ホームページ タイトル

 

(<第4メデイア> /問題は、朝鮮ではなく米国だ 2017420日 )
http://www.4thmedia.org/



    問題は、朝鮮ではなく米国だ
(The Problem is WashingtonNot DPRK)

米国は朝鮮を認め、<20059.19共同声明>の約束を実行しなければならない

                                                      マイク・ウィットニー

 

                                         

  President Trump's White House in Disarray

▲ ホワイトハウスを乗っ取ったトランプ政権の閣僚達(写真出処―4thmedia)  

米国は朝鮮の人々に飢えを強要し経済を撹乱し、ミサイルシステムと軍事基地を設置した

米国は、朝鮮への嫌悪を隠そうとするいかなる努力もしなかった。朝鮮戦争以降、64年間、米国はこの共産主義国家を処罰し、屈服させて苦痛を与えるため、あらゆる行為をした。米国は、朝鮮の人々に飢えを強要し、外国資本と海外市場へのアクセスを遮断し、制裁で、経済を撹乱し、彼らの門の前に、致命的なミサイルシステムと軍事基地を設置した。
話し合いは不可能だった。米国が、無視するその国と向かい合うことを拒否したためだ。その代わり、米国の最後通牒を最大限、脅威的に伝達する外交担当者に、強大な中国を利用しようとした。朝鮮が,アメリカ連邦の仲間外れの巣窟に入って、言われるまま従順にすれば、また分からない。
しかし、朝鮮は決して、米国の脅迫に屈服せず、そのような兆しも全然見えない。むしろ、更なる戦争を誘発し、世界覇権を掌握しようとする米国の企みに対抗して、自国の防衛のために小さな核兵器貯蔵庫を開発してきた。
もし、敵対国が、カリフォルニア海岸沿いに特殊部隊を投入して、米国・メキシコ国境で大規模な戦争練習をほしいままにしたら、米国人はどう考えるだろうか。朝鮮以上に、核兵器が必要な国は地球上に無いかも知れない。FOXCNNニュースに洗脳された米国人たちは、この観点に同意しないだろう。
しかし、敵対国が、カリフォルニア海岸沿いに特殊部隊を投入して、米国・メキシコ国境で大規模な戦争練習をほしいままにするなら、米国人達も、考え方が変わるだろう。敵対国が、本当に馬鹿みたいな事が出来ない様にするために、その幾つにもならない核兵器保有の価値を知ることとなる。
率直に言えば。金正恩が、サダムとカダフィ大佐のように、侵攻されない唯一の理由は、朝鮮が油の海の上に座っていないからではない。ソウル、沖縄、東京を、砲煙の立ち込める戦場にする能力を持っているからである。
金正恩が大量破壊兵器を保有していないなら、朝鮮は、既にだいぶ前に、先制攻撃を受け、カダフィ大佐と同じ運命に直面したのだ。その様な意味で、朝鮮の核兵器は、米国冒険主義を抑制する公認の解毒剤であると言える。
9.11事件を超える事が出来ない歴史認識の米国人達は、朝鮮が、米国の戦争や恐ろしい殺傷と破壊から自由な理由を知らない。朝鮮が、休戦協定に署名してから60年以上の米国に、神経を尖らせている理由を明確に示す短い復習用の文書がある。“米国人達は、米国が朝鮮に,どんな振る舞いをしたか忘れてしまっている"というタイトルの記事から抜粋したものだ。


