫時事問題研究会>

 

それに先立ち、「米軍Xバンドレーダー基地反対・京都連絡会」(代表世話人 大湾宗則、服部良一200余名は、基地フィールドワークのため、自衛隊基地と米軍基地予定地に挟まれた、地元の信仰を集める名刹―「穴文殊九品寺」に向かった。しかし、県道から九品寺への進入路は、不当にも、この日の為に動員された京都府警の機動隊によって行く手を遮られた。誰でもが、自由に行き来出来るはずの参道から権力の行為に異議を唱える国民だけを排除・封鎖するとは何事だ!

狭い2車線の府道の片側に我々の4台のバスが止まり、バスから降りた参加者は冷たい風雨の中、畑地と車道の間の溝に足を取られながらのフィールドワークを強いられた。機動隊員は基地予定地の畑地(作物はなにも植えていない空地)に入り込み、我々を道路に押し上げながら、“畑に入るな”と阻止線を張り、おまけに、防護金網を備えた機動隊/指揮車の屋根から“通行の妨害になるから、速やかに退去を指示します”とマイクでがなり立てる京都府警。一体どっちが通行妨害の原因を作っているのだ!常に「公共の秩序」なるものは、民衆の公の権利の否定の上に存在する。民衆の権利を蹂躙する輩を、樫棒を水平にかざして突破したい欲望にかられたが、示威隊の年齢構成を考えればぐっと我慢。

▲京丹後市役所前での本集会に先立ち、基地建設予定地前路側で、200名余が風雨の中、フィールドワークを行った。<写真出処―柴野貞夫時事問題研究会>

宇川地区「穴文殊九品寺」への参道に阻止線を張り妨害する機動隊
<写真出処―柴野貞夫時事問題研究会>

 

「穴文殊九品寺」と、隣り合わせにある「航空自衛隊経が岬分屯地」。米軍基地は、ここに隣接する民有地を借り上げ、建設する予定だと言う。<写真出処―柴野貞夫時事問題研究会>

フィールドワークで、「米軍Xバンドレーダー基地反対・京都連絡会」代表は、次の諸点を指摘した

@919日、京都府知事、京丹後市長は、防衛省に基地受け入れを表明した。それに沿って、既に、京丹後市に「基地対策室」を設け、防衛省から2名の担当者を送り込んで建設予定地の借り上げ交渉を強行。一反につき、評価額7000〜10000円の土地に30倍の値を付けて札束攻勢をかけ、40名の地権者の内39名の内諾を取ったとのことである。もとより、基地は地権者だけの利害で決められるものではない。

AXバンドレーダーは、X帯の強力な電磁波で1000km先まで高周波を照射し、人体への影響、電波障害、飛行区域の制限、強力電波による魚類への影響、絶滅希少鳥類への影響などが懸念されている。しかし、詳細なデータは、米軍は明らかにしていない。宇川地区のレーダー基地周辺は、国定公園に指定され希少生物・絶滅危惧種の宝庫であり、「穴文殊―清涼山九品寺」など、守るべき史跡・景観の豊富な場所だ。また、電波に敏感な魚類への影響を懸念する漁業従事者からも基地反対の声が上がっている。

 

▲地元・宇川地区の古刹、「穴文殊」。自衛隊基地と米軍予定基地に取り巻かれ、歴史遺産が危機に瀕している。<写真出処―柴野貞夫時事問題研究会>


B米国は、他国に基地を建設する場合、環境影響評価を義務付けているが日本政府はそれを無視している。未だ京丹後市以外での住民説明会も行おうとしない。また環境影響評価とともに、既にXバンドレーダー基地が設置されている青森県・米軍―車力基地で、米軍傭兵による不法侵入事件、自動車事故など、地元住民の不安を掻き立てているが、密約のもと、不平等な現行地位協定で、国民の安全、生活と暮らしを守られるはずがない事は、沖縄の例を見るまでもない。Xバンドレーダーは、世界で3箇所しか配備されていない最高機密のレーダーだ。京丹後市・宇川に設置されれば、日本で2番目、世界で4番目となる。
Cミサイルは、このレーダー基地がなければ、ただの鉄くずだ。従って戦争    が引き起こされれば、まず、第一に攻撃目標にされ、火の海となるのは京丹後市・宇川だ。あるいは京都全域だ。京丹後市民と京都府民(あるいは日本全土)を米国と自衛隊のために犠牲にされるのは御免だ。

D日本が米国と、「ミサイル防衛(MD)体制」をすでに作り上げていると言う事は、集団的自衛権の行使そのものだ。自民党の安倍は、先制攻撃論者だ。こんな憲法違反行為は絶対に認められない。

▲京丹後市の地元住民の民家に貼られた、基地反対ビラ<写真出処―柴野貞夫時事問題研究会>

      

        ▲京丹後市内を行く示威隊<写真出処―柴野貞夫時事問題研究会>