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(韓国インターネット新聞 <時事ジャーナル>20161224日付)
http://www.sisapress.com/journal/article/162480


    朴淵次泰光実業会長が、潘基文23万ドルの賄賂
      -外交部長官時代に20万j・国連事務総長の時にも3万jを収賄したと複数の証言


潘基文(パン・ギムン)側は“一顧の価値もない”
朴淵次(パク・ヨンチャ)側は“事実ではない”と、全面否定



                            (キム・ジヨン、パク・ヒョンジン、ユ・ジマン、ク・ミンジュ)記者

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▲その‘道徳性と清廉さ’とは裏腹な、朴軍事政権時期のスパイにして米国の代弁者・潘基文

‘道徳性と清廉さ’と言う触れ込みとは裏腹な潘基文の実態

“国連事務総長をしながら、見て学んで感じたことが、大韓民国の発展に役立つなら、一身燃やして努力する用意がある。”潘基文(パン・ギムン)国連事務総長が、1220(現地時間)、ニューヨーク国連本部で行った韓国特派員団の記者会見で言った言葉だ。
事実上の、大統領選出馬宣言だ。‘油うなぎ'(ぬるぬると、とらえどころがない?)の綽名がつけられた潘総長が、同日は‘油気'を落とした。直説話法で、“水火も辞さない”(‘どんな困難にも立ち向かう’と言う意)と話した。46年の外交官服を脱いで、政治家に転身した姿だった。
国内政治圏はざわついた。潘総長が新党を結成するか、非朴系'保守新党'に合流するかどうか、第3地帯勢力と団結か?など、さまざまな憶測が殺到した。‘次期大統領選走者(候補)支持率'世論調査で、文在寅(ムン・ジェイン)前‘共に民主党’代表と12位を争っている潘基文事務総長。‘有力大統領選走者(候補)'潘基文が帰ってくる。大統領選候補は厳しい検証過程を経なければならず、潘総長も例外ではない。
20041月、外交通商部長官候補者として、国会人事聴聞会で受けた検証は‘予選戦'に過ぎない。‘本選'はこれからだ。リーダーシップや政策、ビジョンだけでなく、プライバシーの問題までも検証対象だ。
しかし、潘総長が2009年の‘朴淵次ゲート'当事者である、朴淵次泰光(テグァン)実業会長から巨額を受け取ったという複数の証言が出ており、波紋が広がる見通しだ。

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▲写真上  朴淵次泰光実業会長[出処 時事ジャーナル・イム・ジュンソン]

2005年外交部長官時代に20万ドル、2007年にも3万ドル程度を朴淵次会長から受け取った"

時事ジャーナルが会った複数の人物たちは、“潘基文総長が2005年外交部長官時代、20万ドル、国連事務総長に就任してから、あまり経たない2007年にも、3万ドル程度を朴淵次会長から受け取った"と主張した。潘総長がおよそ23万ドル(28000万ウォン)を授受したということだ。もし,このな証言が事実なら、波紋が大きくなる見通しだ。
まず、道徳性と清廉さを兼ね備えているという潘総長のイメージが、政治的に大きな打撃を受ける可能性がある。これは、今後の大統領選の構図にも,影響を及ぼさざるを得ない。更に、朴淵次(パク・ヨンチャ)ゲート'捜査当時明らかになった、朴会長から金品を受け取った鄭・関係者のうち、潘総長が最も多い金額を得た計算になる。法的な責任も避けられないものとみられる。そうであれば、潘総長は、何時、何故、朴会長から巨額を受け取ったのだろうか。時間を2005年に戻してみよう。
200552日から5日まで34日の日程で、ウンウイエン・ジ・ニエン(Nguyen DyNien)、ベトナム外交長官一行7人が訪韓した。2001年から毎年開催してきた、韓・ベ外交長官会談の一環だった。当時、潘基文外交通商部長官とウンウイェン・ジ・ニエン長官は,200410月に盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と,20054月にイ・ヘチャン首相のベトナム訪問時に合意された両国の実質的な協力関係増進案に対する履行問題などに関して論議した。
訪韓二日目の53日、ニエン長官一行は、三星(サムソン)電子の視察やSKテレコム社長の主催昼食会、韓・ベー外交長官会談を行った。夕方には潘基文長官主催の歓迎晩餐会が漢南洞の外交部長官公邸で開かれた。晩餐会には朴淵次会長も招待された。在韓ベトナム名誉総領事の資格だった。
朴会長は20037月、3年任期の在韓ベトナム名誉総領事に再委嘱された。朴会長は19947月‘テグァンビナ'というベトナム現地法人を設立した後、1万2000人あまりの現地人を雇用して年間1億ドル以上を輸出実績を記録するなど、ベトナム経済発展に大きく寄与した。彼が名誉総領事に委嘱された理由だ。
ところが、この日の晩餐会行事が開かれる直前に、朴会長が潘長官に巨額の金を渡したという証言が出た。‘会長と親しい友人'は、時事ジャーナルと何回も会って、“朴会長が私に直接言った言葉"として、このように伝えた。“ベトナム外交長官一行の歓迎晩餐会が開かれる一時間前くらいに、朴会長が漢南洞の外交部長官公館に先に到着した。そして、潘長官事務室で20万ドル(24000万ウォン)が入った紙袋を渡した。潘長官に“車代などで,使ってください”と言ったという。この証言をした‘会長と親しい友人'は、本誌に自分の実名を公開しないでくれと要請した。

