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(朝鮮民主主義人民共和国 労働新聞 2012925日付)

http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2012-09-25-0054&chAction=

                                                          

 

過去の清算を離れた、日朝関係改善はあり得ない

 


 

日本で、日朝関係をめぐり、道理に合わない詭弁などがしばしば出回っている。その提唱者達は日本の政治家達だ。彼等は二国間の対話に介入して、それが進捗しようと思えば、≪根本問題≫が解決されなければならないとか何とか言いながら、我々(朝鮮側―訳注)によって日朝関係が解決しないかの様な輿論を言い触らしている。それこそ出鱈目この上ない。彼等の主張は、正義と不正義が逆さまにされた強盗的論理だ。

一体全体、日本の政治家達は、日朝関係改善の根本問題が何であるかを知って、そんな類いの声をむやみやたらに語っているのであろうか。明白に言えば、悪化した日朝関係を改善しようとすれば、日本が先次的にしなければならない事がある。

それは、過去、(日本が)我が人民に犯した罪悪から決算する事だ。それを離れた日朝関係改善と言うものはあり得ない。過去の清算こそ、関係改善の為の出発点であり、根本問題だ。これがなくなれば(実行されれば)、他の問題も順調に解決する事が出来る。

そうであるのに、日本の政治家達はこれを理解できないと言う話なのか。決してそうではない。彼等は故意に、その様な行動をしているのだ。これは、我が軍隊と人民を極度に激怒させている。我々はこの機会に、日本が犯した過去の罪行に対し、もう一度明らかにせざるを得ない。

日本が武力を発動した強盗的方法で、主権国家である我が国を悪辣的に強占し、類例のない植民地的統治を実施したと言う事は、歴史が公認している。この間、日帝が敢行した罪悪は、古今東西にあって見た事がないものであり、彼等が我々に与えた精神・道徳的、人的及び物的損失は推し量る事が出来ない。

 

●特に日本が犯した、性奴隷犯罪を始めとした特大型反人類的犯罪は、我が人民の胸の中に永遠に癒えることが出来ない痛恨の傷を残した。

 

既に世上に広く知られたように、日帝は朝鮮強占時期、840万名に達する朝鮮人達を強制連行、拉致し、戦争の弾(たま)として利用したり、死の苦役場に追いやり、牛馬の様にこき使い、100余万名を残忍に虐殺し20万名の朝鮮女性達を性奴隷にし、恥辱と死を与えた。国際社会界の驚愕を生んだ日帝の、過去強制連行、拉致犯罪は、歴史の一頁に鮮明に残っている。

日本軍性奴隷犯罪は、国家的に組織された強制連行、拉致行為の直接的産物として、世界最大の拉致国家である日本の犯罪的罪行を、そのまま告発している。

1918年のシベリア侵略(誕生まもない、ソビエトロシアへの軍事介入−訳注)後、日本は≪軍隊の戦闘力を維持する為には、彼等の性的欲求を満たさなければならない≫と言う、変態的な軍事論理に基づいて、軍隊内に性奴隷制度を持ち出す事を画策した。そして他国の女性達に対する強制連行、拉致が進行されたのであり、大陸侵略と太平洋戦争の全期間、持続された。

日本陸軍省は、天皇の承認、指令の下に、性奴隷制度を持ち出し、<性奴隷の確保>と≪慰安所≫設置を直接推進した。軍部が立てた目標に従い、我が国とアジア地域の女性達に対する強制連行、誘拐行為が敢行された。こんな犯罪行為が最も悪辣に敢行された所は我が国であったのであり、その基本執行者は日本の統治機構である朝鮮総督府であった。朝鮮での日帝の女性拉致、強制連行犯罪行為は、中世期的≪女性狩り≫を彷彿とするものだった。

