(朝鮮民主主義人民共和国 労働新聞 2013年1月3日付署名論文)
http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-01-03-0041&chAction=L
日本の将来は、過去の清算に懸っている
「侵略の歴史と戦犯者達を讃美する事が一つの社会的風潮になっている日本社会で、汚染された歴史観を空気の様に吸い込み、成長する新しい世代らが、これからどんな道を歩もうとするかは火を見る様に明らかだ。将にここに、日本反動らの歴史否定策動の重大性と危険性がある。」(本文より)
(本文)
少し前、中国の南京市で、日帝の南京大虐殺75周年を契機として一連の追悼行事が進行された。ここには中国の各社会団体代表達と、南京大虐殺−生存者、また死亡者の家族代表達、そして多くの外国平和愛好人士らが参加した。行事では、血で染み付いた過去犯罪を、いまだ清算していない日本反動達に対する糾弾の声が高く響き渡った。
これは、罪悪に満ちた過去をきれいに清算する事が、日本政府の回避出来ない歴史的課題であり、世界の民心の強力な要求だと言う事を明確に示している。
過去日帝が、アジアの人民達に犯した犯罪は、人類史にその類例を見出す事の出来ない前代未聞のものだ。今も、中国南京を始めとして、世界のあちこちで発見されている数多い資料と証拠物などは、日本侵略軍の残忍性と悪辣性を満天下に一つ一つ暴露している。
問題は、否認する事が出来ない明白な証拠資料らがあるにも拘らず、日本反動達がこれに対し、性根据えて謝罪し賠償するどころか、躍起になって過去の犯罪を全面否定、歪曲し、その責任を免れようと、いろんなあがきを履行しているのだ。これに通して、日本の曲がった歴史観、みだれた内情を知る事が出来る。
今日、世界が日本の過去清算を、一段となって共に要求しているのは、決して、幾文の金や(その)受け出しの為ではない。罪は放って置くほど大きくなる習わしだ。過去清算は、日本が罪悪で満ちた過去をきれいに浄化し、国際社会の信頼性ある成員国となる為にも必要なことだ。歴史に対する良心的な反省は、日本の明日を約束して呉れる重要な問題だと言う事が出来る。
しかし、こんな時代的要求に背き、歴史歪曲策動に縛られて駆ける日本当局者達のみすぼらしい処置は、この国の運命に暗澹たる影を投げかけている。
日帝侵略軍性奴隷犯罪に対する日本反動達の立場と態度は、その代表的実例となる。
10代の少女から、夫のいる婦人に至るまで、20万名に達する朝鮮女性達を引っ張ってゆき、性の慰みものとした日帝の罪行は、世界のどの戦争史でも探す事が出来ない特大型の反人類的犯罪だ。これに関しては、日本は、口が十個あっても弁明する事は出来ない。
そうであっても、日本の極右翼政客達は、鉄面皮にも性奴隷問題を認めさえしていないのであり、犯罪の歴史を金銭で覆い隠そうと、愚かに振る舞っている。
ひいては、歴史教科書で、性奴隷犯罪と関連した資料などを削除してしまう、いい加減な振舞いまで、躊躇していない。
そうでなくとも、今国際社会界は、日増しに右傾化、軍国主義化されて行く日本に、鋭いまなじりを送っている。靖国神社参拝が公式化、定例化、大衆化されて、侵略の歴史と戦犯者達を讃美する事が一つの社会的風潮になっている日本社会で、汚染された歴史観を空気の様に吸い込み、成長する新しい世代らが、これからどんな道を歩もうとするかは、火を見る様に明らかだ。将にここに、日本反動らの歴史否定策動の重大性と危険性がある。
日本反動らは、明確に知らなければならない。間違った政治と教育で育つ新しい世代らを精神的奇形児にすれば、それは結局、日本の運命を台無しにするだけだ。敗亡の歴史から教訓を探す代わりに、また再び、その再現へ一気に走る日本には未来がない。
(オ・スギョン)
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