韓国民衆言論 ハンギョレ 2012年7月16日付 国際ニュース)
http://www.hani.co.kr/arti/international/japan/542800.html
“サヨナラ原発”東京を熱くした17万名
イ・ヒョンソプ記者
△‘サヨナラ原発’反核示威に参加した日本の市民達が、16日東京の通りを行進している。この日代々木公園には、17万名以上が集まり、日本政府の原発再起動方針を批判した。東京/APニューシス[出処ハンギョレ]
小説家 大江健三郎など提案.。“子供たちを守ろう”
“たかが電気に過ぎない。たかが電気を生産する為に、生命の危険を顧みない理由がありますか?子供たちを守りましょう!”
映画<最後の皇帝(ラストエンペラー)>の音楽などで有名な、日本の作曲家、坂本龍一(60)は、16日東京代々木公園に集まった数10万名に、この様に叫んだ。
ノーベル文学賞受賞者である大江健三郎、同様に有名小説家である瀬戸内寂聴なども、檀上に姿を現した。
‘さよなら(アンニョン)原発10万人集会’と名を付けた反核示威は、熱い天気にも拘らず、家族単位で出て来た人波まで集まり盛況となった。主催者側は、17万名(警察推算7万5千名)が集まったものと推算した。全国各地から集まった市民達が、午前から集会を繰り広げた後、午後に新宿、原宿、渋谷など3系統に分かれ,“原発再稼働反対”を叫び、街路行進に出て示威は絶頂に達した。或る参加者は、“子供たちの未来を考えて出てきた”と語った。また他の参加者は、“集会の知らせを聞いて、福島から来た”と、<テレビ朝日>に語った。
1960年代の安保闘争の時期以後、日本から消えた示威風景は、昨年3月の福島原発事故以後、自発的市民達が参加する示威として再び復活した。特にこの日、集会に意味があったのは、最近の日本の状況の為だ。
当初この集会を、去る5月5日、大江健三郎と坂本龍一などが、当時だけでも日本では、50基の原発全体が停止した所謂‘原発ゼロ’時代が開かれた時だった。彼等は、停止した原発を全て廃炉にし、高速増殖炉もんじゅ再処理工場の運行を断念し、持続可能なエネルギー政策を立てよなどの要求事項などを掲げた。しかし、日本政府は、先月大飯原発の再稼働を決定し、去る1日から第3号基を稼働し始めた。18日からは、4号基も稼働する計画だ。昨年の原発事故以来、最大の人波が集まった東京都心の示威は、こんな政府の強行方針に対する日本人たちの明確な‘警告’であり、脱原発世論が変える事が出来ない大勢であることを示している。
実際原発再稼働以後、毎週金曜日、総理官邸前で開かれる反原発示威参加者も、爆発的に増えている状況だ。‘さよなら原発’団体の活動家、鎌田慧は、“原発が稼働されなくとも、何も問題がないと言う事が分かった為に、再稼働に伴う憂慮が更に広がっている”と、ドイツ<デペア>(DPA)通信に語った
(訳 柴野貞夫 2012年7月19日)
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