ホームページ タイトル

 

(朝鮮民主主義人民共和国 労働新聞 2014122日付<プエブロ>号事件http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2014-01-24-0052&chAction=T

<プエブロ>号事件の真実と、米国に与えた教訓 (その2

 

謝罪文と感謝文

米軍は、朝鮮半島で、6.25戦争以来の新しい戦争挑発を覚悟した。空母艦と各種艦船、数百台の飛行機を出動させて置いて、≪プエブロ≫号を返還しない場合、核兵器使用も辞さないと、共和国を脅しに出た。≪棍棒を振り回してでも、<プエブロ>号を奪ってこなければならない≫、≪この艦船は、米国公民戦争以来、海で拿捕された始めての艦船だ。報復しなければならない。≫と騒ぎ、戦争の瀬戸際に追い立てた。世界が、≪第2の朝鮮戦争≫(になるだろうと言う)世論で沸き立った。

しかし、朝鮮は依然として自分の立場を曲げなかった。彼等の強力な軍事的脅威と政治外交的圧力の前で、共和国が暫くは体面を立てるが、結局は屈服するだろうと打算した米国に与えたものは、朝鮮の爆弾宣言だけだった。―≪報復≫には報復で、全面戦争には全面戦争で!共和国は、即時に、準戦時状態 に突入した。米国が身の処し方を正さない場合、捕虜全員を共和国の法に従い、無慈悲に厳重処理する−と言う事を世上に公布した。

朝鮮の決心は、これだけではなかった。米国が降伏書を出す前には、≪プエブロ≫号の船員達を絶対に釈放しない。そして、≪プエブロ≫号は我々の戦利品であるから、米国が降伏書を出しても返さないであろう!

 


米国政府の謝罪文

 

米国はびっくり仰天した。全世界が強い衝撃を受けた。朝鮮人民よ、あなた達は、どうしてそんなに勇敢なのか!

米国の新聞≪ワシントンポスト≫さえも、≪最強国と言う米国が、小さな国に一撃を受け、鼻血を流している≫と嘆いている。

1968108日、米帝武装スパイ船≪プエブロ≫号の全体の船員達は、彼等の犯罪行為に対し再び謝罪して、朝鮮民主主義人民共和国政府に寛容性と慈悲心を施して貰うことを切実に哀願する請願書を提出した。
≪・・・・私達が拿捕されて以来、すでに8ヶ月が過ぎたが、今までどんな便り(消息)もありません。彼等(米国政府)は、私たちに自分達の犯罪行為を遂行する任務を与えました。
・・・我が米国政府の官吏達が、私達を嘘つきと呼ぶと考えたら、胸が張り裂けるようです。・・・・我が米国政府が、この諸事実を引き続き否認すると言う言葉を聞くと、私達は自分の耳を信じる事が出来ません。私達によって、とうに世上に知られたその真実を否認する彼等の政策が、どれほど鉄面皮で、傲慢非礼である事か!・・・私達は、この不幸な運命へ、私達を手引きした背後の操縦者達を厳しく非難し、彼らが私達に対する責任を受け入れないことに対し、強力に反対します。≫

≪プエブロ≫号の犯罪行為を隠蔽し様と執拗に企図したが、それ以上、その責任から抜け出る事が出来なくなった米国は、なすすべなく1223日、彼等の罪行に対し朝鮮民主主義人民共和国政府に謝罪した。

謝罪文で米国政府は、≪プエブロ≫号が、朝鮮民主主義共和国領海に侵入し、重大なスパイ行為を敢行したことに対し、全的な責任を負い、厳粛に謝罪し、今後再びどんな米国艦船も共和国の領海を侵犯しない様にする事を確固として担保すると言って、次のように懇切に要請した。

≪・・・・これとともに、米合衆国政府は、朝鮮民主主義人民共和国側によって没収された米国艦船<プエブロ>号の以前の乗務員達が、自分達の罪行を率直に告白し、寛容性を施して頂く事を、朝鮮民主主義人民共和国政府に請願した事実を考慮し、彼ら乗務員達を寛大に処分して頂く事を朝鮮民主主義人民共和国政府に懇切に要請するものです。≫


感謝文を作成する≪プエブロ≫号船員


感謝文採択に賛成する≪プエブロ≫号の船員達

 

朝鮮民主主義人民共和国政府は、<プエブロ>号乗務員達の自白と請願、そして米国政府の該当した謝罪と担保を考慮し、彼等を共和国北半部に追放する事と決定した。措置に従い、米帝武装スパイ船≪プエブロ≫号の以前の乗務員全員が、19681223日パンムンチョム(板門店)を通って追放された。

≪プエブロ≫号の全体の船員達は、追放されるのに先だって、家族のもとに帰る事が出来るようにして頂いたことに対してと、抑留されている期間、与えてくださった人道主義的待遇に対して、朝鮮民主主義人民共和国政府に深甚な謝意を表わす感謝文を差し出した。

≪・・・・私たちは、朝鮮民主主義人民共和国政府が私達に与えてくださった、分に過ぎる寛容性に対する私達の感謝を、朝鮮人民が受けて下さる事を願います。・・・・≫

1968年―朝・米対決は、結局、米国が朝鮮に≪贈呈≫した謝罪文と、感謝文で幕を下した。
(続く)

(訳 柴野貞夫 2014130日)

 

<参考サイト>

 

世界を見る−世界の新聞/<プエブロ>号事件の真実と米国に与えた教訓(その1) (朝鮮民主主義人民共和国 2014年1月22日付)

 

世界を見る−世界の新聞/核先制攻撃を狙った重大な挑発 (朝鮮民主主義人民共和国・労働新聞 2014年1月25日付)