（韓国　民衆言論　ハンギョレ国際ニュース　2012年11月9日付）

http://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/559814.html

日本極右派、米国新聞に‘慰安婦侮辱’広告

 ［ニューヨーク＝ニューシス］日本の狂信的極右達が、米国ニュージャージ(州)のスターレジャー（Star　Ledger）紙に去る４日付で、日本軍強制慰儒安婦の歴史を歪曲する広告を載せ、波紋が生じている。‘そうだ、我々は事実を記憶している’（Yes、We　remember　the facts 　）と言う題目の広告は、韓国の広報専門家ソ・ギョンドク教授と歌手キム・ジャンフン氏などが、ニューヨークタイムズとタイムズスクエアーの広告版に掲げた、‘あなたは記憶している？（Do you Remember ?）’広告を反駁する形式でされている。この広告を掲載した‘歴史事実委員会’(下記資料参照)は、極右言論人桜井よしこを始め、政治評論家、TVプロデューサー、教授、作曲家などで、構成された。

 慰安婦キリム碑がある、ニュージョージア地域新聞に掲載

慰安婦募集は、民間のブローカー達がした’、‘日本政府は違法なブローカー達を取り締まった’、‘性奴隷は存在しなかったし、職業的な娼婦達の収入は将軍の月給を凌駕した。’

日本の狂信的極右派達が、米国で繰り広げる歴史歪曲の広告戦が、次第に佳境に入っている。ニュージョージアの有力紙＜Star Ledger＞に、去る4日、全面に載せられたこの広告は、一言で“日本軍慰安婦は自発的な娼婦であり、日本政府は民間ブローカー達の不法を、むしろ取り締まった”と主張している。

‘そうだ、我々は事実を記憶している（Yes, We remember the facts）’と言う題目の広告は、韓国の広報専門家ソ・ギョンドク教授と歌手キム・ジャンフン氏等がニューヨークタイムズなど有力媒体と）タイムズスクエアーの広告板に掲げられた‘あなたは覚えておられますか（Do You Remember?）’の広告を反駁する形式になっている。

広告を載せた‘歴史的事実委員会（the Committee for Historical Facts）’は、極右言論人・桜井よしこを始め、青山茂晴、すぎやま・こういち、西村幸ゆう(示す偏に右)、藤岡信勝など政治評論家とTVプロデューサー、作曲家、教授などで構成されている。

広告は、所謂‘三つのファクター’を、関連文書と新聞記事などを添えて米国の読者を誤導しているのであり、映画の題目をパロディにした‘セックスの嘘、そして慰安婦’と言う刺激的な題目のユーチューブ映像まで手引きしている。

自称、1番目のファクターは、慰安婦募集は民間のブローカー達が引き起こしたことと言うものだ。事実は、日本軍隊はこれを禁止したのであり、1938年3月4日付‘日本軍2197文書’を載せている。

第二のファクターは、1939年8月31日付東亜日報の記事だ。‘悪徳紹介業者跋扈’‘農村婦女子を誘拐、被害女性100名突破’などの題目が走ったこの記事は、女性達を誘拐・拉致し、慰安婦にした一党が、検察に検挙されたと言うもの。広告は“この時期、韓国は日本の支配下にあって、結果的に日本政府がこの様な犯罪に対し、強力な対応をしたと言う事を立証する”と主張した。

慰安婦が性奴隷（Sex Slave）ではないと言う三番目のファクターは、失笑を掻き立てる。これらは“合法的な売春婦達は、どんな戦争にも存在した。彼女らは良い待遇を受け、将校や甚だしくは将軍の月給より儲けた。戦争中に彼女たちが困難に会った事は悲しい事であるが、幼い女性達を性奴隷として引っ張って行ったとか、20世紀最大の人身売買犯罪だと言い張る事は、日本軍隊を故意に毀損しようとする意図”だと主張した。

2007年、米下院で通過された慰安婦決議案は、カナダとオランダでも採択されたし、最近、国連の会議でも、日本の慰安婦歴史の認定、また謝罪を要求する発言が出るなど全世界的な人権問題として浮かび上がっている。

市民参与センターのキム・ドンチャン代表は、“米国の新聞に慰安婦歴史を否定する広告を載せた者達のずうずうしさが、憎ったらしい”とし、“日本がまだ、全世界の普遍的な“人権問題”を無視し、歴史歪曲を生業としている事が、はなはだ憂慮される”と語った。

(米国)韓人社会は、激昂した反応だ。(ニュージャージー州）ペルパクの、ユ・ジェオン氏は、“天が知り、地が知る歴史の真実を、嘘で覆い隠す者達と同じ空の下にいる事が頭にくるが、狂人達の脳の構造のせいにする前に、米住韓人社会が真実を知らせるのに、力を合せなければならない”と語った。

一方、日本の極右派達がニューヨークタイムズや、ウオールストリートジャーナルの様な権威ある媒体に広告を載せず、ローカル新聞を選んだのは、戦略的な布石として分析される。スターレジャー＜Star Ledger＞紙は、地域新聞であるが、慰安婦キリム碑が建立されたニュージャージー州北部バーゲン郡で、多くの読者を確保している。

全国紙に広告を掲載すれば、日本軍強制慰安婦の存在を知らない大部分の米国人達に(その存在を)知らしめ、逆に不利となるため、これを避けながら地域住民達に慰安婦問題に対し、疑問を抱くようにすると言う意図と解釈される。

