ホームページ タイトル

朝鮮労働党第8回大会の解説 2021年1月5日〜12日

「朝鮮労働党第8回大会の主要文献集」より



党第8回大会の基本思想、基本精神
労働新聞 (2021116

朝鮮労働党第8回大会は、金正恩同志を朝鮮労働党の首班として再び高く戴いた栄光の大会、朝鮮式社会主義の全面的発展を成し遂げているうえで戦闘的な旗じるしを築いた歴史的な大会である。大会では社会主義の偉業を勝利の次の段階へ移行させるうえで提起される明確な闘争課題と方途が示された。

党が示した戦闘的課題を決死の覚悟で貫徹するために、すべての幹部と党員と勤労者が党第8回大会の基本思想、基本精神をよく知り、徹底的に具現すべきである。
金正恩同志はつぎのように述べた。
「皆が党第8回大会の打ち出した闘争綱領の輝かしい実現のために、栄えある朝鮮労働党の強化・発展とチュチェ革命偉業の勝利的前進のために、偉大なわが人民のために、よりいっそう力強く闘っていきましょう。」
党第8回大会の基本思想、基本精神は社会主義建設の主体的力、内的動力を非常に増大させ、各分野で偉大な新たな勝利を成し遂げていこうということである。言い換えれば、われわれの内部的力を全面的に整理整頓・再編成し、それに基づきあらゆる難関を正面突破しながら新たな前進の道を切り開かなければならないということである。
党第8回大会の基本思想、基本精神には現存する外部の挑戦を最も確実に、最もはやく撃破できる近道が明示されている。
総括期間、米国の狂気に満ちた攻勢とそれに追従する勢力の必死の圧迫封鎖策動のため、わが共和国をめぐる対外環境は、建国以来類がなく厳しかった。
わが党と共和国政府は善意の努力と最大の忍耐を発揮したが、米国の対朝鮮敵視政策は弱まるよりむしろ酷くなった。このほかに毎年押し寄せた大きな自然災害と昨年発生した世界的な保健医療危機の長期化も経済活動に深刻な障害となった。
これにより国家経済発展5カ年戦略で主要経済部門を盛り立てるために予見した国家的投資と必要な条件の保障が正しく実行されなかった。
客観的条件にかこつければ何もできず、主体の作用と役割が不要になり、不利な外的要因がなくならない限り、いつになっても、われわれの意志どおりに革命闘争と建設事業を推し進めることができなくなる。不利な客観的形勢を前に踏み止まり立ち上がる力、主動性を持って難局を打開していく実際の力は、他でもない主体的力である。
わが党はこれまでの5年間、自力を増強するための頑強な攻撃戦を組織・展開し、前代未聞の挑戦と厳しい難関の中でも社会主義建設を一歩前進させるための大切な元手を築き、この地に自存と繁栄の新時代、わが国家第一主義時代を開いた。自力が強ければ占領できない要塞、克服できない困難はあり得ない。
われわれが主体的力を一段と強めていく時、敵対勢力の反共和国孤立・圧殺策動をはじめ、いかなる外的要因にも無関係に朝鮮式社会主義建設を力強く前進させることができる。わが党が今回の大会で主体的力、内的動力強化を特に強調した理由がここにある。
党第8回大会の基本思想、基本精神には社会生活の各分野に内在している偏向と欠陥を成果裏に克服し、絶えず新しい前進の道を切り開くための基本要求が反映されている。
