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(世界の新聞/「《自衛隊の軍事活動範囲の拡大は再侵略のため」 労働新聞 201958日付)
http://www.uriminzokkiri.com/index.php?ptype=igisa2&no=1171998&pagenum=3

      「自衛隊」の軍事活動範囲の拡大は再侵略のためのもの

安保関連法「国際連帯平和安全活動」を初めて適用。シナイ半島への陸上《自衛隊》の派遣は、公開的な侵略への道だ

英国軍とも<訪問部隊地位協定の締結>を画策する日本
日本が《自衛隊》の軍事活動範囲を世界的版図にまで拡大している。 方式は、他の国の軍隊と協定を締結して合同軍事演習を行い、「平和と安全保障」の看板をつけて海外に出て軍事活動を繰り広げるのだ。昨年に、海上《自衛隊》とイギリス海軍の間で、陸上《自衛隊》と英国陸軍の間で、合同軍事演習が行われた。
今、日本は《自衛隊》と、英国軍間の訪問部隊地位協定を締結しようと図っている。 既に検討段階に入った。 今後、協定が正式締結されれば、《自衛隊》が相手国で合同軍事演習をするとき、法的扱いを受けることになるという。 日本は「平和」を云々しながら、他の地域にも武力を突っ込んでいる。


日本版海兵隊《水陸機動団》を載せた「空母・出雲」が、5か国の海軍と合同軍事演習
最近では、政府がエジプトのシナイ半島に陸上《自衛隊》を派遣する計画を批准した。《水陸機動団》を乗せた海上《自衛隊》の「出雲」号が、中国南海へ進出し、そこから5つの国の海軍と合同軍事演習を行うことになる。
 《自衛隊》の慌ただしい動きは、アジアをはじめとする世界の多くの地域の国々の当然の警戒心を呼び起こしている。 それでも日本の反動層は、自国の安全保障環境を用意するためのものであるとか、国際社会の一員として、世界の平和保証に貢献するためのものであるとか、理屈に合わない事をいっている。
《自衛隊》の軍事活動は、明らかに、ますます露骨になっている海外膨張策動の一環である。 過去に果たせなかった「大東亜共栄圏」の昔の夢を実現するためのものである。 「自衛隊」の海外軍事活動は、安全保障関連法に基づいて行われている。


シナイ半島への陸上《自衛隊》の派遣は、公開的な侵略への道だ
日本の共同通信は,シナイ半島への陸上《自衛隊》の派遣は、安全保障関連法の施行で可能となった、「国際連帯平和安全活動」を、初めて適用するものとなったとしており、NHK放送は、安全保障関連法によって《自衛隊》が、「国際的な平和協力活動」にも参加できるようになったと評価した。
これは、事実上、日本が公開的な侵略の道に乗り出すことができるようになったことを意味する。 日本人自体が、安全保障関連法の為に、好むと好まざるにかかわらず、海外で繰り広げられる戦争に巻き込まれざるを得ず、それによって、国の安全に危険が造成されると懸念しているのは、偶然ではない。
無制限な軍備拡張で、《自衛隊》は、大規模な侵略武力として育っている。日本の反動支配層は、軍事的な力の優位に基づいて周辺国を制圧して再侵略の野望を達成しようとしている。過去に力が弱かったため敗れたと言うのが、日本反動層の支配的な見解である。 日本は古くから、軍事費を体系的に、系統的に伸ばしており、新しい武装装備の開発と生産に莫大な資金を費やしてきた。 無制限な軍備拡張で、《自衛隊》は、大規模な侵略武力として育った。
日本の反動支配層は、これにも飽き足らず、地上配備型迎撃ミサイル体系《イージスアッシャー》と最新鋭の戦闘機の導入、次世代レーダー開発など、天文学的な額に達する資金を投資している。  「自衛隊」武力を、北東アジアの国々に近い西日本に集中配置し、ともすれば火遊び騒動を引き起こしている。
海外にまで出て、他国の軍隊と合同軍事演習を繰り広げている。これはすべて、《自衛隊》の作戦能力を高め、活動範囲を拡大する事と同時に、不意の先制打撃の為の手法を錬磨しようと言うものだ。
日本の《読売新聞》は、今回の海上《自衛隊》の《出雲》号が、米海兵隊の様な役割をする《水陸起動団》と一緒に、中国南海で軍事演習をする事は、中国を牽牽制しようとする事に、目的があると伝えた。 「自衛隊」の軍事活動範囲の拡大が再侵略のためだと言うのは、もっと論ずる余地が無い。日本が侵略の道に再び乗り出すのは時間の問題である。
「日の丸」掲揚と「君が代」斉唱を介して、青少年達に侵略の歴史に対する自尊心、軍国主義に対する憧憬、敗北に対する復讐心を育て様としている安倍政権と日本の反動層は、その実現のために、軍国主義思想を国民の中に絶える事無く注入させる一方、戦争憲法操作策動に発狂している。
軍国主義思想鼓吹の,一番の先頭には、安倍を始めとする日本の政治家達が立っている。将にこの間も、安倍が靖国神社へ供え物を奉納したし、極右団体である《すべてが靖国神社に参拝する国会議員の集まり》に網羅された政客達が、群れとなって神社に押しかけ頭を下げた。
靖国神社に、日本の政治家たちが押し寄せ通うのは、歴史の厳正な審判を受けた特級戦犯を《英雄》として、《愛国者》として押し立て、彼らを追悼することを定例化し、新しい世代に侵略の精神を植え付けようとするものだ。 教育機関で《日の丸》を掲揚し、 《君が代》を歌う事を強要しているのも同じことである。

《日の丸》と《君が代》は、アジアの国を侵略し流血殺戮蛮行を敢行した日本の歴史の象徴
過去に日本帝国主義者は、《日の丸》を掲げ、《君が代》を張り裂けんばかりに歌いながら、アジアの国を侵略し、流血殺戮蛮行を敢行した。 このようにして、「日の丸」掲揚と「君が代」斉唱は、日本の侵略の歴史を肯定して再現しようとする危険な行為として、国際的な抗議を呼び起こしている。
日本の執権勢力は、「日の丸」掲揚と「君が代」斉唱を介して、青少年達に、侵略の歴史に対する自尊心、軍国主義に対する憧憬、敗北に対する復讐心を育て様としている。 再侵略のための日本の反動層の策動は、北東アジアと世界の平和と安全を破壊している。
地域の平和と安全を願う国であれば、侵略戦争を夢見る日本に対する警戒心を、少しも緩めず、鋭く注視しなければならない。
                                              (訳 柴野貞夫)