「ワームビアー(Warmbier)事件は、米国と英国、イスラエルの陰謀である」 (「わが民族同士」 2017年7月5日付)
http://www.uriminzokkiri.com/index.php?ptype=ugisa1&no=1135896
[朝鮮に対する経済スパイ事件]
ワームビアー(Warmbier)事件は、米国と英国、イスラエルの陰謀である
●敵対国の資金洗浄を追跡する英・米・イスラエルの経済スパイとして働いて来たオットー・ワームビアー
●米国は、若い経済スパイを釈放する為の、如何なる手立てもせず見殺しにした
●米国は国際社会に、オットー・ワームビアーの脳疾患を含め、全てを朝鮮の責任に転嫁、被害者ずらを決め込んでいる
●「クワラルンプール空港事件」など、朝鮮を貶める敵対国の捏造事件は、絶え間ない朝鮮に対する核攻撃威嚇と表裏をなす、列強の常套的不法行為である
「国際英文のインターネット新聞<第4のメディア>は、去る6月21日、日系アメリカ人ジャーナリスト、シマズ・ヨイチ(Yoichi Shimatsu)が書いた文≪ワームビアー(Warmbier)事件は、米国と英国、イスラエル陰謀である》を掲載した。
文の内容は、次のとおりである。
原文サイト(第4メデイア)
(http://www.4thmedia.org/2017/06/warmbier-case-linked-with
-anti-russian-british-and-the-israeli-lobby-in-washington/)
<Shimatsu氏略歴>
[Yoichi Shimatsu,
Senior Advisor and Contributing Editor for The 4th Media, is an independent
Hong Kong-based investigative journalist and documentary producer.]
(尚、「我が民族同士」の記事で紹介された<第4メデイア>の文は、原文の全てではない。原文を確認したい方は、上記の英文原文サイトをお読みください。)
オットー・ワームビアーの逮捕事件の背後に隠された真実
“北朝鮮に抑留されたオット―・ワームビアー(Otto.Warmbier)が激しい脳疾患で死亡した事件は、今、全社会を当惑させている。
なぜなら,観光客がホテルに貼ってあるスローガンを盗もうとした罪で拘束されたのは、何処か、非論理的だと考えられるからである。
オットー・ワームビアーの逮捕事件の背後に隠された真実は、西側のメディアによって埋められてしまったのであり、これは、朝鮮の人々にさえ、当惑する問題である。
野心に満ちた大学卒業生が敢行した諜報活動と、米国情報機関、イスラエルのシオニスト(ユダヤ復古主義者達)の影響を受ける、米財務省との連関関係に対しては、秘密に付されている。
道を間違えた情熱的な一人の青年の,悲劇的な物語は、偵察機関との間の摩擦と、対外政策および国際的な陰謀事件の対立が抱いてきた不器用な結果であり、これらの秘話は初めての事でもなく、今後再び、起こらない事は尚更ない。
米国のオバマ政権は、囚人交換や、部分的な制裁の撤回を通じた早期釈放など、彼を連れて来るために、どんな努力もしなかった。
これ以上、必要としないと考えられたオットー・バームビアーは捨てられてしまったのである。
ワームビアーの拘留と、彼を死へと突き落とした脳疾患に対する話は、米財務省が繰り広げた狂乱的な資金洗濯(洗浄)追跡作戦に対する注目を呼び起こしている。
米財務省のこのような行動は、朝鮮とロシア、イラン、シリアなど数十以上の発展途上国との外交的対話の可能性を霧散させ、国際的な金融ルールの最も乱暴な違反者であるイスラエルを積極的に保護してやった。
オットー・ワームビアーとその家族に対する加害者は、朝鮮ではなく、真実が明らかになることを望まない、米国の役人達だ。
オットー・ワームビアー事件で注目すべき問題がある
まず、彼はアメリカのバージニア大学(UBA,シャーロッツビル)及びロンドン経済大学(英国LSE)で勉強しながら、商業と貿易金融、投資と経済一般の数学的測定と分析を専門とする計量経済学を学んだが、これらの学問は、経済スパイの道具と見做されている。
次に、彼はキリスト教を信じる家庭環境にも拘わらず、ユダヤ人学校の後援でイスラエルに行き、就職した。ワームビアーは、イスラエルの敵対国家であるキューバと北朝鮮に、スパイ目的を持って旅行したし、多くの有権者がパレスチナの国家創設を支持するアイランドにも訪ねた。
新保守主義的傾向を最も顕著に体現している米財務省は、平壌との対話通路を設けたい米国国務省の試みを最も強く妨害し始めた。