今回の大会では、国家経済発展5カ年戦略が科学的な打算と根拠に基づいてしっかり立てられず、科学技術が実際に国の経済活動を牽引する役割を果たさなかったことについて、また、不合理な経済活動システムと秩序を整備・補強するための活動が正しくなされなかった実態について具体的に分析・総括された。
これまで蔓延してきた誤った思想観点と無責任な活動態度、無能力をそのままにして、また、今のような旧態依然な活動方式をもっては、いつになっても国の経済を盛り立てられないということが、過去5年間の闘争を総括しながら見出した総体的な教訓である。
主体的力、内的動力は、われわれの内部が高度に整い、自力を十分に凝集させることができるようになってこそ、大きく増やすことができる。それゆえ今回の大会でわが党は、われわれの前進を阻む古い事業体系と不合理で、非効率的な活動方式、障害物を断固と取り除くための措置を講じることを強調した。
かつての過渡的な方式から脱皮し、図式主義を克服し、現実に即して対応することができない不合理な点を探し出し、早急に正すことが重要である。そうすることによって、今後達成すべき国家経済の展望目標をはじめとする社会主義建設のためのわれわれの闘争を、人民に実際の福利をもたらす偉大な革命事業にすることができる。
主体的力を強めていくうえでもっとも警戒すべきは、自画自賛と自己陶酔である。わが党は今までの党大会とは異なり、今回の大会で自らの活動を肯定的な面ではなく、批判的な見地で冷静に分析・総括した。決して成果が小さいからでない。それは新しい革新、大胆な創造、絶え間ない前進を志向・奨励し、主体的力、内的動力を非常に増やすことによって、社会主義建設の勝利的前進を加速化していこうとする、わが党の変わらない意志の噴出である。
すべての幹部と党員と勤労者が、わが党の志と意志を肝に銘じ、成し遂げた成果が大きいほど、やり遂げた活動で欠点はないのか、達成できたはずの目標なのに達成できなかったのは何であり、その原因はどこにあるのかと常に問題を提起し、積極的に改善していかなければならない。こうすることによってのみ、われわれの主体的力、内的動力を非常に強めていくことができる。
主体的な力を全面的に強化するというわが党の闘争路線と方針には、一日も早く人民に幸せな生活をさせようとする鉄石の意志が込められている。
人民を力強く守り、より高く押し上げ、うらやむものなく豊かに暮らすようにすることを第一使命としているわが党は、総括期間、強靭で大胆な気概と非凡な指導、献身的闘争で共和国を名実ともに世界的な核強国、軍事強国に浮上させ、大国がわが国家と民族の利益をほしいままに駆け引きしようとしていた時代を永遠に終わらせた。いかなる侵略勢力も絶対に神聖なわが国家を見くびることができなくなった条件の下で、今後残る課題は、人民が二度と苦労を知らず、裕福で文明的な生活を思う存分享受するようにすることである。
主体的力、内的動力を強化し、人民の要求と利益を最優先、絶対視するわが党の優れた政策と施策が、立派に実を結ぶようにしてこそ、人民生活が裕福で文化的になる。
すべての幹部と党員と勤労者は、党第8回大会の基本思想、基本精神を心に刻み、社会主義建設の新しい勝利を早めるための闘争を力強く展開していくべきであろう。

