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(世界の新聞/韓国・ミンプラス <社説> 201846日付)
http://www.minplus.or.kr/news/articleView.html?idxno=4843


       安倍は‘平和的大転換’を妨害する悪辣な振る舞いを止めろ

   

    ▲(上写真) 三重のスキャンダルで崩壊寸前の安倍政権。

北東アジアの平和の流れを妨害しようと、外交的横暴に狂う安倍

日本の安倍政権の反平和的な妨害の質が度を越している。 4月の南北首脳会談と、5月の北米サミット開催が予定されている状況で、北中首脳会談まで電撃開催されるなど、韓半島と北東アジアの平和の大激変に入るや、これをどの様にしてでも妨害しようと、凶悪な振る舞いを弄している。
先日、安倍はトランプに、北・米首脳会談で朝鮮の核・ミサイルと一緒に、「拉致問題」を議題にして貰うことを要求した。 トランプが難色を示すや、17日、米国まで行ってトランプに直接会って要請すると言う
安倍は最近、ムン・ジェイン大統領に、南北首脳会談の前に、日本を訪問するよう要請した。 韓半島の運命がかかった南北首脳会談が目の前に迫った状況で、安倍のような要求は、実質的に外交的横暴に近い。

「北の追加核実験」と言う、捏造‘情報’を世界に流す外相・河野

更に輪をかけて、外相河野は、先月31日公開講演で、「北が追加の核実験を準備している」と言う、根拠のないとんでもない主張を発表した。米国の朝鮮専門メディアである<3.8ノース>が、このような主張を「根拠がない」と一蹴すると、それに再反論するなど、無理矢理争論化を試みている。
この河野の行動について「国際社会に、対北圧力維持を訴えたい意図がある」と日本経済新聞は分析した。 まさにこの河野が、来週韓国を訪問する。 彼の訪韓の目的がどこにあるかは見当がつく。

平和憲法の条項をなくし、戦争国家化に突き進む安倍政権

自衛隊の存在を明記する新しい条項を作る改憲案を出した。 一度改憲に成功した後、平和憲法の規定を完全になくす2段階改憲で、交戦権を手に入れようと言う下心だ。
安倍政権のこのような行動は、ただ「ジャパンパッシング」から抜け出すための外交の歩みではなく、事実上、韓半島の平和大転換を妨害し、後戻りさせ様とする外交的暴悪だと非難を受けても当然である。

よく知られている様に、安倍政権は、米国の対北敵対政策と「アジア回帰戦略(PIVOT TO ASIA)」に便乗して、「戦争可能な国づくり」を野心的に推進して来た。
日本の、交戦権を認めない「平和憲法」の改正、軍事大国化、日本の侵略戦争と植民地支配の美化など、日本の戦争国家化は、米国の支援の下、全方位的に進められて来た。
平和憲法改正の場合、安倍は昨年、‘平和条項’である憲法9条に、自衛隊の存在を明記する新しい条項を作る改憲案を出した。 一度改憲に成功した後、平和憲法の規定を完全になくす2段階改憲で、交戦権を手に入れようと言う下心だ。


「陸上総隊」と「水陸機動団」新設は、「侵略軍」に再編されていることを示す

安倍政権は、今年、防衛力整備の指針である「防衛計画の大綱」を見直す計画だ。「防衛の原則」を無力化し、F-35の垂直離着陸ステルス戦闘機、巡航ミサイルなど「敵基地」を先制打撃することができる高度な機器導入を推進することが重要な内容だ。
ここで終わらない。 日本の防衛省は先月27日、陸上自衛隊の部隊運用を統括する統合司令部に該当する「陸上総隊」と、日本版海兵隊である「水陸機動団」を発足した。  「陸上総隊」と「水陸機動団」新設は、日本陸上自衛隊が日本の防衛を越えて「敵基地」を先制打撃し、海兵隊を上陸させる「侵略軍」に再編されていることを示す。 ここで、敵基地は「北朝鮮(朝鮮)」であることはもちろんである。
安倍政権が内外の反対にもかかわらず、日本の侵略戦争と植民地支配を賛美美化し、米国の支援の下、パク・クネ(朴槿恵)政権を無理強いして、‘慰安婦合意’を捏造したのも、「戦争可能な国」を作るためのイデオロギー作業だと言うのは、周知の事実である。


「北の核・サイルの脅威」を「軍国主義復活」のテコとして活用してきた安倍政権

ここまで来れば、最近、安倍政権が朝鮮半島と北東アジアの平和大転換をどのようにでも妨げてみようと暴れる本音を、難なく計ることができる。  「北の核、ミサイルの脅威」を「軍国主義復活」のテコとして活用し、対北強硬政策の先鋒を自任してきた安倍政権にとって、南北、北米サミットは、乾いた空の青天の霹靂のようなショックである。
さらに「私学スキャンダル」と、これに関連した財務省の文書操作波紋、イラク派遣陸上自衛隊の日誌隠蔽などで、安倍は政権以来、最悪の政治的危機を迎えている。 安倍の支持率は20%台の崩壊を目の前にしており、強力な退陣圧力を受けている。


「犬が吠えも列車は走る」安倍政権は、そして日本は、選択しなければならない

 

このような状況に、南北と北米が首脳会談を通じて平和的大転換を遂げたなら極右侵略的外交の歩みで、支持率挽回を狙っていた安倍はもはや権力の座を守ることができないのは火を見るよりも明らかだ。 「犬が吠えも列車は走る」と言う言葉そのまま、今日の朝鮮半島と北東アジアの平和大転換は、誰も逆らえない大勢だ。
安倍政権は、そして日本は、選択しなければならない時代錯誤的な対北朝鮮敵対政策と軍国主義の復活に、最後までしがみ付くのか。国際社会の迷子として、永遠の「戦犯国家」として烙印を押されるのか。それとも、今でも、平和の大勢に合流するのか。 多くの時間が残っていない。
                                             (訳 柴野貞夫 2018414日)