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（韓国 社会主義政治組織 ＜労働者連帯＞2015年3月5日付）
http://wspaper.org/article/15557
＜声明＞
駐韓米大使の襲撃は、米国の好戦的な軍事訓練と、韓・日の歴史歪曲を擁護した事が生み出した事件だ
労働者連帯（韓国社会主義政治組織）
● 駐韓米大使・マーク・リッパートは、韓・米・日の三角軍事同盟の設計者の一人
● 米国国務省政務次官は、“過去の歴史問題が、韓・米・日の三角同盟の障害になってはならぬ” と妄言
● キム・キジョン氏が叫んで抗議したものは、今進行中の、北先制攻撃のための好戦的挑発行為―韓米合同軍事訓練（キーリゾブル）
今日(3月5日)午前、駐韓米国大使マーク・リッパートが、左派民族主義傾向の個人、キム・キジョン氏によって襲撃された。
この事件が起こるやパク・クンヘは、キム・キジョン氏の攻撃を“韓・米同盟に対する攻撃”として、猛非難した。そしてセヌリ党代表、キム・ムソンは、罰で償わせることを誓った。
“背後が誰であるのか？徹底して調査し、我が社会から、テロ行為を敢えてする考えを持つ勢力を、完全に根絶やししなければならない。”
恐らく、米国国務省政務次官、ウェンディ・シャーマンの妄言が、キム・キジョン氏がこの様な行動を取ることと成った決定的契機になったのである。
最近、ウェンディ・シャーマンは、韓国と中国の指導者達が、過去史と領土問題で“＜安っぽい拍手＞を受けようとすべきでない”とし、事実上、日本の帝国主義的動きに肩を持った。
シャーマンは、独島や過去史問題が、韓・米・日−三角(軍事)同盟の強化にとって、障害物となると言う不満を表したのだ。
無論、個人が個人を攻撃する事によっては、政治的問題は解決出来ないのだ。全般的な政治状況が悪ければ、国家弾圧の水位を高める名分を提供する事もある。
しかし、米国政府の対外政策こそ、今日生み出した攻撃事件の根本の背景である事を見なければならない。実際に、攻撃直後、キム・キジョン氏は“軍事訓練を中断せよ”と言うスローガンを叫んだ。今進行中の韓米合同軍事訓練・キーリゾブル訓練を指したものだ。キーリゾブル訓練は、世界最大規模の軍事訓練だ。
この訓練は最長期間進行され、対北先制攻撃計画などを練習するものである為に、毎年この訓練期間ごとに、南北間に緊張が醸成されたりした。したがって多くの人々が、こんな好戦的な軍事訓練が毎年進行される事を、懸念し反対してきた。無論、米国と韓国政府はそんな憂慮を無視して来た。
その上、駐韓米大使のマーク・リッパートは、オバマ政府の中で“韓・米・日―三角軍事同盟の設計者の中の一人”に数えられた者だ。リッパートは、2013年、日本の＜朝日新聞＞とのインタビューで、“米国国防部は、安倍晋三総理の安保政策に大変満足している”とし、安倍の肩を持って韓・米・日三者の協力を強調した。
したがって、マーク・リッパートの駐韓米国大使の任命が中国を牽制しようとする米国の、帝国主義的政策を韓国で積極推進する為のものと言う懸念があった。
● 事件を口実に‘従北魔女狩り’を狙う、パク・クンヘとセヌリ党による、弾圧強化の計画を中断せよ
今から、パク・クンヘ政府とセヌリ党は、キム・キジョン氏が8度、訪北した人物だと言うなどの、話を流し、彼を‘従北’人士だと罵倒し始めた。恐らく、これを通して今回の事件を‘従北’魔女狩りとして拡大させたいのだ。
しかし、彼が親北人士と言う主張は、どんな根拠もない。それに、彼は進歩党―党員でもなかった様だ。従ってこの事件を口実に、‘従北’魔女狩りに出ようとするのはどんな説得力もなく、進歩・左派運動家達は、こんな狙いに明確に反対しなければならない。
パク・クンヘ政府は、今回の襲撃（被襲）事件を契機に、進歩・左派団体一般に対する内偵調査をし始めたようだ。
進歩・左派団体などが、こんな狙いを警戒するのは当然だ。しかし、（例えば、正義党や労働党の様に）キム・キジュン氏の行動について、“厳重処罰”を要求するのは駄目だ。
むしろこの事件の根本的背景である、韓・米・日−三角同盟の強化に反対する声から、高めなければならない。
マルクス・レーニン・トロツキーなどの古典マルクス主義者達は、個別的な暴力でなく、労働者階級の集団的行動が、本当の代案だと主張して来た。
具体的脈絡に移し変えて言えば、進歩・左派運動家達は、4・24労働者総罷業が効果的に起きる様に、あらゆる力を注がなければ成らない。それが、米国帝国主義に快く協力し、今日の事件のような問題を発生させる上で手助けとなった、パク・クンヘ政府に、真の警鐘を鳴らす事が出来る唯一の方法である。
（訳 柴野貞夫 2015年3月7日）
＜関連サイト＞
☆４３７ ＜韓・米・日軍事三角同盟＞の設計者が駐韓大使となった （韓国・プレシアン ２０１４年５月７日付）
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