過去5年の総括期間における成果の根本要因

労働新聞 (2021118日)

 

党第7回大会以降これまでの5年間は、果敢な攻撃戦で度重なる難関を強行突破してきた闘争の日々であった。総括機関、社会主義建設で誇るべき成果が成し遂げられた結果、新たな発展の時代、わが国家第一主義時代が開かれ、わが革命を加速化していける大切な元手が築かれた。
金正恩同志はつぎのように述べた。
「偉大な金日成・金正日主義を百戦百勝の旗印に高く掲げた朝鮮労働党が革命と建設を正確に導いており、党と人民大衆の一心団結の不敗の力があるがゆえに、わが革命はいかなる困難も打ち勝ち、力強く前進することでしょう。」
党第7回大会決定を貫徹するためのこれまで5年間の闘争で収められた成果は、わが党の主体的な革命路線と賢明な指導がもたらした貴い結実である。
社会主義偉業は、厳しい挑戦と困難を伴うだけに、正しい闘争路線と戦略・戦術によってのみ上昇一路をたどるようになる。社会主義偉業に対する戦略・戦術的指導は政治的参謀部であり、領導的力量である革命的党だけができる。
革命の勝利は党の思想と路線、指導の勝利である。

「すべてを人民のために、すべてを人民大衆に依拠して」、これは総括期間、わが党が寸分の狂いも、いささかの譲歩もなく、しっかりと堅持してきた指導思想の中核である。信頼と献身、報いと信義に満ちた朝鮮労働党の人民大衆第一主義政治によって、わが革命の政治・思想陣地が打ち固められ、いかなる障害と挑戦も切り抜けられる不敗の力が蓄積され、人民大衆中心の朝鮮式社会主義の優位性と生命力が浮き彫りになった。
敵の卑劣な制裁策動を自彊力増大、内的動力強化の絶好の機会に逆転させる攻撃的な戦略、すなわた、社会主義建設で恒久的に捉えるべき政治路線へと深化・発展したわが党の自力更生戦略は、社会主義建設における新たな飛躍と粘り強い前進を担保し促す貴重な礎となった。
国家核戦力建設大業の完成に続く発展は、わが党の並進路線と指導力の勝利である。領土と人口もそれほど大きくなく、帝国主義反動の四面包囲の中にあるわが共和国の対外的地位が飛躍的な上昇変化を遂げた基底には、朝鮮労働党の大胆な路線転換と攻撃的な戦略、絶妙な対外活動があった。
党第8回大会の輝かしい設計図にしたがって進むわれわれの前途には、相変わらず無視できない挑戦と困難が横たわっている。しかし、党の思想と意図通りにだけすれば、不利なすべての主客観的要因を十分に克服し、社会主義建設における膨大な課題を容易に解決できるということが、わが人民の胸の中に刻み込まれた強靱不変の信念である。
金正恩委員長を総書記に高く戴いた百戦百勝の朝鮮労働党の指導があるがゆえに、わが人民は勇気百倍、意気高く社会主義偉業の新たな勝利に向けてより力強く進軍していくであろう。
党第7回大会以降、これまでの5年間の闘争における成果は、全人民が党の周りに固く団結した偉大な一心団結にその源泉がある。
総括期間、わが共和国をめぐる対外環境は建国以来、類がなく厳しかったが、われわれは他の者が想像もできない大きな成果を収めた。党第7回大会決定貫徹のための屈することない闘争の中で収められた勝利は一言で、自存と繁栄の新時代、わが国家第一主義時代を開いたことだと特徴づけられる。
非常に高まった共和国の総合的国力と尊厳、対外的地位は、決して歳月がもたらした偶然ではない。これは党の思想と偉業を絶対的に支持し、一心同体となって忠実に支えてきたわが人民の偉大な団結力がもたらした歴史の必然である。
わが革命の多難な歴史が圧縮された先鋭的な瞬間に至ったこれまでの5年間の厳しい試練を、純粋に客観的な条件や実務的な見地でとらえると、絶対に立ち上がることができないという結論しか導けない。

わが党と人民はこの世に唯一無二の絶対兵器である一心団結の威力で、万難を果敢に踏み越え、立ち上がったし、主動性を持って継続革新、継続前進してきた。
もし、われわれが敵対勢力の必死の圧迫封鎖策動に、一心団結の戦略で断固と対応することができず、未曾有の災難と災害の中で互いに助けあう集団主義的美風、全人民的な自発的一致性を発揮することができなかったならば、高貴な闘争で培ったすべてが一瞬で光を失い、自存と繁栄の新時代も生むことができなかったであろう。
党の周りに一心団結した人民の力こそ、いかなる大業も成就させ、如何なる試練も強行突破できる最強の力なのである。今日わが人民は一心団結の不敗の力で、党大会が打ち出した新しい闘争目標を必ず達成し、社会主義の進軍速度を倍加していく火のような一念で胸を膨らませている。
党中央と思想と志を共にし、生死苦楽も共にしていくわが人民の革命的進軍は、何によっても遮ることができない。
すべての幹部と党員と勤労者は、党への尽きることのない忠誠心と剛勇な奮発力を持って、党第8回大会決定貫徹のための神聖で、責任ある闘争で自分の使命と本分を全うしていくべきであろう。

新たな国家経済発展5カ年計画の中心的課題
労働新聞 (2021119日)

 

