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(世界労働新聞/朝鮮民主主義人民共和国 労働新聞 論評 201856日付)
http://www.uriminzokkiri.com/index.php?ptype=igisa2&no=1152176&pagenum=1

   日本は、行動を準備する前に心を改める事から始めなければならない

日本にとって、ピョンヤンの敷居は山より高く、一億年かけても越えられないだろう

蚊帳の外”に置かれた日本

蚊帳の外にいれば蚊に噛まれ、日本脳炎の様なひどい病気にかかりがちである。 この様なところから日本人達は、外部から無視されて蔑視された時、「蚊帳の外いる」と言う、形象的表現を使用する。
今、日本の巷(ちまた)では、この言葉が、朝鮮半島情勢の流れから押し出されている《日本疎外》を指す慣用句として通用している。
去る427日、歴史的なパンムンチョム(板門店)宣言が、春の嵐の様に起きた後、日本で《蚊帳》の声が、更に不安な口調で鳴っている。
世界的関心事である朝鮮半島問題で、隣である日本が疎外されていると言う批評が溢れるや、安倍がまた再び、「日本が蚊帳の外に置かれる事はない」と言い張ったと、《産経新聞》を始めとした日本の言論が報道した。

日本には朝鮮半島と地域の運命を論議する場所にすわる座布団はない

事実、今日の日本と言う一人ぼっちの身の上は、実に哀れと言わざるを得ない。朝鮮半島と地域の運命を論議する場所に、影も形も差しはさむことが出来ない日本だ。アジア太平洋地域の情勢を扱う場所に、誰も日本を招くこともなく、日本が座る座布団を準備する必要は、更に感じない。
板門店の出会いの成果を祝う晩餐卓に、独島が含まれている朝鮮半島の絵が刻まれた食後の茶菓が上がった事を巡り、外相・河野が、「極めて不必要なもの」だと不平を鳴らした事に対して、外信が、これは招待を受けていない不快感を表わしたものだと揶揄した事は偶然ではない。今は、米国と言う御主人からさえ、(安倍に対し)わずらわしく取りすがるなと、嫌気を出される始末だ。
この様に、世界の政治の波は、日本という国を見向きもせず、遠く流れている。 日本がここにありますと、いくら声を上げても、大勢の激浪に蚊の声の様に飲み込まれてしまうだけだ。東北アジアに、日本と言う国が有るのか無いのか、世上は無情である。
ここまで来れば日本は、挙句の果てに心穏やかでなく、彼らが何故グループに入る事が出来ず、《日本疎外》、即ち《ジャパン》と言う後に、《バッシング》と言う尻尾を付けて歩き回るのかについて、じっくりと考えて見なければならない。そうすれば、誰かが、彼らを、のけものにしたのでなく、自分自らが、そんな扱いを求めていると言う事を、直ぐに知る事が出来るであろう。


我が民族同士の果実を自分の《功労》として横取りしようとしている破廉恥奸

全世界が朝鮮半島の平和繁栄の新時代を開いた歴史的な北南首脳対面と板門店宣言を積極的に支持歓迎している今日、日本はどのように行動しているのか。
日本首相安倍は、パンムンチョム(板門店)宣言が発表されるや、しぶしぶ歓迎するとして、「北朝鮮が対話の庭に出てきたのは、強力な対北圧迫を主張してきた米国と日本の役割に応じたものだ」「日本が、国際社会を引っ張ってきた成果である 」と、とんでもない声を出して世人を唖然とさせた。
新年に入って、我々の破格的な措置が相次いで取られる中で、北南対話の雰囲気が急流に乗るようになるや、あたふたと平昌に駆け付け、《北朝鮮の微笑外交に傾いてはならない。》と甲高い声をあげ、祝宴の場に灰をまくが、肘鉄砲をくわされ、へとへとになって追い出されたという事実を、とっくに忘れてしまった様だ。
イタチにも、体面がある(訳注―身勝手な人をとがめる朝鮮の諺)と言うが、いくら陰険で邪悪な一門達だと言っても、我が民族同士の果実を、自分の《功労》として横取りする、そんな破廉恥が一体何処のいるのか。やる事はカメレオンの様に、見るからに邪悪な日本特有の変身術は、余りにも有名である。