日帝は、深夜に農家を襲撃し女性達を捕まえ、真昼間に自動車を行き来きさせながら、田畑で働いたり、道行く女性、井戸端で洗濯していた女性達を、梱包荷の様に載せて逃げた。20歳前後の女性は無論、母親のチマに隠れたり、ままごと道具で遊んだ幼い少女たち、子供のいる母親、結婚式を控えた婚約者達まで拉致、強制連行した。日中戦争と太平洋戦争挑発後、日帝は朝鮮女性達の強制連行、拉致、誘拐行為を更に大々的に敢行し、彼女たちをアジア太平洋地域の戦場に引っ張って行った。

こうして、20万名の朝鮮女性達が中国、インドネシア、フィリピン、マレーシア、シンガポール、ブルネイ、タイ、ミャンマー、クリル列島、サハリン、グアム島など日帝の占領地などと日本軍が駐屯した場所で、性奴隷生活を強要されなければならなかった。

日帝は性奴隷として引っ張って行った朝鮮人女性達を、人として思わなかったし、侵略軍の性的要求を充足させてやる≪動物≫として扱った。日帝侵略者たちは、性奴隷たちが彼等の要求に応じない時には裸で、釘を打った板に転がし血まみれになるようにしたり、首を切って殺した。ひいては、同僚の死を前にして泣いている女性達に、死体を輪切りにし釜で煮出し、強制して食べさせる事までした。日帝の人権蹂躙蛮行で、数多い朝鮮女性達が、見知らぬ、水の合わない異国の土地で、無残に死んだのであり、九死に一生で命を拾った性奴隷生存者たちも、羞恥と侮蔑感、苦痛のなかで生きるが、怨恨を抱いて死ななければならなかった。

 

●日帝は,数多い我が人民たちを強制連行、拉致し、奴隷労働を強要し、不幸と苦痛をおっ被せる犯罪的蛮行も、敢行した。

 

当時、侵略戦争のエスカレートで、労働力の枯渇状態に陥った日帝は、その解決方案を朝鮮人に対する大々的な強制徴発でさがし、各種悪法を操作して数多い朝鮮人達を徴用などの方法で、死の苦役場などに引っ張って行った。日帝の徴用対象には、職業や歳や性別などの様なものは眼中になかった。それこそ、朝鮮人すべてがその対象となった。日帝は朝鮮人達を徴用で引っ張って行く為に、強制連行、拉致の方法を適用した。

強制連行、拉致被害者達の被害真相調査資料によれば、日帝の朝鮮人強制連行、拉致蛮行は、徴発、逮捕、懐柔欺瞞、恐喝、脅迫、詐欺いかさま、などの物理的強制と、精神的強制を結合した犯罪だった。日本の図書≪相生市の歴史≫に、≪徴用が、強制連行形式の性格を帯びていたので、朝鮮人の中から逃げ出す人々が続いて現れた≫と記録されている事実が、その事を明白に実証してくれている。

強制連行、拉致された朝鮮人は、日本領土、南洋諸島、フィリピンなど日帝の侵略の足が届くその何処にでも連れて行かれ、中世的な奴隷労働を強要された。日帝は強制で引っ張って行った朝鮮人達に奴隷と同じ≪規律≫を強要し、少しでも彼等の気に障る行動をする人々には、野球のバットで打ち、角材を挟んでひざまずかせる事、バケツを持って長い時間立たせるなどの非人間的な≪罰≫を適用した。日帝は、初歩的な労働条件さえ準備せず、過酷な労働で朝鮮人を酷使させた。

日帝は、我が朝鮮人民を、労働保護施設が全くない軍事施設物の工事現場や、鉱山とダム、鉄道建設現場など、最も危険で耐えがたい部門に引っ張って行き、≪働く動物≫、≪話をする道具≫として扱われた。

日本で発見された1944~1945年の資料に、当時、日本全国にあった549カ所の軍事施設物工事現場等に、強制で引っ張って行かれた朝鮮人達が、奴隷労働を強要されたと指摘される事実、日帝の以前の東部軍諜報士官だった或る日本人が、極秘密に建設を進めた≪松代(まつしろ)大本営≫の地下防空壕で、19454月から日帝が敗亡するまでの間に、日帝に強制連行、拉致された、約2000人の朝鮮人が、鎖に繋がれたまま過酷な強制労働を強いられたと告発した事実は、それを実証して呉れる端的な実例となる。