大統領選候補に出れば‘潘基文の金の問題'を取り上げる

これと類似した証言は、司直当局側にも出た20156月に出会った‘司直当局の中心人物'は、“潘基文国連事務総長が大統領選候補に出れば、検証過程を経なければならないが、かなり厳しいだろう"とし、‘潘基文の金の問題'を取り上げた。この人物は、“潘総長が外交部長官時代、朴淵次被告から数億ウォンを受け取った""明らかなファクト"と強調した。潘総長が朴淵次被告から'を受けたのが一度ではなかったという証言も出た。
時期も、20071月、国連事務総長に就任してまもなくの時だったという。先に言及した‘朴会長と親しい友人'は、“潘総長は、国連事務総長になった後にもかかわらず、朴会長お金を受け取った"と話した。この知り合いが伝えた当時の状況はこうだ。  "潘総長が国連事務総長に就任してから、あまり経たない2007年初めだった様だ。ニューヨークに朴会長がよく知ってる食堂の社長がいる。朴会長がその食堂の社長に電話をかけ、“潘総長が食事をしにきたら‘事務総長就任祝い'で、3万ドル程度を与えろ'とした。実際、潘総長に金が渡されたと知っている。"
ベトナム長官一行に、朴会長が韓国でかなりの影響力のある事業家として見せつけるために、潘基文を利用した。そうなら、朴会長はなぜ潘総長に巨額を払ったのだろうか。様々な包括的な目的があったものとみられる。
まず、漢南洞(ハンナムドン)公館で20万ドルを与えたことについて'朴会長の知人'"朴会長が晩餐会行事の前にあらかじめ潘長官に金を与えることで、ベトナム長官一行が、晩餐会場に来たときは、潘長官と近い姿を見せることができたはずだ。そうなら、ベトナム長官一行に、朴会長が韓国でかなりの影響力のある事業家として、見せる事が出来たであろう。”と語った。
(ドルの授受は)潘総長の職務とも関連されたものだと言う観測も出た。朴会長は、ベトナムでも事業をしている。したがって、‘外交業務'と関連して、外交部の助けが必要なことがある。このような次元で外交部の首長だった潘総長に“よろしく頼む”と言うメッセージとして、金品を渡したという分析だ。


“朴淵次は、潘基文と姻戚を結びたかった”

また、朴会長が潘総長と姻戚関係を付けようとしたという主張も出た。先に言及した'司直当局の中心人物'"朴会長は、当時潘総長と姻戚関係を結びたがった""朴会長が潘総長の家と姻戚関係を結ぶため、金を渡したようだ"と言及した。朴会長は膝下に13女、潘総長は12女をもうけている。朴会長が'政略結婚'を念頭に置いて、予備の姻戚(潘総長)'好意'を施したという主張だ。両家の間に実際の縁談が行き交ったかは確認されなかった。ただし、両家は現在、姻戚の間柄ではない。'司直当局の中心人物'"朴会長が潘総長に巨額を与えたにもかかわらず、姻戚関係を結んでいず、不満を持っていたという話もある"と話した。

2009年の‘朴淵次ゲート'捜査で、潘基文に巨額ドル手渡した事実を自供

朴会長が潘総長に金品を渡した疑惑は2009'朴淵次ゲート'を捜査した最高検察庁中央捜査部でも認知したという。ところが、当時、中央捜査部は、このような疑惑を覆ったということだ。2009314日、最高検察庁中央捜査部は'朴淵次(パク・ヨンチャ)鄭・関係のロビー疑惑'に対する本格捜査に入った。この事件は李仁圭(イ・インギュ)中央捜査部長をはじめ、洪満杓(ホン・マンピョ)最高検察庁捜査企画官、禹柄宇(ウ・ビョンウ)中央捜査1課長らが務めた。鄭・関係者らを相次いで召喚調査して拘束させた。その過程で、朴会長が検察で、潘総長に金を渡した事実を吐露したという。
以下は、当時、朴会長の弁護人団に属していたある弁護士の証言だ。“当時、検察が慶尚南道金海(キョンサンナムド・キムヘ)にいる泰光実業本社と系列会社、朴会長の自宅などを徹底的に押収捜索した。家宅捜索を通じて確保した書類をもとに、朴会長に本当に細かいことまで聞いてみて調査した。すると、20093?朴会長は検察の取り調べを受けていた途中、潘総長に金を渡した事実を打ち明けた。検察が問う前に、朴会長が先に吐露したのだ。すると、捜査検事ら捜査陣は、進行していた朴会長の尋問を止めて取調室の外に出た。そして数時間後帰ってきて、朴会長に‘潘総長が国連事務総長に選任されて2年しかならない。現職の事務総長なのに、この事実が広まると、事務総長の座から退かなければならないかもしれない。だから、國益レベルで潘総長金品提供の事実は伏せて置こう。’と言った。さらに、朴会長の尋問調書でも潘総長の金品提供の供述は削除した。”