朝鮮半島の平和の薫風に無賃乗車を狙う日本

昨年は、東京のど真ん中に,直ぐミサイルが飛んできて爆発するかの様に、《北朝鮮の脅威》を,見るからによこしまに騒ぎ立て、軍国主義の嵐を引き起こし、危機を免れ様としたが、情勢が急変して朝鮮半島に平和の薫風(くんぷう)が吹くや、今は《平和の使徒》に化けてピョンヤンへの道に無賃乗車すると言う。
外相・河野をはじめとした目下の幕僚たちは、北朝鮮が非核化と関連した具体的な行動をとるまで制裁圧力を継続しなければならないという方針に変わりはありえないとし、対朝鮮敵視政策に固執している。
《読売新聞》、《日本経済新聞》など、日本の言論達と専門家の切れっ端達も、歴史的な板門店宣言について、ひねくれた言動をしている。
北南首脳会談が、朝米会談への扉を開く分際にすぎないとか、北朝鮮の戦略は、米国との直接会談を介して時間をかけながら、経済制裁の緩和や体制保証を約束されるものであるとか、板門店宣言に、日本が要求する非核化のための具体的な方法が見えないとか、今回の会談で拉致問題が論議されたのか、明らかにされ無かったとか、勝手な事を言って騒いでいる。
更には、我々が日本との関係改善で、何かを得るとか、日本を通じて制裁網を崩壊させようとすると言う(デマまで触れ回っている。
北朝鮮が、経済建設に総力を集中しようとすれば、日本の補償と経済支援が必要になるとか何とか、日本から巨額を持ち出し、経済再建の起爆剤にしようと言う意図であるとか言って、お金しか知らない経済動物の低劣性を、余すところなく露出させている。日本列島で演出されている、この全ての見苦しい仕事が、良くなる事を悔しがる島国の族属(身内)達の、体質化された、あくどい属土と気質をそのまま示している。


我国を強奪し朝鮮分裂と朝鮮戦争で、お金のシャワーを浴びた日本

解放前は、我々の国を強奪し、私利私欲を満足させ、解放後には、朝鮮の分裂と不幸で,彼等(日帝)は、利益を着服し、朝鮮戦争では、お金のシャワーまで浴びた(訳注―1950年〜1953年の朝鮮戦争による<朝鮮特需>は、日本資本家階級に莫大な利益を、シャワーの様にもたらした)。日本は、北と南が手を繋ぎ、自主的に進むとするや、当惑亡兆している。
さらに、狂ったように急き立てた軍国主義の馬車が、朝鮮半島情勢の緩和に向かって制動がかかる事となり、日本の反動層がヒステリー発作を起こしている。
しかし、明らかな事は、世界が変わって、それに合わせて日本の生存方式も変わらなければならなくなったという事だ。

生きる道を対朝鮮敵視策動に賭けてきた安倍の破綻

昨日までの様に、対朝鮮敵視策動で生きる道を見つけようと、時代錯誤的な妄動を弄する事は、世人の嘲笑の的になる他ないと言うことだ。
今、こざかしい日本の政治家達が、朝・日関係で、脱出口を探そうと、しきりに覗き見して魂胆を試すのは、将にこの為だ。問題は、本当に改心し、関係を改善しようという立場であるかと言う事である。
しかし、現在の日本が身を処す仕方を見れば、まごまごして、時代の流れにあっさりと飛び出す姿勢ではない。
実際、今の日本は、朝・米対話の結果まで見届けてから、言葉尻にくっ付いて川を渡ろうと小ざかしく打算しているが、そのうちに、人を騙そうとした罠に、自分が落ちるかも知れないのだ。
肝に銘じる事は,運命の別れ道で、今の様に《制裁》とか《圧迫》であるとか言う陳腐な節回しを暗記して、可愛げなく遊んで行くなら、犬のえさのどんぐりの厄介に直面せざるを得ないだろう。
安倍の)とげとげしい手を、誰が握ってくれるだろうか。朝鮮の諺に、憎い奴に、餅一つ更にくれてやるという言葉があるが、日本だけは該当しない。敷居が山より高いことを知るべきである。
米国と言う御主人に請託し、周辺大国に物乞いし、南朝鮮当局に援助を受けても、平壌の境界を越えてみようと、いろいろ権謀術数を使っているが、その厄介な度量と悪い癖を捨てない限り、一億年経っても、我々の神聖な土地を踏んで見る事は出来ないだろう。 日本は、服装(行動)を準備する前に、心を改める事から始めなければならない。
                                             (訳 柴野貞夫 2018511日)


<関連サイト> 

☆ 論考/「社会主義・朝鮮の崩壊を妄想し、67年間に亘って核威嚇を繰り返してきた米帝国主義の対北政策の敗北」(柴野貞夫時事問題研究会 20171210日)
http://vpack.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_no_jousei_60.html

☆ 論考/米国と安倍政権は民族同士の対話に対する妨害策動をやめろ(その1) 柴野貞夫時事問題研究会 2018年1月28日)

http://vpack.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_no_jousei_61.html

[論考@] 朝・米首脳会談の主要議題は両国の関係正常化の一括合意であり、その先に「朝鮮半島の非核化」を実現する事にある(1) (柴野貞夫時事問題研究会 2018年3月28日)
http://vpack.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_no_jousei_62.html

[論考A]朝・米首脳会談の目的は、米国に対して核威嚇による「対北敵視政策」を放棄させる事にある(柴野貞夫時事問題研究会 2018年4月13日)
http://vpack.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_no_jousei_63.html