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(世界の新聞/ 朝鮮・ウリミンジョクキリ 2019年110日付)
http://www.uriminzokkiri.com/index.php?ptype=ugisa1&no=1165165

米国が相応な実践的行動で応えた場合にのみ、朝米関係はより確実なものとなる

                                                         チェ・ウンギョン


我々の善意と寛大さにも限界がある、今や米国が行動する番だ

昨年末、米国国務省は、新年の対朝鮮外交指針を反映した《東アジア太平洋地域合同戦略報告書》と言うものを発表した。
報告書によれば、米国務省は、新年の対朝鮮外交の焦点を、《核開発凍結と、核兵器と弾道ミサイル、核分裂物質生産の中断と非核化に向けた初期段階の措置の確保》などに置き、朝米交渉の当面の目標は、核凍結を基本とする非核化であり、長期的な目標は、北 朝鮮の《最終的に十分検証 された非核化》として打ち出した。
また、国際的な制裁圧迫騒動の名分を,従来の《核実験と弾道ロケット発射》から、《(北による)核の伝播(拡散)》に変えるかと思えば、2018年に制裁圧迫が重要な役割を果たしたのであり、(それを)重要な梃子として継続しながら、《先非核化の後、制裁緩和》(訳注:先に、北を武装解除・核放棄をさせ、その後に制裁を緩和するという、米国の一方的主張)を、対朝鮮協議戦略として、ほじくりかえした。
これは、朝米両国が、世界の前に確約した敵対関係清算の目標と背馳(はいち)、するだけでなく過去の旧態と偏見から、一歩も抜け出せない古い戯言(たわごと)に過ぎない。
周知の如く、朝米共同声明は、朝米関係史上初めて、二首脳が新しい朝米関係の樹立と、朝鮮半島と世界の平和と繁栄、安定を推進して確固たる意志を厳粛に明らかにした歴史的宣言であり、朝米敵対関係を清算し、新しい未来を切り開いていこうとする両国人民の共同の志向と要求を反映した大きい里程標である。
シンガポール朝米共同声明以来、我々は敵対関係の解消と、お互いの信頼を回復するために多くの努力を傾けている。 内外のメディアは、シンガポール朝米共同声明履行の為の我々の努力に、全的な支持を表しながら、米国がそれに相応して、積極的に乗り出さなければならないと主張している。
世界の耳目(注目)を集めたシンガポール朝米共同声明が発表されてから、半年が経ったが、その履行で米国の具体的な行動がなく、無為の状態にあるというのが世界の言論の一様な評価だ。朝米協議が膠着状態から抜け出そうとすれば、朝鮮半島の非核化を実現する為の、我々の主導的であって、誠意ある努力に、米国が相応の措置で応え出なければならない。
それにもかかわらず、米国は何もせず、座り込んで我々に多くの措置をとれと、一方的に横車を押している。我々が、核試験と弾道ロケット発射を中止して一年が経つのに、それを巡って(米国が)執った、不当なあらゆる措置を解除するのは、余りにも当然である。我々の善意と寛大さにも限界があり、十分尽くした我々から、今よりも更に、毛の先ほどの一方的譲歩も期待してはならない。
今や、米国が行動する番だ。我々の主動的で先制的な努力に、米国が信頼性のある措置を取り、相応の実践的行動で応えて出た場合は、2国の関係はより確実で画期的な措置を取っていく過程を通じて、すばらしくも速い速度で、前進することであろう。
                                              (訳 柴野貞夫)