(世界の新聞/米国の言論が流布する「北が核能力を強化している」と言う惑説は意図的な挑発行為だ 「ウリミンジョクキリ」 2018年7月15日付)
http://www.uriminzokkiri.com/index.php?ptype=ugisa1&no=1155543&pagenum=2
米国の言論が流布する「北が核能力を強化している」と言う惑説は意図的な挑発行為だ
【要約】
●米行政府が、これが根も葉も無い噂であることを知りながら、我々に対する圧迫用として利用しようとする動きを見せている事が問題だ。
●米国は、「申告」だの、「検証」だのと言う一方的且つ無礼な、強盗的要求だけを固執しながら、終戦宣言の様な重大且つ切実な問題を、遠くへ延ばそうとしている。
●米行政府が、今の様に、反トランプ勢力達、対話反対論者達の顔色を見て、我々に臨もうとすれば、良い結実を期待するのは難しいだろう。
●米国が、真に対話と交渉を通じた問題の解決に意欲があるならば、相互信頼と尊敬の精神に基づいて、段階的且つ同時的な実際行動で、誠意を示さなければならない。
【本文】
最近米国言論が、我々が“朝米会談の裏で、核能力を継続強化する一方、核兵器と核施設を隠蔽している”と言う、架空である事極まりない、不純な<世論>を無闇に広めている。
米国の「NBC」放送、新聞「ワシントンポスト」と「ウォールストリートジヤーナル」、外交安保専門誌「ディプロマット」をはじめとする主要メディアは、米情報機関の報告書と衛星写真資料などを根拠に、“北朝鮮が核兵器の開発のための高濃縮ウランの生産を拡大している。”、“秘密核燃料の生産設備が存在する。”、“
ミサイル工場を拡張し、関連機器の生産を継続的に推進している”と,麗々しく騒いでいる。
これに対して、米国政界と専門家達は、“非常に心配な報道だ、北朝鮮が米国を欺いている”と、相槌を打ちながら、ホワイトハウスに向かって“対応策を用意せよ”と、圧力を加えている。
これは、我々の善意と寛大さ、平和愛好的な努力によって用意された、朝米関係の改善の雰囲気に水を差し、朝鮮半島と地域の平和と安定を望む国際社会の志向と念願に逆行する意図的な挑発行為である。
ここに、朝米関係の改善に人為的な難関と複雑さを造成して、朝米協議を破綻させるための、米国内の強硬保守勢力の影響力が作用していると言う事は、秘密ではない。
それは、歪曲された情報を提供し、これを受けて,世論を喚起させている情報機関とマスコミが、朝米関係改善を望まない勢力の忠実な代弁者であると言う事実からも分かる事だ。
問題は、米行政府が、これが不純な目的を追求する根も葉も無い噂であることを確かに知りながら、それを、我々に対する圧迫用として利用しようとする動きを見せている事だ。実際に、米国は今回、我々との高位級会談で、「申告」だの、「検証」だのと言う一方的且つ無礼な、強盗的要求だけを固執しながら、終戦宣言の様な、重大且つ切実な問題を,遠くへ延ばして置こうとした。
米国は、前世紀の90年代末、ありもしない「金倉里地下核施設疑惑説」を持ち出して、朝米核交渉の過程で人為的な難関や障害を造成し、世界の前で大恥を掻いた先例もある。米国の強硬保守勢力が、無闇に持ち出して広める、“北非核化疑惑説”は、過去の苦い前轍を踏む愚昧で幼稚な芝居であって、誰にも通じはしない。
米行政府が、今の様に、反トランプ勢力達、対話反対論者達の顔色を見て、我々に臨もうとすれば、良い結実を期待するのは難しいだろう。
シンガポール朝米首脳対面の精神と共同声明の合意事項を、誠実に履行しようとする我々の原則的立場と積極的な意志には変わりがない。
米国が、真に対話と交渉を通じた問題の解決に意欲があるならば、相互信頼と尊敬の精神に基づいて段階的且つ同時的な実際行動で、誠意を示さなければならない。
<参考サイト>
☆ 朝鮮外務省スポークスマン、朝米高位級会談に言及(朝鮮中央通信 2018年7月7日付)
http://vpack.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_no_shinbun_641.html
☆ 米副大統領ペンスは、その言葉が招く恐ろしい結果について熟考すべきだ
http://vpack.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_no_shinbun_631.html
☆ 一方的な核放棄だけを強要するのであれば、我々はそうした対話に興味を持たない(ウリミンゾクキリ 2018年5月16日付)
http://vpack.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_no_shinbun_629.html
☆[論考B]シンガポール朝米会談で、何が合意されたのか<その3>(柴野貞夫時事問題研究会 2018年7月5日)
http://vpack.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_no_jousei_67.html
☆[論考A]シンガポール朝米首脳会談で、何が合意されたか<その2>(柴野貞夫時事問題研究会 2018年6月20日)
http://vpack.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_no_jousei_66.html
☆[論考@] シンガポール朝米会談で、何が合意されたか<その1>(柴野貞夫時事問題研究会 2018年6月20日)
http://vpack.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_no_jousei_65.html
☆[論考@] 朝・米首脳会談の主要議題は両国の関係正常化の一括合意であり、その先に「朝鮮半島の非核化」を実現する事にある(1)(柴野貞夫時事問題研究会 2018年3月28日)
http://vpack.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_no_jousei_62.html
☆[論考A] 朝・米首脳会談の目的は、米国に対して核脅威による「対北敵視政策」を放棄させる事にある(柴野貞夫時事問題研究会 2018年4月13日)
http://vpack.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_no_jousei_63.html
☆[論考@] 朝米首脳会談における米国の義務は、朝米関係正常化を実現することだ(柴野貞夫時事問題研究会 2018年6月10日)
http://vpack.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_no_jousei_64.html
☆ 論考/「社会主義・朝鮮の崩壊を妄想し、67年間に亘って核威嚇を繰り返してきた米帝国主義の対北政策の敗北」(柴野貞夫時事問題研究会 2017年12月10日)
http://vpack.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_no_jousei_60.html
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