歴史的な朝鮮労働党第8回大会では、経済の持続的な上昇と人民生活の明確な改善・向上を成し遂げるための新5カ年計画を打ち出し、中心的課題を明確に示した。
金正恩同志はつぎのように述べた。
「新たな国家経済発展5カ年計画の中心的課題は、金属工業と化学工業を経済発展のキーポイントとし、基幹工業部門間の有機的連携を強めて実際の経済活性化を促し、農業部門の物質的・技術的土台を強固にし、軽工業部門で原料の国産化の比重を高めて人民生活を一段と引き上げることです。」
社会主義経済建設は今日、われわれが総力を集中すべき最も重要な革命課題である。経済問題さえ解決すれば、朝鮮式社会主義の優位性をいっそう力強く誇示し、その勝利的前進を加速化することができる。経済問題を早急に解決するためには、主要攻略対象を正しく定め、そこに力を集中すべきである。
新国家経済発展5カ年計画の中心的課題はまず、金属工業と化学工業を経済発展のキーポイントとし、基幹工業部門間の有機的連携を強化して実際の経済活性化を積極的に推し進めていくことである。
金属工業と化学工業は経済建設の二本柱である。金属、化学工業部門が奮起してこそ、人民経済の自立性と主体性が強化され、全般的発展と高い発展速度が保障される。金属工業と化学工業発展を先行させる原則で国家的な経済組織活動を綿密に行い、鉄鋼材生産と化学製品生産能力を大幅に伸ばすために、国の経済力を最大限、合理的に動員利用し、金属工業、化学工業部門から正常軌道、活性化段階へとしっかり引き揚げるべきである。
人民経済の活性化を実現するうえで、基幹工業部門間の有機的連携を強めることが重要である。社会主義経済は、すべての部門が不可分に連結された大規模な集団経済である。
社会主義経済建設全般の成否は、主として人民経済の根幹をなす基幹工業部門がいかに発展し、相互作用するのかにかかっている。金属工業と化学工業、電力工業、石炭工業、機械工業、採掘工業をはじめとする基幹工業部門間の有機的連携を強化していくとき、わが経済はいかなる外部的影響にも左右されることなく円滑に運営され、持続的に上昇するようになる。
中心的課題はまた、農業部門の物質的・技術的土台を強化し、軽工業部門に原料、資材を円滑に保障して一般消費財生産を増やすことである。
農業部門は社会主義経済建設の主要攻略部門である。農業部門で穀物生産を決定的に増やしてこそ、人民の食の問題、食糧問題を解決できる。
かつてわれわれの農業勤労者は、ひどい干ばつと大水が続き、あらゆるものが不足する中でも、科学農業、多収穫熱風を勢いよく巻き起こし、この過程で党の科学農業方針通りに行いさえすれば、不利な自然地理的条件下でもいくらでも穀物生産を増やしていけるという確固たる信念を持つに至った。党第8回大会決定貫徹のための闘争に立ち上がった農業部門の幹部と勤労者は意気込みは高い。
農業勤労者の高揚した熱意にしっかりした物質的・技術的土台が裏付けられるならば、農業生産で確実に誇れる成果を達成できる。
われわれは、種子革命、科学農業、低収穫地における増産、新土地探しと海面干拓に力を注ぎ、農村経営の水利化、機械化を戦略的課題として堅持し、農村に対する国家的支援を強化していくことによって、党が示した穀物の生産目標を必ず達成し、食糧の自給自足を確固と実現すべきである。
軽工業は、人民に裕福で文明的な生活を提供するうえで絶対的な位置を占める。軽工業部門で一般消費財生産を正常化・活性化してこそ、人民生活を偏ることなく安定的に向上させることができる。
一般消費財生産で提起される優先的な問題は、原料・資材の保障である。消費品に対する人民のニーズを満たすには、軽工業部門の工場の現代化を推し進め、弱い部分と工程を補強し、ない部分と工程を備えるとともに、原料・資材の問題を決定的に解決しなければならない。
軽工業部門の生産を正常化するための根本的方途は、原料・資材の国産化、再資源化を実現するところにある。
われわれの力、われわれのもので、一般消費財生産を正常化していくとき、人民生活が安定的に向上し、実際的な変化が起きるようになる。
すべての幹部と党員と勤労者は、新国家経済発展5カ年計画実行のための闘争で高い責任感と献身性を発揮し、各々の部門、各々の単位の仕事で明確な発展をもたらすべきである。

全党がより高く掲げるべき三つの理念
労働新聞 (2021122

 

