(世界の新聞/朝鮮民主主義人民共和国 朝鮮中央通信 2019年4月30日付)
http://www.uriminzokkiri.com/index.php?ptype=igisa3&no=1171608
チェ・ソンヒ朝鮮外務省・第1外務次官が、ポムペオ米国務長官を断罪
【要約】
●「ルート変更」は、米国だけの特権ではない。その気になれば、我々の選択となることさえある。
●我々の非核化の意志に変わりはないが、それは、あくまでも米国が現在の算法を変え立場を再確立して持ってくる条件の下でのみ可能である。
●我々が言う様に、今年の末と言う時限付きで、自己の立場を再確立して持って出てこない場合、米国は確かに望ましくない結果を見るなることになるだろう。
【写真】朝鮮外務省 チェ ソンヒ(崔善姫)第1外務次官(朝鮮中央通信)
ポムペオの「ルート変更」とは、軍事的方法をとってでも我々の制度を崩壊させようとするものだ
朝鮮民主主義人民共和国 外務省 第1副相(次官)チェ・ソンヒ(崔善姫)は、最近、米国国務長官ポムペオが、朝鮮半島の非核化問題と関連して詭弁を並べたことに関連して30日、朝鮮中央通信社記者が提起した質問に、次のように答えた。
去る24日、米国国務長官ポムペオが、CBS放送とのインタビューで、いわゆる「ルートの変更」を云々した。 これは、最大の圧迫と経済封鎖でも、我々をどうしようも出来なくなると、軍事的方法を動員してでも、必ず、我々の制度を崩壊させようと言う、間抜けで、危険な発想である。
キム ジョンウン国務委員会 委員長同志は、最高人民会議第14期第1回会議でされた歴史的な施政演説で、米国が今の計算法を捨てて、新しい計算法をもって、我々に近寄ることが必要であり、今年末までに、米国の勇断を待って見るという立場を明らかにした。
言い換えれば、(キム ジョンウン国務委員会 委員長が、上記施政演説で提議した様に、)米国が今年末までに、きっちりとした計算法を持って来るならば、核問題の解決が可能であると言う時限を定めたのだ。(訳注 共和国最高人民会議第14期第1回会議における、施政演説を参照)
国務委員会 委員長同志は、4月25日に行われた朝・露首脳会談で、米国の、一方的且つ、非善意的な態度に対して強く叱責しながら、朝鮮半島の平和と安全は、全面的に米国の将来の態度に依存するであろうし、我々は、すべての状況にもれなく準備する立場を明らかにした。
我々の非核化の意志には変わりがなく、時が来れば、非核化をするが、それは、あくまでも米国が現在の算法を変え、立場を再確立して持ってくる条件の下でのみ可能である。
米国が云々する、所謂「ルート変更」について言えば、それは、米国だけの特権ではなく、その気になれば、私たちの選択となる事もある。
米国が今のように、問題を引っ掻き回し、別の道で彷徨いながら、我々が提示した時限内に自己の立場を再確立して持って出てこない場合、米国は誠に望ましくない結果を見る事になるだろう。
我々は、自分が行くべき道を知っているが、米国に(彼らの返答の時限を)定めてやっているので、選択をためらっているだけだ。米国は、我々が、今年末まで時限を与えた意味を深く刻んで、今後の道を定めるのがよいだろう。
(訳 柴野貞夫)
<参考サイト>
☆一方的な核放棄だけを強要するのであれば、我々はそうした対話に興味を持たない(ウリミンゾクキリ 2018年5月16日付)
http://vpack.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_no_shinbun_629.html
(安保補佐官・ボルトンとは何者か)
☆朝鮮外務省スポークスマン、朝米高位級会談に言及(朝鮮中央通信 2018年7月7日付)
http://vpack.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_no_shinbun_641.html
☆崔善姫(チェ・ソンヒ)・外務次官が、第3次朝米首脳会談にたいするボルトンの妄言を断罪(朝鮮・朝鮮中央通信)
http://vpack.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_no_shinbun_687.html
☆リ・ヨンホ(李容浩)外相とチェ・ソンヒ(崔善姫)外務次官が、第2回朝米首脳会談の結果について会見した (労働新聞 2019年3月1日付)
http://vpack.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_no_shinbun_681.html
☆3月15日、崔善姫外務事務次官がピョンヤンでおこなった会見 (韓国・NEWSIS 2019年3月25日付)
http://vpack.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_no_shinbun_684.html
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