日帝は、数多い朝鮮人達を、強制連行、拉致し、中世期的な奴隷労働を強要しただけでなく、無残に殺戮した。日本が誇る3大トンネルである清水、丹那、前山(せんさん)トンネルだけでも、数多い朝鮮青壮年達が残酷に死んだ。

この事実に対し、或る日本人は≪朝鮮新報≫に発表した目撃談で、≪朝鮮人の死体を押し車に乗せ、土を掘った穴にどんどん放り込んだ。生死も確認せずに、地中に埋めた朝鮮人が多かった≫と吐露した。こんな事実は、日帝の極悪非道な人権蹂躙犯罪の中で、ごく一部に過ぎない。

朝鮮強占の全期間、日帝は労働条件が最も悪い炭鉱、鉱山などに強制連行、拉致した数多い朝鮮人達を強制で押し込んで酷使させ、無残に殺したかと思えば、大砲の弾(たま)として追い立てたり、軍属に引っ張って行って、苦役と死を強要した。さらには、太平洋戦争時期、南洋群島に進出した日帝侵略軍は、補給路が遮断されるや朝鮮人軍属達を捕まえて食べる、人食い人種も躊躇わずに敢行した。

実に日帝は、朝鮮人民の前で、千秋万代をめぐって、そそぐことが出来ない特大型の反人類的犯罪を犯した。罪を犯せば罪を感じて詫びなければならない。それは人類の道徳であって、法的要求であり、慣例だ。そうであっても日本は、過去犯罪に対し一度も認めず、それに対する謝罪と賠償を回避している。

世上には、本意であろうがなかろうが、間違いを犯した国と民族が少なくない。しかし、自分の過去犯罪に対する反省と贖罪を、執拗に回避する国は唯一日本だけだ。日本のこの様な破廉恥な態度は、我が軍隊と人民の憤激を醸し出している。我が人民の中では、必ず日本の犯罪行為を決算し、民族の恨みを解かなければならないと言う主張が激しく響き出ている。

日本は、我が軍隊と人民の感情と意思をはっきりと知り、過去の罪行を一日も早く清算しなければならない。これは日本自身の為にも必要なことだ。

我が人民は、過去日帝が犯した特大型反人類的犯罪の対価を必ず受け取らなければならないだろう。

(訳 柴野貞夫 2012929日)

 

 

<参考サイト>

☆「従軍慰安婦強制動員」の強制否定は、安倍政権の確信犯的行為である

歴史に挑戦する軍国主義的妄動―安倍《靖国》発言 
(朝鮮民主主義人民共和国・労働新聞 2009年5月20日付)

 

☆朝鮮人強制連行、北出身者が日本で初証言

http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/sinboj2002/10/1004/81.htm

 

☆強制連行犠牲者遺骨名簿に対する調査報告書http://tabakusoru.hahaue.com/shiriyo.sengo.2005052700.html

 

○安倍晋二に関する時事問題研究会の<参考論文


☆日本資本家階級(日経連)とその代理人安倍自民党政府は“憲法改正”と“民衆への悲惨な犠牲の転化”によって、人間性腐敗社会を作ろうとしている 2007年1月23日)


☆日本資本家階級とその代理人・安倍自民党政府によって、働く民衆への「極限の収奪」が始まっている(2007年1月23日)

 

☆現在、国家権力(安部政権と経団連)による、働く民衆の諸権利への剥き出しの攻撃が始まっている
(2007年1月23日)

 

☆安倍が辞任して、慌てて病院に逃げ込んだ真の理由/2007参議院選挙総括 (3)
☆安倍自民政権の崩壊は近い/2007参議院選挙総括 (2)
☆民衆は安倍改革に生存の危機を実感した/2007参議院選挙総括 (1