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(世界の新聞/ 朝鮮中央通信社 論評 2018512日付)
http://www.uriminzokkiri.com/index.php?ptype=igisa1&no=1152482&pagenum=1


        世上の万事は、決して日本の欲望に従うものではない

日本が朝鮮人民に与えた人的・物質的・文化的および精神的・道徳的損失は、日本という国をそっくり捧げても、到底賠償できないものである。

<拉致>を理由とした<圧迫政策>の固執は、朝鮮半島の平和気流を妨害する愚かな醜態だ

全世界が、近づいた朝米首脳の対面(相逢)と会談を、朝鮮半島の肯定的な情勢発展を推動し、見事な未来を建設するための第一歩として積極的に支持し、歓迎している時に、唯一、日本だけが歪んで動いている。
首相の安倍をはじめとする日本政界の人物達は、《国際的協力による既存の圧迫政策を、変わることなく推進しなければならない。》と言うなどの、ひねくれた戯言を言いふらす一方、「拉致問題」をもって、またもや悪態をついている。
先日、拉致問題担当相が《拉致はテロのような行為》と言って、我々に食ってかかったし、官房長官も、国際舞台で《拉致問題解決のために北朝鮮に最大限の圧力を加えるべきだ》と気炎を上げた。
婚事だと言うのに、喪事の話であると、今日の時点で日本の反動達が、既に解決済みの「拉致問題」を、また再び持ち出して世論化しようとするのは、国際社会が一致して歓迎している朝鮮半島の平和気流を、必死で拒もうとする雅拙で愚かな醜態と言わざるを得ない。
間違いなく、変わらないのが日本ではないか。10年前、朝鮮半島の核問題を論議する当時にも、折角もたらされた多者外交の枠内で「拉致問題」を持ち出し、妨げて非難を免れなかった。


加害者である日本が、被害者である朝鮮に対し今日まで謝罪も賠償もしていない

20世紀に奸悪な陰謀で、我々の国権を強奪した日帝は、数多くの朝鮮人を拉致連行して奴隷労働と侵略戦争に駆り出し、100余万人の朝鮮人民を虐殺したし、日本軍性奴隷制度を設けて、20万人に達する朝鮮女性を、旧日本軍好色漢らの《餌食》にした。
日本の過去罪悪史は、その1ページ、1ページが、朝鮮民族の血で塗られている。朝鮮人民に与えた、人的・物質的・文化的および精神的・道徳的損失は、日本という国をそっくり捧げても、到底賠償できないものである。
このような日本が、今日、朝鮮半島の情勢発展の肯定的推移に逆行して《拉致問題》を大げさに取り上げるのは、朝鮮半島を囲んだ国際政治舞台に、影も差しはさめず、哀れな境遇から脱して誰それの「同情」を呼び起こし、過去清算を回避して見ようとするところにある。
一寸の先も見通せない愚鈍な政治視野によって、自ら疎外を招いているのが安倍政権である。世上の万事は、決して日本の欲望に従って流れるものではない。歴史的な転換局面で、日本が自分らの忌まわしい過去を、きれいに清算する覚悟を持てなかったなら、誰も納得させることは出来ない。過去清算だけが、日本の未来を担保するだけである。
                                             (訳 柴野貞夫 2018515日)