党の指導力と戦闘力を全面的に強化し、われわれの主体的力、内的動力を増大して朝鮮式社会主義の全面的発展を成し遂げていようとするのは、金正恩総書記同志の変らない信念であり意志である。
金正恩同志はつぎのように述べた。
「わが革命の前に提起された重大な歴史的課題は、全党が以民為天、一心団結、自力更生をいま一度肝に銘じ、さらに高く掲げていくことを求めています。」
朝鮮革命の戦闘的行路は、以民為天と一心団結、自力更生の偉大な思想と精神で開拓され、前進してきた栄光に満ちた歴史として輝いている。
総書記同志は党第8回大会で行った結論で、「以民為天」、「一心団結」、「自力更生」にこそ、わが党の指導力を強められる根本的な秘訣があり、わが党が大衆の中にいっそう深く根をおろすための根本的方途があり、われわれが唯一に生き続け、前途を開くことのできる根本的保証があると強調した。
以民為天には、全党が人民に奉仕することを党建設と党活動の出発点であり、絶対不変の原則とする革命的党風を確固と堅持することに関するわが党の恒久的な要求が反映されている。
人民を天と見なし、人民のためにすべてを捧げる以民為天は、わが党の一貫した政治哲学である。わが党の指導思想である金日成・金正日主義は本質上、人民大衆第一主義であり、わが党の存在方式も、党活動の最高原則も人民のために滅私奉仕し、彼らがこの世にうらやむものがないほど豊かに暮らすようにすることである。
人民を生命の根と見なし、人民の利益と便宜を最優先・絶対視してきたがゆえに、わが人民は、党を運命の灯台、永遠なる生命の懐として信頼し従うようになった。
わが党は自らの赤い旗にハンマーと鎌と筆を刻み込んだ時から、人民と片時も離れたことがなく、つねに人民に依拠して革命を前進させてきた。歴史の厳しい難局の中でわが党が信じたのは、唯々偉大なわが人民だけであったし、わが人民は朝鮮労働党のまたとない支持者、助言者、援助者であった。75年の歳月、一途な心で党だけを絶対的に支え、党の偉業を自らの血と汗で守ってくれたわが人民がいたので、わが党はつねに泰然自若とし、革命の全道程を勝利と栄光で織り成すことができた。
わが党にとって人民より貴重な存在はなく、人民の利益より神聖なものはない。「すべてを人民のために、すべてを人民大衆に依拠して!」、これは、わが党が寸分の狂いも、いささかの譲歩もなく、しっかりと堅持している指導思想の中核である。すべての党組織と幹部は、わが党の以民為天の理念、人民大衆第一主義政治を高く掲げ、人民に無限に仕え、為民献身の道で決死の覚悟をもって奮闘すべきである。
党活動を親人民的、親現実的な活動に転換させ、権勢と官僚主義、不正腐敗行為との闘争を力強く展開する時、わが党の指導力と戦闘力は倍加され、チュチェの革命的党、母なる党の性格と本来の姿がより一層はっきりと浮き彫りになるであろう。一心団結と自力更生には、わが革命の生命線と前進動力に関する思想・理論的観点と政策的要求が含蓄されている。
チュチェの社会主義偉業は類がないほど困難で複雑な環境下で前進してきた。わが革命が勝敗と進退を決する試練の峠を、一大全盛期、跳躍期に逆転させ、社会主義の進路を成功裏に切り開いてこれたのは、決して天が与えた偶然ではない。そのすべての奇跡と勝利をもたらした神秘な力は、他ならぬわが人民の団結力、自力更生、刻苦奮闘の精神力である。敵対勢力の孤立・圧殺策動が悪らつになり、厳しい困難が横たわるほど、全人民と人民軍将兵たちが党の周りに思想・意志的に、道徳・信義的により一層固く団結し、自立、自力の旗印をさらに高く掲げた結果、朝鮮式社会主義はいささかの沈滞と足踏みもなく、上昇一路をたどることができた。一心団結は、わが革命の天下の大本、朝鮮式社会主義の不敗の威力であり、自力更生はわれわれの前進方向、発展方式だということが長く久しい闘争の中で確証された鉄の真理である。
社会主義の新たな勝利に向けたわれわれの進軍路には、依然として重大な挑戦と困難が横たわっており、力に余る正面突破戦を覚悟しなければならない。一心団結の威力、自力更生の創造大戦で最悪の形勢と試練を踏み越え、屈することなく前進してきたわが人民にとって克服できない困難はあり得ない。チュチェ朝鮮特有の団結力と自彊力で現存の脅威と挑戦を果敢に突破し、朝鮮式社会主義の剛勇な気概と必勝不敗性をことごとく誇示しようとする鉄の信念が千万の胸に刻み込まれている。
党の構想と決心を絶対的に支え、徹底的な行動実践で支えるわが人民の尽きることのない忠誠心と自力更生の精神があるがゆえに、われわれの勝利は確定的である。
すべての幹部と党員と勤労者は、わが党の「以民為天」、「一心団結」、「自力更生」の理念を心に刻み、活動と生活に徹底的に具現すべきであろう。

