「安倍は、‘平和主義’を投げ捨て、十字軍諸国家の戦争に参入した’」 <dabiq>(2015年2月12日付)http://www.blazingcatfur.ca/wp-content/uploads/2015/02/ISIS-Dabiq-Issue-no.-7.pdf
安倍は‘イスラム国家と戦う’という愚かな公言をして、‘平和主義’を投げ捨て、十字軍諸国家の戦争に参入した
−<dabiq>NO.7 issue( The Islamic State's Magazine)に掲載された、イスラム国の二邦人殺害に関する声明全訳
訳 柴野貞夫時事問題研究会
● 小泉は、日本の平和主義をかなぐり捨て、アフガンで、西欧の十字軍の為に、兵站支援を提供すると言う過ちを犯した。
“我々に対する日本の関心は何なのか?
この困難で、強力な、そして激しい戦争に、日本を引き摺りこんだのは誰か?
パレステイナの我々の息子たちに対するこの犯罪行為に、引きずり込んだのは誰か?日本は、我々に対する戦争に参入する事に耐えられない。従って、日本は自分のスタンスを再考すべきである。
遥か南のオーストラリアの我々に対する関心と、我々のアフガニスタンやパレステイナの無防備な人々の現状への関心とは何か。
クフル(訳者注−Kufr→アラビア語・非ムスリム=不信心)と十字軍運動を除けば、この戦争における、ドイツの関心は何か?(かれらの関心は、Kufrと十字軍運動しかない)
この、今日のもう一つの十字軍運動(訳者注−ブッシュと欧米による)は、ちょうど以前の十字軍運動―獅子心王リチャード、ドイツのバルバロッサ、そしてフランスのルイ達によって導かれた、かっての十字軍運動とジャストライクだ。
同様に、今日ブッシュが十字架を掲げた時、十字軍諸国家は直ちにはせ参じた。この十字軍運動への関心とは何か?何故、かの国々は、この戦争に恥ずかしげもなく、公然と白日の下に参加したのか?何故なら彼等は、十字架のルールに満足しているからだ。”(2001年10月のインタビュー)
シェイク(訳者注−shaykh→尊称)ウサマビンラデインは、上の言葉を13年まえに述べた。この時には、多くの国々が十字軍同盟に続々と集まって、アフガニスタンに侵攻した。
日本は、非キリスト教の不信心者にも拘らず、その“pacifist”(平和主義者―平和憲法を持つ)にも拘らず、アフガニスタンから遠く離れた国にも拘らず、この十字軍に加わったのだ。この思慮に欠ける総理大臣・小泉純一郎は、西欧の十字軍の為に兵站支援を提供すると言う過ちを犯した。
ムスリムに対する十字軍運動に参加することで、日本の為に、どんな利益を達成しようと期待していたのか、その後も、小泉の指導の下で、その地の支援のために、再び日本の
“Self−Defense”(自衛隊)を派遣することで、イラクにおける十字軍に参加した。
アブ・ムサブ・アル・ザルカイの下で、ムジャヒデインが、日本人の十字軍兵士・香田証生を捕らえ、日本軍が撤退しない限り彼を処刑すると脅したとき、小泉と彼の政府は、“日本はテロリストの要求に譲歩する意思はない”と、傲慢にも述べた。当然のこととして、香田は、彼よりも以前に首を切られたニックバーグやケネスビグレイを含む、十字軍同盟に所属する囚人達の様に首をはねられた。
● 香田の死から10年後、再び、後藤・湯川の死を生み出した、安倍晋三によって、一つの平和国家(日本)が戦争に導かれている
この事件から十年後、“pacifist”(平和主義者)の日本は、ムスリムに対する今の十字軍同盟に参加することによって、再び知をかなぐり捨てた。しかも、ノーベル平和賞受賞者オバマの指導の下でのことであった。そしてその結果、ひとつの平和国家が、一人の平和賞受賞者によって、一つの敗北が運命付けられている戦争に導かれた。
安倍晋三は、どんな利益を日本の為に達成しようと期待したのか?安倍晋三は、公に、明らかに、イスラム国に対する戦争で使われることが確実となっている2億ドル余りを与えることによって、どんな利益を日本の為に達成しようと期待したのか? あたかも、カリフの権威(訳注−宗教・世俗ともで、ムスリム最高の権威者の称号、アブ・バクル・アル・バグダデイが、イスラム国のカリフを宣言している)を怒らせても、危険な存在で無いかのように。
どんな類(たぐい)の傲慢さが,安倍を盲目にし、彼の思慮の足りない演説をさせのか?ウィラートセイナにおけるカリフの兵士達に対して戦争を行っている、<腐敗したシシ>(訳者注−現エジプト大統領シシ)によって建てられた演壇から。