ワームビアーは、朝鮮での自分の行動で、有名税を貰い、バージニア総合大学の秘密組織である「Z協会」に加入しようとする野心を持っていた。 「Z会」に加入することは、経済分析を専門とする米国の偵察機関や米財務省から高位の人物に背伸びすることができるキーポイントになる。
ワームビアーは、個人野心を実現するために、ユダヤ人たちの利益を代表する米財務省とドルに、自分自身を託したのである。
強圧的な方法で、いわゆる「敵対国」を、イスラエルのシオニスト(ユダヤ復古主義者達)と米財務省、国際通貨基金と世界銀行の前に、屈服させることが出来ると信じているなら、それは絶対に成功することは出来ない。
意図的な反北キャンペーン映像制作の為、身分を偽って入国したBBC記者
ドナルド・トランプの大統領選挙に関連する、操作されて偏見的な「ロシア文書」事件と同様に、ワームビアー事件もイギリスと親イスラエル勢力の反クレムリン工作と繋がっている。
この勢力は、米国がロシアと北朝鮮との関係を正常化することに反対しており、制裁を通じた政権交代を主張している。
ワームビアーは、ロンドンの経済大学で勉強しながら、過去の期間の社会的物議を起こした10人のロンドン経済大学[訳注・ロンドン政治経済学院((London
School of Economics、LSE)を指す]の学生の北朝鮮訪問事件をそのまま踏襲しようとした。
2013年3月、10人の学生は、BBCの調査報道番組「パノラマ(Panorama)」の「North Korea Undercover(北朝鮮潜入)」と題したドキュメンタリー製作記者と、彼の日本人妻と一緒に、朝鮮に同行した。
この訪問は、最初からドキュメンタリー製作記者であるBBC記者の妻が組織し導いた。BBC記者スウィーニー(John Sweeney)は、ロンドン経済大学教授として、その身分を偽装した。
2014年7月、詐欺な方法で操作された北朝鮮訪問に対する非難が激しくなるや、BBCの理事会は、スウィーニーとパノラマ製作団のすべての記者を解雇した。
スウィーニーは、イスラエルの暴力行為を積極的に擁護してパレスチナ人の権利に反対する代表的な人物である。
以下に、英国の新聞「ガーディアン」に載せられた記事を引用する。
“この事件で主要な問題は、BBC放送が10人の学生に、偵察を目的とする記者と平壌で旅行する事が、いかに危険かと言う事に対し、十分話したのかということだ。
学生の話によると、旅行に出発する前、ロンドンで記者の一人が、彼らと一緒に旅行する事で、真実が明らかになる場合、全て追放されるか、拘留される危険があることについて、話を聞いたと言う。平壌に入る前に、北京で、学生達は、ジョン・スウィーニー(John Sweeney)がBBC放送局の記者だという事を知る事となった。また、スウィーニーの妻であり、BBC放送局の写真記者であるトミコ・ニュースン(Tomiko Newson)も同行する事となった”
オットー・ワームビアーも、朝鮮訪問と関連して、英国の工作員(訳注・英文原文はBritish operatives)によって、北朝鮮のツアーに導かれた。これは単に偶然の一致とは考えにくい。
冬の休暇を過ごすために香港に行く途中、北京に訪れた、オットー・ワームビアーを、西安に本社を置いている<Young Pioneers Tours>という朝鮮観光旅行社に紹介してくれた人は、40歳のミステリアスなイギリス人であるダニー・グラトン(Danny Gratton)であった。
彼は、自分自身を英国・Stone,に住んでいるセールスマネイジャーと主張している。(調べたところ、その小さな町の堅実なソーシャルメデイアのページには、グラトンという姓を持つ人がいなかった。)
北京と北朝鮮でオット−・ワームビアーのルームメイト、そしてオットー・ワームビアーを見た最後の人であるダニー・クラトンは、その後、米国務省や<Young Pioneers Tours>で全く連絡がとれない。<Young Pioneers Tours>は、Gareth
Johnsonによって運営されている。
ピョンヤンに来る前から脳疾患に苦しむ オット−・ワームビアー
アメリカの新聞「ワシントンポスト」を除いて、ほぼすべてのメディアが報道していない非常に重要な事実がある。 オット−・ワームビアーが北京空港で、<Young Pioneers Tours>の英国ツアーガイド、Charlotte Gutridgeに重度の頭痛を訴え、ツアーへの参加をキャンセルしたいと考えていた事だ。
彼の脳の損傷は、彼がピョンヤンに飛ぶずっと以前から、起きている可能性が高い。UVA(バージニア大学)では、彼はグレコローマン・レスリングチ―ムに所属し、競技中に発生した脳震盪の長期的影響を受けている可能性がある。