為民献身は幹部の使命であり、本分である
労働新聞 (2021123

 

金正恩同志は党第8回大会で偉大なわが人民を運命の天と見なし、真の人民の忠僕らしく為民献身の道に決死の覚悟で奮闘することを厳かに宣誓した。
いま、わが幹部は党中央と思想と志、歩調を共にし、為民献身の足跡をはっきり刻んでいく火のような誓いで胸を膨らませている。人民に奉仕するのは幹部の使命、本分である。
金正恩同志はつぎのように述べた。
「偉大な金日成・金正日主義は本質上、人民大衆第一主義であり、わが党の存在方式は人民に奉仕することです。」
為民献身は一言で、人民のために身を尽くすということである。言い換えれば、人民を最も貴重な存在と見なし、人民のためにすべてを捧げて闘う真の服務者の姿勢と立場を意味する言葉である。
為民献身の道は誰もが容易に歩める道でなく、一生を捧げても限りのない人民のための服務の道である。この道は人民のためには、抱えた悩みと苦労を楽ととらえて自らの苦悩と血と汗の代価として、人民の笑みを花咲かすことができるならば、それを人生の最大の幸福と生きがいと見なす、朝鮮の革命家以外には誰も簡単に選択できない人民愛の道、人民幸福のための創造と建設の聖なる道程である。
わが幹部にとって、人民のために捧げた人生、人民のための献身より大きな生きがいと誇りはない。為民献身は人民を天と見なす崇高な人民観に基づいている。人民のために忠実に服務するには、人民大衆に対する見解と観点を正しく持つことが重要である。正しい人民観を持った人にだけ、人民のために献身する真の服務者の姿勢が生まれる。
この世には国も多く、国ごとに人民はいる。しかし、わが人民のように勤勉で、素朴ながらも正義を愛し剛直な人民、党の後について革命の千万里の道を力強く歩む立派な人民はいない。金日成同志と金正日同志が天と見なしたわが人民を、純粋に金日成同志と金正日同志として胸に刻み、戴くように支えて行こうということが、わが党の確固不動な立場である。わが党はすべての幹部が崇高な人民観を備え、人民のために誠実に働いていく使者になることを一貫して強調している。
人民のための献身は言葉ではなく実践であり、行動である。寝ても覚めても、自らの地域、自らの単位の住民と従業員の生活向上問題について常に頭を働かせ、全力を傾ける献身的な服務者としての姿勢、ひとつでも多く人民のためになる創造物、実質的な結果をもたらすことにはかり知れない誇りと喜びを感じる奉仕精神は、まさにチュチェの人民観でしっかり武装した幹部に共通する徴表である。
人民を天とみなすわが党の気高い人民観を骨に深く刻む時、人民のための滅私奉仕の道を一寸の逸脱もなくまっすぐに歩むことができる。為民献身は人民の信頼に何としても報いようとする崇高な使命感に基づいている。革命する者にとって最も貴い富は、人民から与えられる信頼である。
わが幹部は、人民のために忠実に服務することを盟約した職業的な革命家、政治活動家である。幹部は誰もが人民の中から生まれ、人民の支持の中で指揮者となった人々である。幹部にとって人民の信頼より貴重なものはなく、人民から愛され尊敬されることより他に大きな表彰はない。幹部が担った職務の高さは即ち、人民の信頼と期待の高さであり、人民のために滅私奉仕すべき責任感の高さである。
信頼には報いと献身が伴わなければならない。自分を信じて推薦してくれた人民に忠実に服務するのは、わが幹部の当然の本分、道義である。幹部の栄誉と誇りは看板や権限、待遇にあるのではなく、人民の信頼と期待を命脈として胸に刻み、人民のために全身全霊を注ぐところにある。人民の信任が大きいほど人民の前では限りなく率直、誠実でなければならず、職位が上がるほど人民の中により深く入り込むべきは幹部の姿勢、本道である。つねに人民の期待と信頼を生活のすべてとみなし報いる一念で心臓の血をたぎらせる幹部だけが、人民のための滅私奉仕の道に明確な痕跡を残すことができる。
今日、総書記同志は、わが祖国をより強大で、裕福にし、わが人民により大きな幸福をもたらすために不眠不休の労苦と心血を注いでいる。常に人民に対する考えで眠れず、人民のための現地指導の道を休みなく続ける総書記の為民献身の歩みに心臓の鼓動を合わせ、生き闘っていく幹部がまさに、党に限りなく忠実な幹部である。
すべての幹部は、以民為天の崇高な理念を骨の奥深く刻み、人民大衆第一主義に限りなく忠実であり、朝鮮式社会主義建設の新しい勝利を獲得するための聖なる闘争で革命の指揮者としての責任と本分を立派に遂行していくべきであろう。