去る5月以後、日本は政府と民間次元で、慰安婦問題と独島に対し、以前に見る事が出来ない攻撃的な姿勢で、一貫している。

日本総領事が、慰安婦キリム碑が建立されたペルリセイジュパーク市を訪問し、支援を口実に撤去を唆したのに続いて、自民党議員3名が抗議訪問をした。

又最近には、慰安婦キリン碑に、‘竹島は日本領土’と言う杭を打ち、マンハッタンの韓国総領事館の請願室の扁額に、竹島のステッカーと同一の杭を持ってきて置くなど、組織的なテロを勝手気ままに行っている。今回の広告も、これら極右派達が計画する戦略の延長線上にあると言う分析だ。

(訳　柴野貞夫　2012年11月9日)

≪資料≫

｛歴史事実委員会｝と、それに賛同する極右政治家・学者らのリスト

歴史事実委員会

すぎやまこういち（作曲家）　屋山太郎（政治評論家）　櫻井よしこ（ジャーナリスト）　花岡信昭（ジャーナリスト）　西村幸祐（評論家）

歴史事実委員会の主張

中国や韓国をはじめとする特定アジアの国の反日プロパガンダと、国内の自虐史観のサヨク勢力は、根拠のない虚構をもとに日本を貶め、弱体化しようとしています。歴史認識などをふくめ、事実をもとに政府や大新聞が反論すべきところです。ところが、国の代表たる国会議員や官僚の勉強不足、または外国勢力からのハニートラップ、マネートラップなどなんらかの優待？を受けたが故か、日本の国益を守るどころか、逆に国益を損なう行為に至っています。子々孫々にいたるまでの日本人を貶める発言をこれ以上許していいものでしょうか？罵詈雑言を浴びせる気はありません。まず、歴史の事実を確認するとこからはじめたい。我々「歴史の真実の会」では、このサイトを通してFACTS（真実）を公開することによって反論していきます。

過去に、ワシントン・ポスト紙に意見広告『ＴＨＥ　ＦＡＣＴＳ』を掲載した議員・有識者一覧

【自民党議員】（29名）

愛知和男　　 自民　衆議院　東京(比)　赤池誠章　 自民　衆議院　南関東(比)　稲田朋美　　 自民　衆議院　北陸信越（福井1）　江藤拓　　 自民　衆議院　九州（宮崎2）　大塚高司　　 自民　衆議院　近畿（大阪8）　岡部英明　 自民　衆議院　北関東(比)　　小川友一　　 自民　衆議院　東京都（東京21）　　鍵田忠兵衛　自民　衆議院　近畿(比)　亀岡偉民　　 自民　衆議院　東北（福島1）　　木原稔　　　　自民　衆議院　九州(比)　　木挽司　　　　自民　衆議院　近畿（兵庫6）　　坂井学　　　　自民　衆議院　南関東（神奈川5）　　島村宜伸　　 自民　衆議院　東京都（東京16）　　杉田元司　　 自民　衆議院　東海(比)　　鈴木馨祐　　 自民　衆議院　南関東(比)　　薗浦健太郎　自民　衆議院　南関東（千葉5）　　平将明　　　　自民　衆議院　東京都（東京4）　　土井亨　　　　自民　衆議院　東北（宮城1）　　土井真樹　　 自民　衆議院　東海(比)　　戸井田とおる自民　衆議院　近畿（兵庫11）　　西本勝子　　 自民　衆議院　四国(比)　　林潤　　　　　 自民　衆議院　南関東（神奈川4）　　古川禎久　　 自民　衆議院　九州（宮崎3）　　松本文明　　 自民　衆議院　東京都（東京7）　　松本洋平　　 自民　衆議院　東京都（東京19）　　武藤容治　　 自民　衆議院　東海（岐阜3）　　山本ともひろ 自民　衆議院　近畿(比)　　渡部篤　　　 自民　衆議院　東北(比)　　中川義雄　　 自民 参議院　北海道

【民主党議員】（13名）

石関貴史　　 民主　衆議院　北関東（比）　　泉健太　　 民主　衆議院　近畿（京都３）　　河村たかし　 民主　衆議院　東海（愛知1）　　北神圭朗　　 民主 衆議院　近畿(比)　　神風英男　　 民主　衆議院　北関東(比)　　田村謙治　　 民主 衆議院　東海(比)　　牧義夫　　　　民主　衆議院　東海（愛知4）　　松木謙公　　 民主　衆議院　北海道(比)　　松原仁　　　　民主　衆議院　東京都(比)　　吉田泉　　　　民主　衆議院　東北(比)　　笠浩史　　　　民主　衆議院　南関東(比)　　鷲尾英一郎　民主　衆議院　北陸信越(比)　　松下新平　　 民主　参議院　九州（宮崎）

【無所属議員】（2名）

西村眞悟　　 無　　 衆議院　近畿(比)　　 旧民主党　　平沼赳夫　　 無　　 衆議院　中国（岡山3）　旧自民党

【教授】

福田逸　　明治大学　　遠藤浩一　拓殖大学　　宮崎正弘　拓殖大学　　東中野修道　亜細亜大学

荒木和博　拓殖大学　　島田洋一　福井県立大学　　西岡力　東京基督教大学　　藤岡信勝　拓殖大学

【政治評論家】

加瀬英明・外交評論家　　西尾幹二・ドイツ文学者、電気通信大学名誉教授　　富岡幸一郎・文芸評論家

岡崎久彦・外交評論家

【ジャーナリスト】

青山繁晴・独立総合研究所首席研究員兼代表取締役社長　　茂木弘道・世界出版社代表取締役