オットー・ワームビアーが米国に帰った後、米国シンシナテイ総合大学の医療センターで検診たところ、彼の脳組織は、すでに深刻な損失を被った状態だった。これは通常、血液注入によって伝染するクロイツフェルト・ヤコブ病(狂牛病)と同様の海綿状脳症に似た、疾患に罹患したことを意味する。
ワームビアーに同行していた他の旅行者達は、元日の前日と1月1日の夕方、ワームビアーが朝5時まで、ウオッカを飲んでいたと報告した。
非現実的な任務に着手する
もう一つ言及しなければならない点は、北京から朝鮮へ出張と休暇にかかる観光費用が2
000US $以上という事実である。
ワームビアーが、香港で留学をしようとする計画を持っていたが、知られているように、彼の家がそう裕福ではなかったと言われている。では、
彼はどこで得た資金で、<Young Pioneers Tours>が組織する朝鮮観光に参加することになったのか。
朝鮮に敵対するBBCパノラマドキュメンタリーの為に募集されたロンドン経済大学の学生と同じ様に、おそらくワームビアーは、イスラエルの情報機関と英国のハンドラーによって、朝鮮国家内部で経済スパイ活動を広げることで報酬を受けていた。
彼の実際のスパイ活動が、朝鮮国内の金融ネットワークをハックする事であったかどうかは、この事件に加担したどんな諜報機関も絶対に言わないだろう。
もし彼が、裏技プログラムが搭載されたインテリジェントな手携帯電話を受け、携帯したら、その事実も秘密にされるだろう。
しかしワームビアーは、自分が受けた秘密の任務を遂行して、米財務省の高官にアップグレードできないまま、ワシントン州のシオニストが構想した、対北宣伝に利用されたもう一人の「犠牲者」とされて、自分の短い生を終えてしまった。
米財務省内の、イスラエルの諜報員たち
2015年12月、オットー・ワームビアーは、英国が主催する朝鮮観光に参加する衝動的な決定を下していた頃、米財務省とイングランド銀行は、朝鮮に対するマネーロンダリングキャンペーンを熱心に進めていた。
米財務省で、朝鮮に反対する運動の先頭に立ったのは、パトリオット法と2008年のウオールストリート救済措置に基づいた権能を持つ外国資産管理局(OFAC)のデイレクターであるアダム・ヤコブ・スズビン(Adam Jacob Szubin)である。
彼はすでに以前、「ペンタゴン」の新保守派によってテロや金融情報担当次官のシニア補佐官に任命された。
その職責は、当時、アラブ地域とその他のイスラム諸国、イスラム教金融界を攻撃するのに非常に有利な職位であった。
正統派ユダヤ教家庭で育ったアダム・ヤコブ・スズビンは、ダラス市のヤブネブシェヒル学院で教育を受け、マンハッタンラマーズ学校を卒業してユダヤ復古主義扇動者(シオニスト)であるアラン・デル・ショースウィーツ教授の活動領域であるハーバード法律大学に入学した。
米財務省傘下の、複数の担当部署、特に金融犯罪担当部署が、平壌に対する大々的な貿易制裁を開始し、北朝鮮が中語圏地域である、マカオ、香港、シンガポール、中国をはじめとする海外の銀行との、いかなる金融関係も持たないよう、断絶させた。
米財務省はついに、朝鮮の銀行や金融セクターの国際的な銀行間の資金流通システム(SWIFT)から、完全に分離させてしまった。
しかし、北朝鮮の経済を破壊させようと、米財務省のこのような努力は失敗した。 むしろ経済的自立性を強化するための国家的な計画が作成され、国際通貨基金や世界銀行に債務がない北朝鮮の経済はさらに強くなった。
絶えず続く欺瞞と陰謀策動は、朝鮮、イラン、シリアなどの国々にとって、シオニズム(ユダヤ復古主義)の支配主義策動に対抗する決心をさらに固めた。
(訳 柴野貞夫 2027年7月7日)
<参考サイト>
☆ [論考]/ <マレーシア・国際空港事件の背景>米韓合同軍事演習を前に朝鮮に対する核侵略戦争を正当化する国際世論作り(柴野貞夫時事問題研究会 2017年3月8日)
http://vpack.shibano-jijiken.com/nihon_o_miru_jijitokusyu_145.html
☆ 民衆闘争報道/[クワラルンプール事件]米「韓」情報機関の謀略劇 (「朝鮮新報」 2017年4月7日付)
http://vpack.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_no_jousei_53.html
☆ マレーシア政府 「北犯行」説を全面否定(韓国・インターネットメディア<ミンプラス> 2017年3月31日付)
http://vpack.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_no_shinbun_573.html
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