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(民衆闘争報道 朝鮮民主主義人民共和国 労働新聞 20171015日付)
http://www.uriminzokkiri.com/index.php?ptype=igisa3&no=1141302

       世界の平和と安全を脅かす張本人は果たして誰なのか

  

▲死の白鳥」の異名を持つ米戦略爆撃機B1Bが10日夜、再び予告なく朝鮮半島上空に展開された。
10日夜、グアムの空軍基地を飛び立つB-1B(米太平洋空軍提供)=11日、ソウル(聯合ニュース)


今また、膨大な米国の軍事的戦略資産が南朝鮮とその周辺水域に投入されている

今、我々の急速な自衛的核武力強化と、対米超強力攻勢に恐れおののいた、反共和国敵対狂気は、史上類例のない最極端に達している。
悪の帝国の首魁/トランプが,≪完全破壊≫とか、≪嵐の前の静けさ≫とか言う暴言を、憚(はばか)ることなく、ほざきまくり、軍部頭目達と対朝鮮軍事方案謀議に没頭し、それと時を同じくして、米核動力航空母艦≪ロナルド レーガン≫号と≪セオドア ルーズベルト≫号、核推進潜水艦≪トウッサン≫号と《ミシガン》号、戦略爆撃機≪B−1B≫等、膨大な戦略資産が南朝鮮とその周辺水域に押し寄せている。
その一方で、不法無法の国連対朝鮮「制裁決議」第2375号履行に国際社会を追い立て、私たちの自主権と生存権、発展権をすっかり抹殺するための前代未聞の超強度制裁騒動を、狂乱的に追い立て、我々の自主権と生存権、発展権をすっかり抹殺するための前代未聞の超強度制裁騒動を、狂乱的に展開した事も足りなくて、米国務部と議会などは、≪全面密着式対北圧迫外交≫の推進、≪対北金融制裁法案≫発議、≪テロ支援国≫再指定などを騒ぎ立て、あがいている。

盗賊が、むしろ反対に被害者に鞭を振るう、対朝鮮敵対圧殺騒動

問題は、米国のこのような狂的な対朝鮮敵対圧殺騒動が、その何かの、世界の平和と安全に対する≪脅威≫と言うとんでもない口実の下で、繰り広げられている事だ。
いわば、我々の核を世界の平和と安全に「脅威」となるので容認できないため、国際的な制裁と圧力をかけて、必要に応じ、軍事的な方法を適用してでも核開発を中断させ、我々の核自体を廃棄しなければならないというものである。
もちろん、これが、国際社会の意思や要求ではなく、彼らの強盗的正体を覆い隠し、犯罪的な対朝鮮圧殺策動に全世界を引き込もうとする米国の凶悪な企図によることは言うまでもない。
盗人猛々しい‘賊反荷杖’ という言葉は、盗賊が、むしろ反対に被害者に鞭を振るうと言う意味だ。我々の核が、世界の平和と安全に対する≪脅威≫になると大騒ぎし、狂乱発狂する米国の恥知らずな行動が、即ちその典型的な事例である。 世の中で、厚顔無恥で厚かましい振る舞いは、これよりほかにないだろう。


1950年代から南朝鮮に核兵器を引き込んで、朝鮮を核で威嚇恐喝して来た米国

そうであれば、我々の核を、世界平和と安全に対する≪脅威≫と大騒ぎする米国の極悪無道な破廉恥性は、何処にあるのだろう。その破廉恥性は、先ず、絶えること無き核威嚇恐喝で、我々を核開発に乗り出さざるを得なくした張本人が、このような、口から出まかせを食ってかかることにある。
米国が1950年代から南朝鮮に核兵器を引き込んで、我々を核で威嚇恐喝して来たのであり、その様にして朝鮮半島の核問題が発生したということは、世の中に広く知られている厳然たる歴史的事実である。我が共和国に対する、米国の核威嚇と恐喝は、一も二もなく、延々数十年の間、どの日も、一時も、中断されたことがなかった。
南朝鮮に、1700余個の各種核兵器を配備したことも足りなくて、毎年膨大な核戦略資産を引き入れ、大規模な合同軍事演習を狂乱的に繰り広げ、朝鮮半島情勢を極度に緊張激化させてきたのが、他ならぬ米国である。

朝鮮半島情勢を危機状態に追い込んでいる米韓合同軍事演習を直ちに中止せよ

今年も、米国は30余万人の兵力と、各種の核戦略資産を動員して、我々を先制打撃するための「キー・リゾルブ」、「トクソリ(イーグル)」合同軍事演習を繰り広げたし、続いて8月には、南朝鮮傀儡と「乙支フリーダムガーディアン」合同軍事演習を強行して朝鮮半島情勢を制御不能の危機状態に追い込んだ。 世界のどこにも、朝鮮半島のように尖鋭なホットスポットゾーン、危険な核戦争の火薬庫はないだろう。
米国の日々加重される核戦争の脅威に対処して、我々が自体の核開発に乗り出した事は、誰も是非できない正々堂々たる自衛的権利である。 剣を持って取り組む敵の前で,どのように無防備状態でじっと座って、横死(寿命を全うせず、死ぬこと)を受ける事が出来ようか。
それにもかかわらず、今になって、我々の核を、世界の平和と安全に対する「脅威」と罵倒する事こそ、強盗が、被害者を加害者に追い立てる式の、鉄面皮の極致に違いない。