朝鮮の核兵器が、"米国の冒険主義を抑制する公認された解毒剤である"理由

1950年代初め、朝鮮戦争期間、米国は2次世界大戦中に太平洋全域に投下したものより、もっと多くの爆弾を北朝鮮の地に落とした。32,000トンのナパームを含めたこの絨毯爆撃は、軍事目標物だけでなく、しばしば民間人を意図的に狙って、戦争するのに必要なものよりもっとひどいようにこの国を荒廃化させた。都市が焦土化され、誣告した多くの民間人が死亡し、それよりもっと多くの人たちが家を失って腹を空かせた・・・"
米国のジャーナリスト、ブレーンハーデンによると、朝鮮戦争当時、戦略空軍司令官だったカーティス・ル・メイ将軍が1984年、空軍歴史博物館で“3年以上で、私たちは(朝鮮の)人口の20%を殺した"、この戦争の後援者であり、後に国務長官を務めたディーン・ラスクは“米国は朝鮮の土地の上で、動くすべてのもの、レンガで積んで置いたすべてのものを狙って爆撃した"と話した。戦争後半期には米軍爆撃機が低空飛行して、水力-灌漑ダムを破壊し、農地を氾濫させ、農作物を全て押し流した。
"13日午前1030分、82機の飛行要塞編隊が平壌(ピョンヤン)市に死の荷物を解いた・・・何百トンもの爆弾と放火物質が一斉に都市全域に落ちて絶滅の火災を起こした。しばらく後には、この大西洋の野蛮人達(米国)が、一日中、時間を置いて爆発する高性能爆発の爆弾を投下し、人々が街頭に出ないようにした。都市全体が炎に包まれて2日間燃えた。二日目には7,812人の民間人住宅が焼却された。米軍は、平壌(ピョンヤン)に軍事目標物が残っていないということを良く知っていた。爆弾の破片で燃えて煙に窒息した平壌住民の数は数えきれない。・・・戦争前に500,000人の人口を持っている都市に、約50,000人の住民が残った"
‘米国人達は、米国が朝鮮に何をしたのかを忘れている'-Vox World)
)朝鮮への米国の戦争が持つ野蛮性は、人間の精神世界に消せない傷跡を残した。

朝鮮戦争当時、米軍は朝鮮の土地に動くものは射撃、動かなかったものは爆撃をした

米国は、国家安保に脅威となっていないこの国で2百万人以上の人を殺した。韓国戦争は、ベトナム戦争と同様に、米国が退屈か新しい兵器システムの遠い距離試験場が必要になるたびに周期的に介入するまた、他の筋肉解決する運動に違いなかった。米国は韓半島を侵攻して何も得たことがなかった。かつて、何度も見てきたことと一緒に帝国の欲と純真なこだわりのハプジャクプムイルだけだ。<アジア-太平洋ジャーナル>は、下記のように報道した。
"1952年秋まで、アメリカの飛行機が爆撃しそうな目標物がこれ以上残っていなかった。朝鮮の主要都市と都心、産業団地は、すでにすべての爆撃を受けた。1953年春には米空軍が鴨麹](アムノッカン)ダムを破壊して北朝鮮のコメ農業を抹殺するとともに、食糧を支援するかも知れない中国を圧迫した。5つの貯水池が崩壊し、数千エーカーの農地と村が冠水し、数百万の住民に必須な食糧供給源を一掃した。中国、ソ連、そして他の社会主義国家の緊急支援だけでやっと大規模な飢饉を食い止めることができた。"(1950-1960北朝鮮の破壊と再建'、アジア-太平洋ジャーナル、日本フォーカス
言い換えれば、"貯水池、灌漑ダム、コメ作物、水力発電ダム、住居地"すべて絨毯爆撃されて、いずれも無惨に破壊された。何も残っていなかった。動くものは射撃され、動かなかったものは爆撃された。(それでも)米国は勝てなかった。それによって、この国を、生き抜くことが困難な荒れ地に変えた。
“彼らを飢えさせよう。彼らを凍らせよう・・・彼らを雑草の根で延命させよう。彼らを、爆撃で崩れた残骸の中で眠らせて、避難先を求めるようにしよう。何に神経を使う必要があるのか。 我々は地球上で最も偉大な国だ。神様が米国を祝福すると言った。"
これが米国の事業方式だった。1世紀前、第7騎兵隊が膝の負傷の男女、大人と子どもたち150人余りを虐殺した事件以来、少しも変わっていないのだ。ファインリジーのラコタインディアンの原住民たちは、北朝鮮の人達、ベトナム人、ニカラグア人達(1978年の革命政権への侵略軍事介入と虐殺)、イラク人とこれからも引き続き登場する他の国の人たちと同じ待遇を受けた。米連邦の道を従わない者は誰でも殺されると言うことだ。
朝鮮に対する米国の戦争が持つ野蛮性は、人間たちの精神世界に消せない傷跡を残した。朝鮮は、どんな対価を払うか、再び、その様な悲劇が起きる事を放置することは出来ないと、自衛的な措置を取らなければならなかった。核兵器でも選択せざるを得なかった。自己保護が最優先課題だったからだ。