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 1216日、ニューヨーク国連本部で行った国連の出入り記者団との記者会見で、 潘基文国連事務総長は“韓国国民が現在の危機克服に貢献できる新たな形の抱擁的なリーダーシップを切実に望んでいることを知っている”と話した。(出処―cXinhua連合)

“国連事務総長の座を守るため”と、検察は尋問調書で潘基文への金品提供の供述を削除

李弁護士の証言が事実なら、当時捜査の首脳部だった李仁圭・洪満杓(ホン・マンピョ)・禹柄宇(ウ・ビョンウ)だけでなく、その‘上層部ら'も、潘総長の金品授受疑惑を認知した可能性が大きい。‘朴淵次ゲート'捜査に参加した元検察関係者は、‘朴会長が、当時、潘総長について供述したのか'という質問に“そのような類似した内容を聞いてみたが、詳しい内容は分からない"だけ、返事した。
政治圏の一部でも'朴淵次-潘基文の金'噂が広がっていると知られている。与党のある関係者は、最近、時事ジャーナルと会い、“私が会った幾人かのセヌリ党議員から、‘潘基文が、朴淵次の金を受け取った'と言う話を聞いた”、“みんな、‘大統領選政局で問題になりかねない'と言った”と伝えた。‘朴淵次の金'が、潘総長に実際に渡されたならば、法律的責任も負わなければならないと見られる。これは政治的打撃とは別の問題だ。
もし、潘総長が、朴被告から受け取った金が、対価性のある賄賂と明らかになるなら、司法処理の対象だ。特定経済犯罪加重処罰法(特加法)上、賄賂罪の場合、公訴時効は15年だ。前述した様に、2005年と2007年二回にわたって金品が渡されたとすれば、公訴時効はまだ?生きている。また、特定犯罪加重処罰法第21項によると、収賄額が1億ウォン以上の場合、無期または10年以上の懲役に処するとなっている。検察が今回提起された‘潘総長金品授受疑惑'について捜査に乗り出すかどうかは未知数だ。
時事ジャーナルは、潘総長の反論と釈明を聞くために、‘23万ドル収賄疑惑'などに対する?質疑書を1221日、潘事務総長側にメールで伝えた。これについて、潘総長側は1223日午前、電子メールを通じて“このような主張は、あまりにも荒唐無稽、一考の価値もない。一生を国内外で公職者として生活し、道理に反することなく正しく生きてきた"と言う短い答弁書を送ってきた。

 朴淵次泰光実業会長側反論

時事ジャーナルは、朴淵次泰光実業会長が、潘基文国連事務総長に金を渡したという疑惑と関連して、朴会長側の立場を聞くために1220日午前、質問状をメールで送った。
朴会長側は、質問状を送ってから3日後の1223日午前、下記のような答弁書を送ってきた。泰光実業側は"朴淵次会長は企業人の中で唯一満期出所したが、事実かどうかを離れてこのような内容が記事化される場合、企業活動するのが難しい側面がある"と話した。泰光実業側はまた、自分たちの立場を十分反映してほしいと要請した。

ここに、時事ジャーナルは、泰光実業側に行った質問状・答弁書全文をそのまま公開する。
20055月、潘基文外交部長官がベトナム外交長官一行7人を公館に招待した当時、一緒に参加されたことが確認されたが、その時の状況について記憶するか。

「ベトナム外交官だけを招待する行事場所に行ったことはない。私の(朴淵次会長)の記憶では、多くの各国の外交官が集まった晩餐に行ったことはあった。各界各層が集まる席の一員だった。 当時、ベトナム名誉総領事の資格で行ったものと記憶している。」

●朴会長がこの日(20055)1時間ほど前に、公館に到着し、潘長官を事前に接見したと聞いた。そして、潘総長に、米価20万ドルを渡したという内容について検察に供述したことが確認された。潘総長に金を渡した理由は何か。
「金を渡した事がない。多くの人々が集まるこの様な晩餐会の席上に、1時間程度早く行くも出来ないのであり、この様な席で、そんな現金を渡したという内容は、とても理解できない。もちろん、他の場所でも渡したことがない。従って、検察にこの様な話もした事がない。」

●上記の内容を2009年、検察の捜査時に、まず供述したが、検察側から‘国益のためにこの内容は捜査に含めない方がいい'と言ったと聞いている。当時、検察で、先に供述した理由は何か。
「事実でない。したがって、検察で供述したことはない。」

2007年初め、潘総長が国連事務総長の就任後、ニューヨークの朴会長行きつけの食堂の社長に電話して潘総長に就任祝いの名目で3万ドルを渡すようにし、後に、潘総長がここを訪れたという疑惑も提起された。
そんな事実はない。変ではないか?どこの誰が、その大金を伝達する時、行きつけの食堂だと、その場所を通してくれるだろうか。道理に合わない虚構だ。いかなる場合にも、決してお金を渡したことがない。」
                                    (訳 柴野貞夫 20161227日)