何が、安倍をして、‘イスラム国家が二人の日本人囚人を獄に繋いで、日本のリーダーシップの不手際を待ち構えていると言う事実’を忘却させたのか?アラーの計らいを除けば、異教徒が安全を感じるものは何もなかった。そこで、日本政府に対して2億ドルを、イスラム国が要求した。これは、もとはと言えば、日本の総理大臣によって、十字軍と彼等の背教者同盟に引き渡されたものと同額のものである。
カリフは、この金を必要としてなかった。そして、日本人はこの金額を決して準備しないだろうと言うことも完全にわかっていた。しかしこの要求によって、この日本政府の傲慢さに屈辱を与えることは、すでに決定済みだった。この日本政府とは、第二次世界大戦で、米欧によって奴隷にされた一連の政府の内の一つである。
最初の期限(訳者注72時間?)が過ぎた後、日本人囚人−ハルナ・湯川は処刑された。他方、日本代表団は、ヨルダン政府に大急ぎで駆け込んだ。
イスラム国は、ケンジ・後藤・ジョウゴ(Kenji
Goto Jogo.)との交換に、10年余の間、ヨルダン・タグーにて投獄されていた、ムジャヒディンであるサジダール・ラシャウイを直ちに、カリフの権威の土地への釈放と移送を要求した。
ヨルダン政府は、無分別にも、この(人質)交換取引に彼等のパイロットを含めようと試みて、このプロセスを日本人にとって複雑なものにした。
しかし、カリフは、ヨルダン政権の(仲介者)−アシム・タイル・アルバルクイ(<注>)との交渉のなかで、明確にそれを拒否した。この哀れなパイロット−に関しては、他の計画があったからだ。最後には、アルバルクイの哀れな依頼人と、日本人囚人は、両者とも、処刑された。(訳者注−同時に?)両人は、イスラム国の警告を、両国が無視した事によって処刑された。ケンジ・後藤・ジョウゴとパイロットの親族らは、米国の十字軍にひざまずき奉仕する彼等の国の政治指導者以外、責める者は誰もいない。
●“イスラム国と戦争をする”と、愚かな公言をした安倍晋三は、日本の市民達と関係者を、カリフの兵士達の標的にした
日本は、米国十字軍を支える安倍晋三の思慮無き誓約以前は、イスラム国によって優先的に標的にされるリストには載っていなかった。
(しかし)安倍晋三の愚かさの故に、全ての日本の市民達と、関係者達は―(wherever they may be found)今では、何処で見つけ出されようと−カリフの至る所の兵士達、支援者達の標的である。
日本は今、解決し難い苦境にある。日本は如何にしてこの脅威を逃れる事ができるのか?安倍晋三は、彼が無責任にも、カリフの怒りに晒した彼の国民を、救う措置をとる事ができるのか?
安倍は、イスラム国に対して、不名誉にも愚かな公言(訳注―エジプト・カイロに於いて、“イスラム国と戦う諸国へ2億ドルを提供する”との)を、イスラム国に行った後で。カリフに対する戦争の中止を勇敢に公言する事ができるのか? それは実に疑わしい。そこで彼の市民に知らせてやれ。日本の異教徒に対して、カリフの剣は、アラーの力によって鞘が抜かれたと。
(訳 柴野貞夫 2015年2月14日)
<注>−ヨルダン政権の(仲介者)−アシム・タイル・アルバルクイに関して、<dabiq>NO.7 issueで、詳しい説明があるので、後日翻訳する予定。
<参考サイト>
[論考] 「2邦人の死を利用して<有志連合>の侵略戦争に加担する意思と法整備を明らかにした安倍政権」(2015年2月6日)
[論考] 「安倍は、アラブ世界の<ならず者国家>イスラエルと手を組んで、初めて公然と、アラブの民衆に敵対することを宣言した」(2015年1月27日)
☆459 米国のISIS空襲はシリア政権交替の為の戦争である (韓国・チャムセサン 2014年9月15日付)
☆403 オバマはシリアに対し、戦争を始めるのか (韓国・オンラインジャーナル 2013年8月27日付)
☆402 シリア軍化学兵器使用説はフセイン大量殺傷兵器説と類似している(韓国・チャムセサン 2013年8月22日付)
<原文>
● イスラム国−プロパガンダ・サイト(The Islamic State's (ISIS, ISIL)
Magazine)
http://www.clarionproject.org/news/islamic-state-isis-isil-propaganda-magazine-dabiq
● <dabiq> NO7 issue
http://www.blazingcatfur.ca/wp-content/uploads/2015/02/ISIS-Dabiq-Issue-no.-7.pdf
(DABIQ 7 issue)
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