“朝鮮が世界的な脅威”だと言うトランプの主張は、完全な嘘である

アメリカの作家ジョー・クリフォードが、自分の文章で、米国は朝鮮に核兵器を使用すると、絶えることなく威嚇して来た。トランプが、朝鮮が世界的な脅威だとしたのは、不合理な主張であり、完全な嘘である。朝鮮は、どの国も攻撃したことがないが、米国は、過去、朝鮮戦争以降だけでも30か国を超える国を爆撃したが、結局誰が侵略者であり、誰が核兵器で世界を脅かしたのかと糾弾したのは、決して偶然ではない。 本末を転倒してはならない。
むしろ米国の、絶えること無き核の脅威恐喝に、計り知れない苦痛を受け、莫大な被害を受けた我々が問いたださなければならず、その対価を千倍に受けなければならない。 米国の破廉恥性は、そのうえ、この地球上で核兵器を最初に作り、人類に核惨禍を負いかぶせた、天人全てが共に憤怒する核犯罪者が、誰かの核脅威に対して大声で喋っているところにある。
人類社会の文明の発展に利用されなければならない、核エネルギーのような最新の科学技術の成果を、人類に、恐ろしい災難を覆いかぶせる侵略戦争の手段として悪用したことは、悪の帝国アメリカが敢行した、最も極悪非道な反人倫的な特大犯罪である。

広島で269 446人、長崎では168 767人に達する人々が命を失った

古くから世界制覇の野望を抱いて、その実現のために血眼(ちなまこ)となって暴れて来た米国は、敗亡したファッショ・ドイツの技術人材と資料、工場を奪って「マンハッタン計画」というものを作成し推進し、1945716日、最初の原爆の爆発試験を敢行し、世界で最初に核兵器を保有した。
ポツダム会談が開かれる直ぐ前日に、米帝が敢行したこの原子爆弾試験が、会談で、彼らの強盗的な要求を、容易く達成しようとする打算から出発したものであったと言うのは、すでに公開された秘密である。

問題は、米帝が、日帝の敗亡がほとんど既定事実となった時に、軍事的目的とは全く関係のない罪のない住民を対象に、194586日に初の原爆を日本の広島で、9日には第二の原爆を長崎に投下して、恐ろしい核惨禍を被いかぶせる、前代未聞の大殺戮犯罪を敢行したことにある。
米帝の野蛮な原子爆弾投下で、人口30万人の広島で269 446人、人口25万人の長崎では168 767人に達する人々が命を失った。 それだけでなく、原子爆弾投下による被害は年々増え、現在までに、その被害者は数十万なのか すべて知れない。

米国は、誰からも審判を受けず、反省の気配もない

この、歯が震える反人倫的大虐殺蛮行を敢行した事だけでも、米国はこの地球上に存在する名分を失った最悪の核戦犯国である。 しかし、米国は、人類の前に、千秋万台(訳注―<永遠に>の意)を置いて、洗い流す事の出来ない極悪核犯罪を犯しても、今まで如何なる審判も受けたことがなく、それに対して反省する気配すら、全く見せていない。
反省どころか、むしろ核兵器の生産と配備を絶えず推し進め、世界最大の核兵器保有国として君臨し、核棒を振り回して、他の国々の脅威、恐喝を働いきた。
それにも拘わらず、彼らの横暴非道な核の脅威と恐喝から、国の自主権と生存権、発展権を守るために、高価な代償を払って用意した我々の、自衛的核武力に対し、世界の平和と安全に対する≪脅威≫としてその是非を言うが、どれ程吐き気を催して、破廉恥な事であるか。

朝鮮はこれまで、他の国を侵略したことも、核兵器によって威嚇した事もない

我が国は、これまで他の国を侵略したことも、そのどの国にも核兵器を持って威嚇したこともない。 米国は、自分のテーマに、その誰かの核脅威とか、何とか言う味気ない喇叭を吹くのではなく、彼らが犯した天人共に怒る核犯罪に対する、歴史の峻厳なる審判から受け容れなければならない。
米国は、彼らをはじめとする他の核大国が持っている膨大な核兵器と、この国々で進行する核試験に対しては知らんぷりをし、我々の核だけを犯罪視している。 これまた、破廉恥である事において、例えようのない行動に違いないではないか。
今、世界には、米国、英国、フランス、ロシア、中国をはじめとする核拡散防止条約に加担した公式核兵器保有国と、核拡散防止条約に加担していなかったが、核兵器を保有していることが知られる、インド、パキスタン、イスラエルなど核兵器を持つ複数の国々が存在している。
言論媒体が発表した資料によれば、この国々が持っている核兵器は、米国が6800余個、ロシアが7 000余個以上、フランスが300余個以上、中国が260?270個、イギリスが215個、パキスタンが140余個、インドが130余個、イスラエルが80余個に達するという。
また、これ等の国が核実験を行った状況だけを見ても、米国が1 054回、ロシアが715回、フランスが210回、イギリスと中国がそれぞれ45回、インドとパキスタンがそれぞれ6回に達しており、米国は今も、毎年、臨界前核試験を続けている。
数字が示すように、この核兵器と核試験であれば、人類を何百回も、皆殺しさせてもまだ残る莫大な量だ。この膨大な核兵器と核実験が、世界の平和と安全への脅威にならない担保は、そのどこにもない。

