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(世界の新聞/「日本の反動は御主人を背負ってどこへいく」 朝鮮・労働新聞 2019年5月16日付)
http://www.uriminzokkiri.com/index.php?ptype=igisa2&no=1172427&pagenum=4

            日本反動は御主人を背負って何処へいく

過去の再侵略亡霊を思い浮かべる怪物である航空母艦―《出雲》号が、《平和憲法》によって、交戦権と戦闘力を持つ事が出来なくなっている筈なのに、大洋での長期訓練の為に横須賀基地を出港し、中国南海に向かっている。

 

写真上《ヘリコプター搭載型護衛艦》と称する航空母艦《出雲》 (出処―自衛隊HP

【要約】

●日本は佐世保基地に、《MX―22オスプレイ》を搭載と《MX―22オスプレイ》を搭載した米海軍の大型強襲揚陸艦、《アメリカ》号と、《ニューオリンズ》の配備を引き入れた。
●日本は、軍事専門家が指摘するように、護衛艦の帽子を被っているが、何時でも先制攻撃能力を持つ航空母艦に転換する事が出来る《出雲》に、最新鋭ステルス戦闘機《F-35B》を搭載する計画を公然化し、米海兵隊を模倣し、上陸作戦の為の専門部隊として組織された陸上《自衛隊》の水陸起動団兵力を乗船させた。
●既に、《出雲》号は、他の国々との共同海上訓練の名目の下で、太平洋は無論の事インド洋まで動き回り、遠洋作戦能力を備えた。
●《平和憲法》によって、交戦権と戦闘力を持つ事が出来なくなっている日本が、空母を保有しようとする事自体が、黙過出来ない重大な問題だ。
●日本の反動達は、国際社会の指弾を押し切って、執拗に軍事大国化の道を疾走している。


最近、日本防衛省が、長崎県の佐世保基地に米海軍の大型強襲揚陸艦《アメリカ》号が配備されると発表した。艦船の排水量は、そこそこの航空母艦に匹敵する。
一方、佐世保基地には、排水量が約25 000tに達する、ドック型輸送揚陸艦《ニューオーリンズ》号も、追加で配備されることになる。 日本の反動達は、装備の運用能力について云々している。 問題は、大規模強襲揚陸艦に、最新鋭ステルス戦闘機《F-35Bと垂直離着陸輸送機《MV-22オスプレイ》が搭載されている事だ。 MX―22オスプレイ》を搭載は、日本が保有しようとする空母に搭載される戦闘機の機種である。
垂直離着陸輸送機《MV-22オスプレイ》は、相次ぐ事故で大きな危険を生み出すものとして、日本国民の中で恨みの対象、悪夢の武器として、冷ややかにあしらわれている。 これらの装備を引き入れて、その運用能力を強化すると騒ぐ日本の反動層の下心は、主人を背負って、軍事大国化、海外膨張の凶悪な野望を必ず実現しようと言う事にある。
日本は、既に、防衛計画の大綱と中期防衛力整備計画を決定し、護衛艦《出雲》号を、ステルス戦闘機《F-35B》を搭載する事が出来る空母として改造すると言うことを、最優先項目にはめこんだ。日本の反動層は、史上最高額の軍事費を使い果たし、その実行に拍車をかけている。 《平和憲法》によって、交戦権と戦闘力を持つ事が出来なくなっている日本が、空母を保有しようとする事自体が、黙過出来ない重大な問題だ。
日本は、《出雲》号と似たような能力を備えた艦船を4隻も保有している。 その艦船を改造すると、日本は、現時点では空母大国に変身することになる。 空母保有計画は、軍事大国化の野望に浮かれている日本の正体を、直感的に透視してみることとなる。
今、安倍勢力は、《航空母艦は、保有する事は出来ない。》と言う法律的障害を、除去し、軍事大国化の野望を合理化する為に、航空母艦が攻撃型であるか否かが、その保有名分の基準になると言う御託で、世論を欺いている。
幼稚な言葉遊びだ。既に、《出雲》号の進水当時、軍事専門家達は、それが護衛艦の帽子を被ったが、その大きさと現代化標準において、何時でも先制攻撃能力を持った航空母艦に転換されることが出来るものだと評価した。それが現実に立証されている。
しばらく前、過去の再侵略亡霊を思い浮かべる怪物である《出雲》号が、大洋での長期訓練の為に横須賀基地を出港し、中国南海に向かった。米海兵隊を模倣し、上陸作戦の為の専門部隊として組織された陸上《自衛隊》の水陸起動団兵力が、本格的な実働演習の為に艦船に搭乗した。
日本の反動達は、これに対し、長期間の航行や搭乗を通して、水陸起動団と海上《自衛隊》の水陸両用作戦上の関係強化を図るものだと、公然と大騒ぎしている。既に、《出雲》号は、他の国々との共同海上訓練の名目の下で、太平洋は無論の事インド洋まで動き回り、遠洋作戦能力を備えた。日本と言う、大きくない列島を防衛する為に、遥かに遠いインド洋まで、ほっつき回る必要はない。日本は、海上武装装備を大型化、遠距離化しながら、他の国々を隠れ蓑に立てて、その影の下で、実践能力を高めている。
現在、日本に必要なのは、遠距離作戦能力をマスターした「出雲」号に搭載される、ステルス戦闘機《F35B》の運用技術を獲得することである。日本の反動層が《安全保障体制の強化》を口実に、鹿児島県にある馬毛島を、航空母艦艦載機の離着陸訓練の為の基地にしようとしている事も、秘密ではない。
こうなれば、米海軍の大型強襲揚陸艦「アメリカ」号を引き込みながら、最新鋭ステルス戦闘機「F-35B」の運用能力強化を広告しまくる、日本反動達の本音を知っても余りある。
日本の反動達は、国際社会の指弾を押し切って、執拗に軍事大国化の道を疾走している。 日本が、御主人を背負ってあがき苦しんで行く海外膨張の道は、敗亡の前轍を踏む道だ。
                                              (訳 柴野貞夫)