(世界の新聞/ 米国・インターネットメディア「VOX」の報道 韓国・ハンギョレ 2018年8月30日付)
http://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/859922.html
トランプが終戦宣言署名の約束を反故に
金正恩に終戦宣言に署名すると約束しておきながら、朝鮮に対し<先非核化要求>をしている
ワシントン/ファン・ジュンボム特派員
▲上写真 6・12シンガポール首脳会談でのキム・ジョンウン委員長とトランプ大統領
トランプは「会談を終えてすぐに平和宣言に署名する」と約束した
ドナルド・トランプ米大統領が、6・12シンガポール首脳会談で金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮国務委員長に「(朝鮮戦争)終戦宣言にすぐ署名する」と約束したという報道が出てきた。
米国のインターネットメディア「VOX」は、29日(現地時間)、関連事情に詳しい2人の消息筋の話を引用して「シンガポール首脳会談で、トランプ大統領が金委員長に『会談を終えてすぐに平和宣言に署名する』と約束した」と報道した。金委員長がこれを要請したのか、トランプ大統領が先に言い出したのか、トランプ大統領が署名する日まで具体的に約束したかは不確かだと同メディアは伝えた。
「VOX」はまた、トランプ大統領が首脳会談前の6月1日にホワイトハウスを訪問した金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長兼統一戦線部長にも同じ約束をしたと北朝鮮は思っていると報道した。トランプ大統領がこのような約束をしたのに、米行政府が北朝鮮に対し「終戦宣言の署名の前に核兵器の解体から進めろ」と要求すると、朝鮮が米国に対し敵対的発言をしたのだと同メディアは伝えた。ある関係者は、同メディアに「トランプ大統領が平和宣言を約束し、ゴールポストを動かして、それを条件付きのようにしたならば、米国が約束を破ったと見られるだろう」とし「朝鮮がなぜ怒るのか理解できる」と語った。
6・12朝米首脳会談の共同宣言は、
@ 新しい朝米関係樹立
A 朝鮮半島の恒久的・安定的平和体制構築努力
B 朝鮮半島の完全な非核化努力
C 米国の戦争捕虜と失踪者遺骨送還
という、4つの内容から構成されている。トランプ大統領は会談後の記者会見で「平和条約も議論したか」という記者たちの質問に対し、「合意文に含まれていない内容もある」と答えた。
しかし、ヘザー・ナウアート国務省報道官はこの日、ブリーフィングで「終戦宣言は朝米首脳会談の合意事項か」という質問に「それが全般的合意の一部分なのかはよく分からない」として「非核化は、他のことに先立ってなされなければならないと信じている」と答えた。
<関連サイト>
☆米行政府高官らの対朝鮮制裁・圧迫騒動が共同声明の履行を妨害している(朝鮮中央通信 2018年8月9日付)
http://vpack.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_no_shinbun_645.html
☆トランプ政府は終戦宣言の約束を履行せよ(韓国・ミンプラス 2018年7月27日付)
http://vpack.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_no_shinbun_644.html
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