米国と列強の核は正義だが朝鮮の核は不正義だと言うのは、強盗の論理である

しかし米国は、世界最大の核兵器保有国である彼らと、他の核大国が持っている核兵器は何の問題も無いかの様に、髭を手で撫で降ろしながら、自衛のために開発した我々の核兵器に対してだけは、世界平和と安全に対する脅威として罵倒し、面(つら)の皮を厚くして好き勝手に動いている。ここに、どんな道理があり、公正性と透明性があるのかと言う事だ。
自分が持っていれば正義であり、あなたが持っていれば不正義だと言うのは、強盗の論理だけがあるに過ぎない。問題視せざるを得ないのは、米国がイスラエルをはじめ、彼らの要求に機嫌を合わせる国々には、核兵器の開発に目をつぶり、黙認助長したと言う事実だ。
これは、米国がどれほど両面主義であり、偽善かをそのまま示している。 米国の機嫌を合わせて行く、一部周辺国の行動も卑劣な事、この上ない。
真実を抉り出せば、我々の核保有に対し、気に入らないとしながら、対朝鮮制裁圧迫騒動に無闇に急き立てている周辺諸国の不穏当な仕打ちは、米国の強盗的根性を、そのまま真似るものであり、米国の強権と専横に屈する意気地なさと、卑屈性の外に、異なる何物もない。(訳注―中国政府を批判する文言である。)
諸般の事実は、米国とその追従勢力が、我々の核についてほざく、世界平和と安全に対する≪脅威≫の喇叭が、どれぐらい荒唐無稽で、破廉恥な行為であるかと言う事をはっきりと示している。

朝鮮の核武力は、米国の軍事的侵攻を防ぐための戦争抑止力である

我々は、すでに我々の核武力強化の定義の性格とその総体的目標はどこにあるのかと言う事にたいして、明白にした。我々の国の核武力は、徹頭徹尾、米国の核の脅威を終わらせ、米国の軍事的侵攻を防ぐための戦争抑止力であり、その最終的な目標は、米国との力のバランスを達成するものである。
これは、朝鮮半島と地域、世界の平和と安全を脅かして破壊する張本人が、ほかならぬ米国だという、歴史と現実が確証した、明々白々たる事実に基づいている。 米国がそんなにも、世界の平和と安全が気になるなら、地球上に核の悪夢を引っ張って来た彼らの核兵器から、先に廃棄しなければならない。米国は真っすぐに知るべきである。
我々の国は、偉大な主体思想を指導思想としている自主信念の強国であり、誰かが是非を論じて、圧力を加えると言う事は出来ない。自主的運命開拓の真の進路である並進の道から退く、わが軍隊と人民ではない。
強者が弱者を飲み込んでも、何処に哀訴する事も出来ない今日の世界では、自体(それ自身)の強力な軍事力を固めて行く時にのみ、戦争を防ぎ、自分を守る事が出来るのであり、それを通して、世界の平和と安全を守るのにも貢献することができる。
米国とその追従勢力が,世界の平和と安全に対する「脅威」とか、何とか言って、我々の行く手を拒もうとあがく程、我々が選択した道が正しかったのであり、最後まで行かねばならない道だと言う信念を、更に力強く鍛えるだけだ。
私たちの国は、責任ある核保有国として、今後も人類の平和と安全を守るために貢献すべき自己の使命と本分を誠実に遂行していくだろう。
世界の平和と安全に対する「脅威」を唱えて、主権国家の自主権と生存権、発展権を抹殺しようとする、米国と追従勢力の横暴非道にして破廉恥な策動は、国際社会の一致した非難と糾弾の中、悲惨な破滅を免れなくなるだろう。
(訳者注―本文の中見出しは、訳者が本文から転用したものである。)
                                    (訳 柴野貞夫 20171019日)

参考・関連サイト

☆482 朝鮮を狙った米国の核兵器は、どれ程のものなのか(労働新聞 2015年2月6日〜12日付)

http://www.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_no_shinbun_482.html

☆461 朝鮮半島での核兵器使用計画は、いまだに維持(韓国・オーマイニュース 2014年10月9日付)

http://www.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_no_shinbun_461.html

☆論考/米国と追随国家の核攻撃から社会主義朝鮮を防衛せよ(2) (2013年3月2日)

http://www.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_no_jousei_39.html

☆論考/米国と追隋国家の核攻撃戦争から社会主義朝鮮を防衛せよ(1)(2013年2月23日)

http://www.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_sekaijousei_38.html