(朝鮮民主主義人民共和国 労働新聞 2016年8月17日)
http://www.uriminzokkiri.com/index.php?ptype=igisa3&no=115941&pagenum=1
朝鮮民主主義人民共和国外務省報道官談話
(2016年8月17日)
●米国が、《乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン》合同軍事演習を控え、アジア太平洋地域の前哨基地であるグァムに、3大核戦略爆撃機をすべて集めて集中配置したのは、非常に尋常でない軍事的動きだ。
●《サード》の南朝鮮配備を公式決定したのに続き、米国が、再び核戦略爆撃機をグァムに引き入れた事は、わが共和国に対する米国の核の先制攻撃計画が、無謀な実践段階に入ったことを実証してくれている。
わが共和国を狙った、米国の絶え間ない核武力増強策動で、朝鮮半島情勢が極めて重大な状態に陥っている。
報道によれば、米国は、《B-52H》戦略爆撃機などが既に展開されているグァム島のアンダーソン空軍基地に、去る6日、10余年ぶりに、初めて数機の《B-1B》戦略爆撃機を、9日には3機の《B-2A》戦略爆撃機を引き入れた。
米国が、《乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン》合同軍事演習を控え、アジア太平洋地域の前哨基地であるグァムに3大核戦略爆撃機をすべて集めて集中配置したのは、非常に尋常でない軍事的動きだ。
核航空母艦と、原子力潜水艦を始めとする戦略の資産を、朝鮮半島とその周辺に次々とつぎ込み、《サード》の南朝鮮配備を公式決定したのに続き、米国が、再び核戦略爆撃機をグァムに引き入れた事は、わが共和国に対する米国の核の先制攻撃計画が、無謀な実践段階に入ったことを実証してくれている。
国際世論が、《乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン》合同軍事演習を控えて、更に露骨化されている米国の核武力増強策動に、深刻な懸念と警戒心を表示しているのは決して偶然ではない。
米国のこのような軍事的蠢動は、ただ単に、わが共和国に対する、不義の核先制打撃だけを狙ったものではなく、アジア太平洋地域で、ロシヤと中国を抑制し、地域で軍事的覇権を継続維持するための、陰険な戦略実現の一環である。
米国によって強要されている核戦争危機を、強い威力を持つ核抑止力に基づいて根源的に終息させ、地域と世界の平和と安全を守護することは、我々共和国の絶対不変の立場である。
わが軍隊と人民は、日増しに露骨化されている米国の核脅威と恐喝を、決して座視し、傍観しない。国の自主権と安全を守護するための正義の宝剣を、更に鋭く研いでいくだろう。
米国が、大勢の流れと我々の戦略的地位を誤認し、軽挙妄動するなら、グァムをはじめとする太平洋作戦地帯の米軍基地全体が、わが軍隊の、全面的且つ現実的な攻撃の前に壊滅を免れないだろう。
主体105(2016)年8月17日
(訳 柴野貞夫 2016年8月20日)
<関連サイト>
☆米韓合同軍事演習を直ちに中止せよ−朝鮮<祖国平和統一委員会 重大報道>に寄せて(柴野貞夫時事問題研究会 2013年3月24日)
http://www.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_no_jousei_47.html
☆482 朝鮮を狙った米国の核兵器はどれ程のものなのか(労働新聞 2015年2月6日〜12日付)
http://www.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_no_shinbun_482.html
☆如何なる野蛮な<超強度制裁>も、前代実聞の軍事的圧殺も、天人ともに怒る<体制崩壊>策動も、必勝の先軍大路を疾風する我々の前進を妨げることはできない(労働新聞 2016年4月4日付)
http://www.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_no_shinbun_530.html
☆国連による対北制裁は、米国による朝鮮の‘悪魔化’から始まった(韓国・プレシアン 2016年4月25日付)
http://www.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_no_shinbun_532.html
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