8回党大会から始まる革新と創造
朝鮮新報 (2021113日)

 

自らの力で新たな高揚期をつくる

朝鮮は自らの力を信じ、自らの力に依拠して「次のステージ」に移行する。変化する情勢に積極的に対処することで「朝鮮式社会主義の新たな高揚期、激変期」をつくりだす。朝鮮労働党第8回大会は、そのプロセスにおける大きな分水嶺となった。

 

チュチェの思想、理論の集大成

金正恩委員長は大会で9時間にわたり党中央委員会第7期活動報告を行った。報告の真髄は「自らの力、主体的力量をあらゆる面から強化し、現存する脅威と挑戦を果敢に突破して、ウリ(我々)式の社会主義建設で新たな飛躍を起こし確かな前進を遂げなければならないということ」(朝鮮中央通信)だ。ここには、労働党の指導思想である金日成−金正日主義、チュチェ(主体)の思想と理論が集大成されている。委員長は党大会の開会辞で、今大会が労働党の創建者、建設者である先代領袖の革命思想と偉業に忠実であると宣誓したが、その意志は活動報告の内容に貫かれていた。
労働党はいつの時代も革命と建設における主体の作用と役割を重視した。客観的要因の支配を受け、それに順応する道を探すのではなく、領袖と党、人民大衆が固く結束し、主体を強化することで客観的要因が自らに支配されるようにした。客観的条件を後退と沈滞の原因と捉えると外的要因がなくならない限り何もすることができない。自らの力、主体的力量を強化してこそ、現存する難関を最も確実に最も早く突破することができる。それがチュチェ思想で武装した社会主義政権党の観点であり立場だ。
主体を強化する方途には二つの側面がある。一つは、金日成主席、金正恩総書記の座右の銘であった「以民為天(人民を天のごとくみなす)」の理念を具現した人民大衆第一主義の政治を一貫して実施し、党と人民の一心団結を固めること、もう一つは、内部の欠陥、非正常で不合理な現象を放置せず、それを是正、克服することで内部の潜在力を余すところなく発揮させることだ。
8回党大会を控えた4ヶ月間、党中央委員会は第7回党大会(2016年5月)決定の執行状況を分析総括した。そのために、中央党の各部署と全国の党組織の活動資料を総合するにとどまらず、非常設の中央検閲委員会を組織し、事業の現場に派遣して実態を調査した。決定遂行における誤りの原因は何か、党の指導にどのような過失、寛怠があったかについて現場で働く労働者、農民、知識人党員の意見を聞いた。真相を直視し、先代領袖から受け継いだ「以民為天」の理念を徹底的に実践した。
大衆の意見に基づき党大会の準備が進められる過程で、人民のための対策、現実的で実効性のある方略が立てられた。そして数百万の労働党員と数千万の朝鮮人民の運命と英知を代表して五千人の代表者が第8回党大会に参加した。代表者たちは「以民為天」の理念と人民大衆第一主義思想で貫かれた金正恩委員長の報告を聴取しながら、自分たちの部門、現場における5年間の事業実態を振り返った。