20059.19共同声明>という国家間の約束を実行しなければならない

朝鮮と米国のこの無意味な膠着状態を終わらせる道が、垣根を直して信頼を積み上げる道が無いと言うのか。 もちろんある。米国が朝鮮を認め、これまでの約束を守ればそうなる。何の約束か
核兵器開発計画に繋がる原子力発電計画を中止する見返りに、エネルギーを供給する2つの軽水炉建設の約束である。(朝鮮のエネルギー計画を中断させる事への見返りであって、朝鮮としては当然のことである。)
読者は、米国のマスコミでこれと関連した記事を見なかったはずだ。メディアは、米国防総省の宣伝機関に過ぎないからだ。彼らは平和的な解決策を見出すことに関心がない。彼らのビジネスは戦争、戦争、もっと多くの戦争だ。
朝鮮は、米国が1994年の米朝枠組み合意による義務を履行することを望んでいる。まさにそれだ。すぐ約束を守って取引を終えなければならない。それがそんなに大変か?ここに20101124日付<ワシントンポスト>に掲載されたジミー・カーター元大統領のコラムを要約・引用する。
"20059.19共同声明で、1994年の米朝枠組み合意の基本前提が再確認された。その文書には、韓半島非核化、米国の不可侵の約束、休戦協定の恒久的な平和協定への代替が含まれていた。ところが不幸にも2005年以降、実質的な進展はなかった・・・"
“私は、去年7月に米国人の釈放を促すため、平壌(ピョンヤン)を訪問した。朝鮮高官たちとの実質的な会談に向けた十分な時間を持つという条件で、彼らは1994年の米朝枠組み合意の20056者協議の9.19共同声明に基づいた韓半島非核化と恒久的な平和実現に対する熱望を詳しく説明した・・・"
"朝鮮高官たちは、最近、訪朝した米国人に与えたのと同じメッセージを与えており、核の専門家たちのウラン再処理施設への接近を許容した。非常にゆっくりとした工程のウラン再処理は、1994年の合意で扱われないにもかかわらず、米国との交渉テーブルに載せることを明確にした・・・"
"朝鮮は、米国との直接対話で核計画を中止し、IAEAの査察を受け、1953年一時的休戦協定を恒久的な平和協定に代えることで合意する準備ができているという一貫したメッセージを送ってきた。私たちはこの提案に対する回答を考慮しなければならない。北朝鮮の人々が最も恐れるもの--米国による軍事攻撃と体制変化の企図-から自分達を保護するため、何でもするようにしたのは不幸な政策選択だ。"('米国に送る北朝鮮の一貫したメッセージ'、ジミー・カーター元大統領、ワシントンポスト)

米政権の政策の変化、実務者交渉準備、戦争より平和の指導者たちが必要だ

ほとんどの人たちは、朝鮮に問題があると思っているが、そうではない。問題は米国にある。戦争終結に向けた交渉の意志がなく、基本的な安全保障を約束する意志がなく、頑固な無知によって、米国の都市まで打撃する能力を備えた、長距離弾道ミサイルを、今開発している朝鮮の人々と対座することさえ嫌がる米国に問題があるのだ。
どれ程馬鹿なことか。トランプチームは、過去63年の間に失敗し、今、米国人達を直接的な危険に晒し、米国の国家安保を危うくする政策を固守している。一体何のために? ‘タフガイ'イメージを保存するため? 米国は弱い国と交渉しないということを国民に納得させるため?" “米国の言うとおりにする"ことを世界に証明するため 
朝鮮との関係は正常化されるすべがあり、経済的結びつきも強化される可能性があり、信頼は回復されるすべがあり、核の脅威も緩和される可能性がある。対朝鮮状況を危機にしてはならない。落ち着かせることができる。今まさに政策変化、実務者交渉準備、戦争より平和を心から望む指導者たちが要求される。
(マイク・ウィットニーはワシントンに居住して<希望のない人:オバマと幻覚の政治>寄稿者である。)