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(民衆闘争報道/全国から沖縄県に「意見書」を送ってください 「沖連委通信」 2020年9月17日

 


 玉城県知事へ、全国から「意見書」を送って下さい


                                           奈良―沖縄連帯委員 代表 崎浜 盛喜

●軟弱地盤改良は不可能〜建設は絶対できない

●自然を破壊し、死滅させる暴挙
●今後12年余も普天間の危険性を放置〜琉球諸島の軍事要塞化を許すな
●約9300億円の税金の無駄使い
●普天間飛行場の即時閉鎖と辺野古埋め立て中止を!

「辺野古埋め立て設計変更承認申請書」の公示・縦覧が、9月8日から開始された
 名護市辺野古の新基地建設に関して、日本政府・沖縄防衛局がコロナ禍の4月21日、姑息な手段で提出した軟弱地盤の改良工事等に関する「辺野古埋め立て設計変更承認申請書」の公示・縦覧が沖縄県庁等で9月8日から開始された。
 2017年、北上田毅氏(沖縄平和市民連絡会)が情報公開請求で防衛局の地質調査報告書から、大浦湾には広大で、危険な軟弱地盤(マヨネーズ状態)が存在する事実を確認して公表した。防衛局は隠蔽し続けてきた。卑劣、狡猾、傲慢、暴虐、悪逆非道そのものだ。2018年、新潟大学地質工学専門の立石教授や琉球大学の加藤教授等が大浦湾の「活断層の存在」を明らかにした。さらには、ジュゴンの1頭が昨年死亡し、2頭は行方不明となり、サンゴ等の生物たちが破壊・死滅に追い込まれている危機的状況も明らかになっている。
 琉球・沖縄人と県民が二回の知事選や国政選挙、昨年の「県民投票」そして本年の県議会議員選挙・・・再三再四にわたって「新辺野古米軍基地建設反対」の強固な民意を示したにも拘わらず日本政府・防衛局による暴力と違法行為の埋め立てが現在もなお強行されている。追い詰められた日本政府・沖縄防衛局がコソ泥みたいに提出した「辺野古埋め立て設計変更承認申請書」の主要な問題点について専門家の意見を紹介して問題の核心に対する認識をお互いに共有したい。
 回の「設計変更承認申請」は、大浦湾に広大に存在する軟弱地盤の大規模な地盤改良とそれに伴う護岸工事、埋め立て工事の変更が必要になったためである。活断層も存在している。しかしながら、この本質的・核心的問題については、ほとんど説明・記載がないのだ。


<北上田毅(沖縄平和市民連絡会)>
(1)軟弱地盤の実態についての説明がなく、地盤改良についても面積、深さ、砂杭の数等の具体的内容が記載されていない。
重大な問題である軟弱地盤は、海面下90mまで続いているにもかかわらず70mまでの改良工事で良いのかどうか。(現在の国内作業船で対応可能深度は70m―つじつま合わせか)地質学専門家グループは「このままでは護岸は崩壊する」と危機感を露わにしている。
(2)大規模でかつ不可能な工事にもかかわらず「今回の計画変更が環境に及ぼす影響は、変更前に比べて同程度かそれ以下」としている。7万1千本の砂杭を打ち込んだら、大浦湾が死の海と化すのは火を見るより明らかである。
(3)埋め立てる土砂や海砂は本部・国頭だけでなく宮城島・糸満市、さらには南大東島・宮古島・石垣島等の県内各地から調達される。琉球諸島の山や海の自然が危機に瀕することは間違いないのだ。
(9月9日・沖縄タイムスから引用・参考)

<立石雅昭・新潟大学名誉教授>
(1)「普天間飛行場代替施設」と称しながら、国土交通省による「空港基準」ではなく、「港湾基準」に基づいた設計変更。
(2)耐震設計の基本・最新の科学的知見を無視。
(3)深さ70m以深の軟弱地盤の改良を行わなくても良いとする非科学性。
(4)工事中、地震による護岸崩落の可能性。
(5)埋め立て地内の震源断層としての活断層の調査・解析を放棄。
99日・沖縄タイムス)


「辺野古埋め立て設計変更承認申請」を粉砕しよう

以上の通り専門家の先生方が「辺野古埋め立て設計変更承認申請書」には重大な欠陥と問題点があり到底容認できない、と断言している。
玉城県知事が不承認することは確実だが、結論は来年2月ごろになると言われている。そうなると又日本政府との法廷闘争となる。軟弱地盤・活断層の存在が明確であり、たとえ裁判になるとしても日本政府は、現時点で、即刻普天間飛行場を閉鎖し、辺野古の埋め立てを中止するべきだ。それが法治国家・民主主義ではないのか。
 新辺野古米軍基地建設絶対阻止のために、玉城県知事宛に下記の要領で「意見書」を提出していただきたい。緊急でなおかつ締切期限が9月28日と大変心苦しいのだが、ご協力を強くお願いしたい。

 

〇同封の「意見書」の様式と記入例を参考にしてください。
〇意見書の提出先

  〒900-8570:那覇市泉崎1-2-2沖縄県土木建築部海岸防災課

    FAX:098−860−3164

    メール: umetateiken@pref.okinawa.lg.jp

〇締切期限:9月28日(消印可) 



(記入例)


 

辺野古新基地建設事業・「設計概要変更承認申請書」に係る意見書

 

 沖縄県知事 玉城デニー様

                                        年    月    日

   

提出者  住 所

                 氏 名

                電話:E-mail

 

            (*団体の場合は、団体名・代表者・住所を記載してください。)

 

【利害関係の内容】

*公有水面埋立法では、意見書を提出できる人は「利害関係人」とされています。

*辺野古・大浦湾の貴重な自然、沖縄への米軍基地強化等の問題は、誰でも当事者だとして、自分自身が「利害関係人」と考える理由を書いてください。
 

【意 見】


  沖縄県知事は、今回の「設計変更承認申請書」を不承認としてください。

 

【理由】

 *大浦湾には軟弱地盤があり、基地建設は不可能です。

*海面下90mまで軟弱地盤があり、日本の作業船では無理で70mの地盤改良では護岸が崩壊します。

 *このままでは大浦湾の海洋生物―ジュゴン・サンゴ等が死滅します。

 *環境評価をやり直すべきです。

 *完成まで15年ほどかかり、普天間基地の危険性は固定化します。

 *約9300憶円の工事費は、税金の無駄使いです。

7万9千群体のサンゴ類を移植する計画のようですが、移植でサンゴは保存できません。

 *沖縄全域から土砂・海砂を採取すれば、全島の自然が破壊されます。

 *その他



(意見書の書式)


 

辺野古新基地建設事業・「設計概要変更承認申請書」に係る意見書

 

 沖縄県知事 玉城デニー様

                                        年    月    日

   

提出者  住 所

                 氏 名

                電話:E-mail

            (*団体の場合は、団体名・代表者・住所を記載してください。)

 

【利害関係の内容】





【意 見】





【理由】