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(韓国民衆言論 ハンギョレ 国際ニュース 2015430日付)
http://www.hani.co.kr/arti/international/japan/689174.html


 安倍は米国議会の演説で侵略反省どころか“韓国・中国の成長を助けた”と強弁


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  上写真 28日、(現地時間)安倍晋三日本総理が、ホワイトハウスでボラク・オバマ大統領と首脳会談をする間、日本軍慰安婦被害者であるイ・ヨンス、ハルモニが、米国ワシントン議事堂前で日本の謝罪を促す発言をしている。このハルモニと一緒に、200余名が、安倍総理が日本の過去戦争犯罪に謝罪する事を要求し、示威を繰り広げた。(ワシントン/ヨンハップニュース)

● 安倍演説、日本の過去侵略と、植民地支配に対する明確な反省も無く、慰安婦問題に対する言及も謝罪もなかった

“戦後我々は、過去の大戦に対する深い反省を心に込め、我々の道を歩み始めました。我々の行動がアジアの諸国の国民に、苦痛を抱かせた事実から目をそらす事はいけません。この様な点に対し、歴代日本の総理が表した見解を守っていきます。”
29(韓国時間30日明け方)、日本総理としては初めて、米国議会、上・下院合同演説をした安倍が、過去史に対し出した発言は、ここで終った。日本の過去侵略と、植民地支配に対する明確な反省はなかった。慰安婦問題に対する謝罪は無論、慰安婦と言う単語さえ口に上らなかった。
一方、安倍はこの日の演説で、米国との緊密な関係や、日本がアジア諸国に助けを与えたと言う内容に力を込めた。彼は70年前、廃墟となった日本が、米国の支援と米国が構築した戦後経済体制で、大きな恵沢を手にいれたのであり、“1980年代から韓国、台湾、アセアン諸国が発展し、以後中国が発展する時、日本は献身的に資本と技術を投資し、彼等の成長を助けた”と強調した。彼はハワイの真珠湾とフィリピンのバターンなどで、日本との戦争で亡くなった米国人達に対しては、“日本と日本国民を代表し、永遠の哀悼を表す”と言った。

    日本政府と軍の関与を事実上否定する‘人身売買’と言う安倍の言動を黙認するオバマ

安倍は今回の訪米期間の間、日本軍慰安婦達を(日本政府と軍の関与を否定し、民間の責任だとする)‘人身売買の被害者’として描写して見せながら、日本政府と軍の介入を事実上否認する既存の態度を固守する歩みを続けている。オバマ米国行政府は、安倍のこんな差障りの無い行動を事実上黙認している。今回の安倍の訪米が、韓―日の過去歴史の葛藤を緩和させるどころか、むしろ増幅させる契機となる可能性が大きくなっている。

● AFP通信記者によって、‘慰安婦問題を含む日本帝国主義の戦争犯罪に対する謝罪の意思’を問われた安倍は“河野談話を継承する”と曖昧に答えた

28日、米・日首脳会談後の記者会見では、<AFP>通信の記者が、“安倍総理は、日本帝国主義軍隊によって奴隷となった約20万名の女性達を含む、第二次世界大戦中の日本の行動に、十分に謝罪を表明しなかった。今日これに対し、謝罪をするのか?”と、極めて直接的に問うた。これに対し、安倍は謝罪しないまま、前日ハーバード大で行った発言を殆どそのまま、繰り返した。彼は“人身売買によって苦しめられ、計り知れない苦痛を経験した慰安婦の事を考えれば、深い苦痛を感じる”とし、“河野談話を継承し、これを修正する意図はない”と語った。特に彼は、“日本は慰安婦に対する現実的な苦痛軽減方案を提供しようと、多様な努力をして来た”と強調した。これは過去に、日本の市民たちが誠金(寄付金)として作り上げたアジア女性基金などとして、慰安婦被害者達に慰労金を支給していた事を意味するものと見える。
しかし日本は、昨年、河野談話を検証し、談話の意味を毀損したのであり、アジア女性基金も、‘日本政府次元の公式謝罪と賠償’と言う被害者達の要求と距離が遠い。安倍はまた、“20世紀の歴史で、戦争中に女性の尊厳と人権が様々に侵害された”と述べ、日本だけが戦時、女性の人権侵害をしたものではないと言う‘ムルタギ(水で希釈する行為)’を、またもや試みた。

● 日本自衛隊の米軍支援範囲を全世界に拡大した米―日防衛協力指針(ガイドライン)改定とTPP協議で、中国との対決で共同歩調をとる米国は、日本の歴史認識を黙認している

韓国は無論、米国の主要言論と一部米国下院議員らの、‘真情な謝罪’要求にも拘わらず、安倍がこんな態度を固守するのは、これを無視しても、自身の案件を貫徹させることに問題が無いだろうと言う自信感から始められたものと見える。実際に安倍は、今回の訪問で、日本自衛隊の米軍支援範囲を全世界に拡大した米―日防衛協力指針(ガイドライン)改定と、環太平洋経済連携協定(TPP)の協議進展を通して、ボラク・オバマ大統領から、大きな歓待を受けている。
これは、安保と経済の側面で浮上する中国を牽制しようとする、オバマの‘アジア再均衡’(アジアリバランス)政策を決定的に支えるものとして、受け入れられる為だ。
オバマ行政府は、歴史問題で、日本の転向的態度(訳註―アジアに対する植民地支配と戦争犯罪に対する歴史認識と謝罪と言う)を引き出すために、水面下で督励していると言って来たが、今回の首脳会談を契機に、確然として日本側に傾く雰囲気だ。オバマ大統領は28日、記者会見で前日安倍総理をリンカーン記念館に直接案内した事を取り上げながら、“リンカーン大統領は、大規模衝突の後には和解が伴わなければならないと言う点を信じた”という言葉以外には、特に変わった言及をしなかった。

● <リバランス政策>を取る米国にとって、アジアの侵略と植民地の歴史認識は、どうでもよい事

特に、ホワイトハウスでアジア政策を総括するエボン・メデイロス選任補佐官は、27日、安倍の今年の発言に対し、“極めて重要で建設的”だと評価しながら、“我々がパートナー国家に、歴史問題に対する建設的で未来志向的な、接近方法をとることを督励する時我々が語る事は、即ちこんな事”だと語った。
事実上、安倍の手を取ってやる発言だ。米国政府のこんな雰囲気は、結局中国を牽制する為に日本の支援を必要とする今の状況で、韓・日の過去歴史の葛藤は、米国にとっては副次的な問題であるだけだと言う認識を拡散させるものと見える。

(訳 柴野貞夫 2015430日)

 

 

<参考サイト>

 

記録吉見義明教授の講演記録<その3>(日本軍「慰安婦」被害者証言キャンペーン2013 in  奈良  2013年5月26日)

記録吉見義明教授の講演記録<その2>(日本軍「慰安婦」被害者証言キャンペーン2013 in 奈良 2013年5月26日)

記録吉見義明教授の講演記録<その1>(日本軍「慰安婦」被害者証言キャンペーン2013 in 奈良 2013年5月26日)