欠陥と教訓を前進と飛躍の足掛りに

党中央委員会が事前予告したように8日間にわたり行われた第8回党大会は「働く大会、闘う大会、前進する大会」となった。第7回党大会決定の執行過程に露呈した欠点と教訓が分析評価され、それを前進と飛躍の足掛りにするための方策が提起された。放置すればより大きな障害となり得る欠陥を大胆に認めて、再びそのような誤謬を繰り返さないために断固たる対策を講じるという胆力こそが、今大会の特徴であった。
一方、第7回党大会で示された国家経済発展5カ年戦略の目標が、ほぼすべての部門で未達成に終わるなど、多くの分野で欠陥が露になったが、これは新たな発展段階、社会主義偉業を前進させる過程で現れた偏向であり、自らの知恵と努力でいくらでも是正、解決することができるという確信も表明された。
実際に朝鮮には新たな前進と飛躍を遂げるための担保がある。党大会報告でも言及されたように述べたように第7回党大会開催後、激動の5年間に朝鮮は「勝利のステージ」をすでに経験した。党員も人民もそれを実感している。
何よりも、人民大衆第一主義の政治が全面的に実施され、社会主義建設の主体が強化された。チュチェ思想を具現した労働党の自力更生戦略は、米国を筆頭とする敵対勢力の制裁策動を自強力(自らを強くする力)増大と内的動力強化の機会に反転させ、自立的民族経済の命脈を守りぬく過程で経済を再整備し発展させるための新たな潜在力が蓄積された。また、ICBM試射成功による国家核武力の完成と持続的発展、新型先端兵器の開発完成によって朝鮮の軍事技術的強勢は不可逆的なものとなった。これは朝鮮を勝利に輝く「次のステージ」へと導く労働党の戦略的構想実現において大きな意義を持つ。また、戦略国家の位相に相応しい積極外交を展開したことで、朝鮮の対外的地位は飛躍的に上昇し、周辺大国との伝統的な友好協調関係と社会主義諸国との連帯が強化された。
現在の内外情勢は5年前とは大きく異なる。そして朝鮮の前進を妨げている障害は、外部にも内部にも存在する。第8回党大会は、過去の事業を欠陥と教訓を中心に分析、総括するとともに「党と国家の全般事業を新たな革新、大胆な創造、不断の前進を目指し、奨励する方向にしっかりと転換」させることを闡明した。
コロナ禍と加速化する社会の分裂、対立など、過酷な挑戦と不安に満ちた今日の世界において、朝鮮が内部の古いシステムと不合理で非効率的な秩序を一掃し、内なるパワーを全面的に整理整頓、再編成することによって、外部のいかなる妨害もものともせず、発展の道を突き進むならば、そのような朝鮮の動向は今後の内外情勢の変化発展に大きなインパクトを与えることになる。

「わが国家第一主義時代」の目標

 8回党大会で示された国家経済発展5カ年計画の核心、主題は依然として自力更生・自給自足である。経済のシステムと部門間の有機的連携を復旧整備し、自立的基盤を固め、いかなる外的影響にも揺らぐことなく朝鮮経済を正常軌道に乗せることを計画の目的としている。
このように第8回党大会は、現実に即しながら第7回党大会が開催された5年前よりも意欲的かつ大胆な目標を掲げた。そこに至る経緯と背景に注目する必要がある。この期間に朝鮮が達成した「勝利」の特徴は、「わが国家第一主義の時代」を切り開いたことにあるという。金正恩委員長が行った党大会報告は、それをあらゆる挑戦を乗り越え独自の力を増大させた結果として誕生した「自尊と繁栄の新時代」だと説明している。
まさにそのような自尊心から出発して対外活動の方針と目標を「社会主義建設を政治外交的に担保する」ことと規定し、対外活動の焦点を「朝鮮の前進を妨げている障害、最大の主敵である米国を制圧、屈服させる」ことに合わせると言明した。今後も「強対強、善対善」の原則で米国に対峙するという党大会報告の内容も「わが国家第一主義の時代」を生きる労働党員と全人民の総意を反映したものだ。
朝鮮を敵視してきた国々では、新年を迎えても人々が一寸先を見通せない困難な状況に置かれ、社会的な不安と危惧が続いている。一方、第8回党大会を通じて確認されたのは、今後の内外情勢の変化発展で主導権を握ることに対する労働党の自信感だ。朝鮮はさらに強大になる。そのための指針、国内の潜在力を余すところなく発揮するための方略を示した金正恩委員長の活動報告は、朝鮮中央通信などメディアを通じて要旨のみが公開されが、党大会参加者が9時間をかけて聴取した報告の詳細と労働党の戦略戦術が反映された党大会決定書は、党内限定本としてすべての組織に伝達、浸透されるという。朝鮮のすべての部門、現場で報告の内容に則して、自らの力を強化し、主体的力量によって難関を突破していくための闘いが始まる。「次のステージ」に向けた朝鮮の歩みは、どの国も阻止することはできない。