(朝鮮民主主義人民共和国 労働新聞 論評 2016年10月31日付)
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大型政治醜聞事件を通じて明らかになった朴槿恵《政権》の醜悪な実態を論ずる(2)
エセ宗教の巫女・崔順実に支配された南朝鮮は、現代社会ではおよびもつかない《無統治国家》である
《垂簾聴政》で動く傀儡政権-米国だけでなく、チェ・スンシルの操り人形だったパク・クネ
今回、パク・クネが、米国と言う大きな怪物によって操縦される第一番の走狗であるだけでなく、一人の《江南のおばさん》(訳注―チェ・スンシルを指す)が引き寄せる紐によっても振り回される、二重、三重の操り人形だったと言う呆れ返る事実が、満天下に暴露された。
パク・クネ《政権》では、《国政》と関連した全ての決定が、青瓦台(大統領府)ではなく、即ちチェ・スンシルの《秘密事務室》で成し遂げられた。だから、これこそ、現代版<垂簾聴政>、特殊政治漫画以外の何物でもない。
《大統領》報告用として作られる青瓦台の各種諸文献が、毎日の様に、《第一付属室長》を始めとした《宦官》達によって、この《秘密事務室》に予め提出され、そこでチェ・スンシルが最終検討すれば、パク・クネに持って行き、青瓦台の公式文献として採択され、《大統領》なるものとしてのパク・クネは、それをスラスラとたえず暗鬼しながら、各種の諸会議を《指導》する。何を《訓示》すると言うのか笑止千万だ。
(訳者注−垂簾聴政−“垂れた簾(すだれ)の中からの政治”とは、文字通り、王朝時代の中国・朝鮮で、幼い王の代わりに母親や、叔母が政治を簒奪する摂政を指す。)
青瓦台の司令塔となった、チェ・スンシルの《秘密事務室》
青瓦台が、単独で決定できる問題と言うのは、たった一つもなく、官職任命から主要政策に至るまで全ての事を、ノンヒョンドンにあるチェ・スンシルの《秘密事務室》で結論を出すことにより執行されてきたのが、パク・クネ政治の真相だ。だからこそ言論媒体が、チェ・スンシルは《現代版西太后》、《秘密大統領》であって、パク・クネは,彼女が紐を引くまま手足が動く案山子(傀儡)だと、揶揄嘲笑したのであろう。
チェ・スンシルは、青瓦台の核心的な席に,自分の腹心達をはめ込み、《政府》の長官、次官席は無論、青瓦台の秘書官、行政官の任命まで、思うがままにして、最高の権力者として君臨した。
常識的に見れば、首が何度も飛んだ青瓦台・ 民政首席秘書官、ウ・ビョンウ(禹柄宇)が、連続して発覚する全ての不正非理事件にも拘わらず、厚かましくも持ち堪えている理由も、社会各界でウ・ビョンウ辞退要求が降り注いでいるが、パク・クネが梃子でも動かず、かばっている原因も、他でもなくチェ・スンシルの《派遣員》である為だ。
シャーマン(巫女)女郎が、南朝鮮の外交・安保を牛耳った
更には、チェ・スンシルが、政界、財界などで活躍する女子達と、そうそうたる人士達の妻、或いは《近い女子》達に、秘密の集まりである《八天女》(訳注―チェ・ソンシルを含む8人の女性企業人、財力家や大学教授など8人の側近実力者で構成されている)と言うものを、運営して来たが、世上に知られなかったこの私組織の実権が、事実上青瓦台の特権を遥かに凌いだとしたら、十分に、彼女が巣を作った《ロンヒョンドン秘密事務室》こそ、青瓦台の《指令塔》であるのは、明らかだ。
チェ・スンシルの《秘密事務室》では、各界の専門家達が集まって、《大統領》諮問会議を彷彿とさせる集まりを毎日の様に繰り広げ、パク・クネが公開席上で行う演説や、各種行事計画は無論、外交安保政策をはじめとした重大機密まで、気兼ねなく論議、決定したと言う。
《神霊による啓示》で、朝鮮半島情勢を最悪の局面に陥れたパク・クネ
北南軍事当局者間の秘密接触内容の様な、最大極秘資料なども、《ロンヒョンドン(??洞)秘密事務室》のテーブルに上げられ、北南関係を極端へと追いやった《対北心理戦放送》再開と、ケソン(開城)工業地区全面中断もチェ・スンシルの《指令》によるものであり、《統一大儲け(大当たり)》や、《ドレスデン宣言》(訳注―朝鮮の‘吸収統一’を一方的に主張したパク・クネの‘統一論’)と言うものも、全て無知蒙昧この上ない、チェ・スンシルの頭で考案されたり、批准された作品だと言うのであるから、この様に、荒唐無稽で驚きあきれた事がまた何処にあると言うのか。
この正気なき,未熟なシャーマン(巫女)女郎が、《2年内に北が崩壊するだろう》だとか何とか言って、とんでもない注文を告げれば、それを《神霊による啓示》として受け入れ《北急変事態》と《北体制崩壊》を、念仏の様にほざきまくったパク・クネ逆徒によって、朝鮮半島情勢が最悪の局面に陥った事こそ、実に惨憺にして嘆かわしい現実に他ならない。チェ・スンシルの垂簾聴政は、パク・クネがあれほど功績として自慢する外交分野も、例外とならなかった。
《イ・ミョンパク(李明博)との政権引き継ぎ面談資料》、《中国特使団推薦議員名簿》、《日本の安倍首相特使団との面談資料》、《オーストラリア首相通話参考資料》、など、政権初期の各種外交官関係文書から、始まって、パク・クネの絶え間ない海外活動にも、チェ・スンシルの影響力が立ち込めていたと言うことが、明らかに立証されている。
チェ・スンシルの一言で、いくらでも戦争が起き得る危険千万な土地だった南朝鮮
《安倍特使団との面談で、日本側が独島問題を言及すれば、(それに)答えず、微笑だけで対応すること。》、《慰安婦問題は言及せず、大きな枠組みの中で歴史認識が両国関係発展の基本であると、言及すること》、《5・18光州精神は、言及しない方が良いので、抜くことが上策》など。
この様な細部の内容に対してまで、(チェ・スンシルの)自分の頭が転がっていくまま、いちいち指示しながら、パク・クネを揉み倒すので、チェ・スンシルの指揮棒に従い、《韓日慰安婦合意》の様な恥ずかしい、屈辱的な諸事件が相次ぎ起こらざるを得なかったのだ。現れた事実は、氷山の一角に過ぎない。
軽薄な、とうが立った女たちが、政治の場を遊興の場にして繰り広げる,幼稚な子供遊びに、南朝鮮の政治が世界の物笑いになり、経済と民生が破たんし、北・南関係が取り返しのつかない破局に直面したのは、実に嘆かわしい事態に違いない。いま、内外の言論媒体が、南朝鮮こそ、《チェ・スンシルの一言で、いくらでも戦争も起き得る危険千万な土地》であり、《チェ・スンシル国政篭絡事件》の様な希代の政治詐欺行為が幅を利かせる、極めて原始的な国でない《国》と、揶揄嘲笑をしているのは、余りにも当然である。(続く)
(訳 柴野貞夫 2016年11月9日)
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